自分の犬が糞を食べるのはなかなかショッキングだったりしますね
九州地方の大雨が心配です。
毎日じめじめで低気圧が停滞しているので
どんより心身不調気味のワンちゃんも飼い主さんも多いみたい。
どうぞご自愛くださいね。
7日に迫った座学、今回はボディランゲージの読み方講座なのですが、
準備の大詰めな感じです。
また、
こんな企てもしています。
みんなで停滞する犬のしつけの都市伝説を何とかして行きましょう。
では今日はお困りごとの中でも結構ご相談の多い
食糞(しょくふん)
についてです。
犬の食糞症
文字通り、糞(ふん・うんち)を食べる行動です。
頻度が高い、飼い主が嫌悪する等、その家庭で問題だ!という相談があって「症」と言われる診断が下る、というもので、
犬が糞を食べるのは異常なことではないと思いますし、
犬の問題行動診療ガイドブックにも記載されています。
食糞(食ふん)には種類がある
糞を食べることには変わりありませんが、食べる糞の持ち主^^;で食糞の種類や対策があります。
・自分の糞を食べる
・同居犬の糞を食べる
・どっちも食べる
・同居猫の糞を食べる
・全部食べる
・散歩で他の犬の糞を食べる
・散歩で他の猫の糞を食べる
食糞の原因
として考えられるものを挙げると
という感じでしょうか。
一番多いのはペットショップで寝床とトイレが近すぎて、
ついついウンチで遊んでいて食べちゃって癖になってる。
ことですかねぇ。お家に迎えた時から食べるというケースが多いです。
猫糞は犬には人気があるので、単純においしいと感じている犬も多いと思います。
しつけQ&Aで、意外にいいアドバイスをしている人が
自分達が、犬に対してどう接しているか、よく考えてみて下さい。
犬の責任ではない事を・・・。
と、書いているのを見て、がっかりしたりしますが、犬の責任でも飼い主の責任でもなく、ただ食べてしまうという現象がそこにあるだけです。
真面目な飼い主さんは自分を責めすぎる傾向が強いのでご注意くださいね。
また
食糞は犬の順位付けの行動で生後8~1か月過ぎくらいが多く「自分のもの、取られるくらいなら食べてしまえ」という所有欲から食べる、と書かれていたりします。なのでその時のしつけ法は、自分より上位の飼い主には取られても仕方がないと犬に分からせる。
ということが断言的に書かれてて、およよ?と思いました。
順位など関係なく自分のものは自分のもの。
ただし
出した糞などほしくもない、普通そういうように成長していくもので、子犬の頃取った取られた騒動でこじらせることのないようにしましょう。
自分の物
に執着する犬は、様々な経験から自分のものを奪われ過ぎた、ということがあるのではないかなと、
犬たちの様子を見ていて感じるところです。
食糞の対処法
徹底して糞の管理が一番最初に来ます。
時々、
リードを常につけておき食べそうになったらリードを引いて食べることがNGだと言うことを学習させる、食べなかったら褒める、という方法もありますよー。
というアドバイスが書いてあることがありますが、一切聞く耳持たない方が
人も犬も幸せです。
とにかくすぐに片づける、ウンチが出たことを褒める。
自分がされて嫌でないようにウンチが食べられないように管理する。
と言うことが大事です。
食餌に混ぜて糞の味を悪くさせるというサプリ(唐辛子エキスですかね)や、糞に振りかけるシロップ?みたいなものもあり。
それで運よく一回で食べなくなった、というケースもあります。
が、振りかけるものはウンチはそのまま置いておかなくてはならないので、ちょっと嫌ですよね。
やはり素早く片づける、目の前から消すと言うことが大事です。
排泄をほめて片づけてフード(またはもっと美味しいものを渡す)
これを根気よく行う=これがしつけトレーニングです。
ただ、物を守って唸って咬むワンちゃんがたまにいまして、このケースは食糞とは別な対処が必要になるので、問題行動を適切に扱える専門家にご相談ください。
食糞の背後に見えてくるもっと大きな問題
があります。
飼い主さんが延々食べて困るんだ、というお話しの中に、
散歩
という言葉が見えて来なかったりします。5か月6か月になっていても。
散歩で糞を食べる場合は拾い食いの対処の項に譲る問題になりますが、家でサークル内で自分の糞を毎回食べるときに
「まだお散歩行っていませんか?」
を聞かなくてはならない様子が多かったりします。
時間がなくて、とか。外を怖がってとか。首輪が付けられないとか。
本当にいろいろ。いつウンチをするのかについてもずっと暮らし続けていても把握できていないケースがあります。
関わり合いが希薄な感じ・・・。
ワンちゃんはウンチで遊んで食べる、それしか楽しみがない、そういう状況が垣間見えて、糞を食べることくらい大したことないよ、って思っても言えない、言葉を飲み込まなくてはならないケースがいっぱいあります。
また、犬は家の中は自由に行けるようにサークルを外してあげてほしいのですが、その練習をしないまま成犬になり、やはり退屈から食糞をするケースもあります。
食糞症の対処法の基本
犬の行動を直す前に、犬が快適に過ごせる環境を整えることが必要ですよ、ということを理解していただくことが、食糞症の対処法の基本です。
お母さんが見ているところでウンチしたい
と犬が思ったら大成功です。
犬が成長していくとウンチの回数も減ってきますから、通常はお散歩の時するようになります。
万が一、何かの都合でお散歩に行けなかったり長時間家で犬が留守番するとき、我慢できなかったら、とりあえずどこでしてもOKなように、どこでもトイレな状態にしておいてあげてもいいと思います。
どこでしてもOKというのはどこでしても成功です。
排泄の問題は意外にナイーブですので、叱ったりびっくりさせたりすると、隠れてするとか見ているところでは我慢するとか、やがて訪れる介護などのときにとっても不便です。
飼い主は犬の一生を見据えて賢い方法を選択しましょう。
紙のシーツを食べてしまうとかビリビリにしてしまうという場合は洗えるシーツもお勧めです。
食糞について参考になる記事
最新の知見を取り入れて、心を穏やかに取り組んでくださいね。