私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

物を守る

3月も残すところ一日になりました・・・。半日か・・・。

4月からのお散歩トレーニングの変更事項などHPを訂正して、明日始まる第二期アドバイザーコースの準備をして といったところです。 2日には横浜定例座学ですね。 4月からはテキストを使った(アドバイザーコースのテキストとほぼ同じものです)座学を展開していきます。

内容は参加者や会場ごとに変更有ですが、項目ごとのお話になっていきます。 開催していない地域でも開催検討しますのでよろしくお願いいたします。

ここまでして^^;なぜお話ししていきたいのかと言うと。 犬との暮らしの基礎のき、ですね。 そこのところに思い至れるかどうか?でつまずいているそのつまずきについて、考えてみる教育というのかな 教えって・・・

ありますか?教わっていないじゃないですか?

なので基礎のないところに様々なトレーニングが成り立って、基礎を教えられない人がトレーニングを語れば 当然基礎の理解のない人が増えて行く=重要視されない。 で、問題が起きた時、基礎の部分をやり直すことではなく、犬を服従させる方向に行くから問題がこじれる そんなところではないかなぁと・・・。思っています。

だから基礎をお話しする人が、し続ける人が一人くらい^^;いてもいいかなぁと。 ということで基礎は社会化。基礎は古典的条件づけ。犬はそのまま。犬は受動的。犬が満たされて安心できて そしてさまざまなトレーニングが展開される。

私は社会化のドッグトレーナー、犬とのコミュニケーション重視のそれが基礎だと考えるトレーナー。 と・・・。

そう言う位置づけでこれからもやって行きたいと思っています。

信頼関係がないから問題が起きる。信頼関係は服従訓練で築ける、というのが巷のセオリーかと思います。

私は信頼関係って何もしないお互い受け身の時に安寧を感じあえることだと思うのです。

そこのニュアンス大事だと思うのですがいかがでしょうか。 お題の物を守る。くる天オンラインの過去記事ですが転載して追記しようと思います。

2013年3月30日 の記事でした。

物を守る

相談ケースでは結構な割合を占める問題です。 食器だけではなく、スペースを守る、おもちゃを守るなど色々ですね。

拾い喰いのカテゴリーは http://blog.kuruten.jp/charlie/C21注)

今は表示されていません。 物を守らせない・拾い喰いになっています。 拾い喰いの矯正が物を守るようにさせるケースもあります。傾向が強化されることもあり、です。 そんないろいろに、人側の矯正という名の焦り行動が犬をさらに追い込む、ということが悪化の原因でしょう。 犬がまだ小さい頃ペットショップのケースの中から、守りの物語が作られているとしたら、それはかなり問題だと思います。 犬は言葉を話しませんので、誰に何をされたから今自分はこうなったんだと・・・教えてくれませんしね。 犬の性格と行動パターンとをよく見て、どのように対処したらいいのかな?ということをじっくり考えていかなければいけないと思います。 やはり・・・無理やり口をこじ開けるのは、慎みたい行動ですよね。 たまにそうされている犬を見ると、 「私が犬だったら、出さずに飲み込むな」^^; って思いますもんね。チャーリーの松ぼっくりも、結局「お利口さん♪」と笑顔の対提示(取り出そうとする行動との対提示です。咥えている行動との対提示ではなくて)でぽろっと出してくれるようになったのは・・・一年後ですもんね。

「あーーーー!!!」 という声と、怒った顔でこじ開けようとしたら、出してくれるものも出してくれないでしょう。自分の気持や行動を整えるということはなかなか難しいですがそれは犬を子ども扱いしないということですもんね。 何でも自分の思い通りにはならない、と言う対象として犬を見ていかなければね、と思います。 対提示はキーワードです。こちらの行動に対する対提示。 抱っこして唸った場合の対提示は? 唸ったことへ「お利口さん」ではないんですね~。 唸ってしまう状況=抱っこに対する対提示です。 意識するのとしないのとではずいぶん結果は違ってくるはずです。気をつけたいですね。 さて、明日は座学。上記の内容についてもお話ししたいですね。

 

 

 

攻撃性について興味深いリンク先をご紹介しますね。 http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/seibutsu/archive/resume025.html

やはり興奮しやすい、攻撃的になりやすいのは遺伝子レベルの問題だということはわかる。 ただし、今目の前にいる犬が興奮しやすく攻撃性を表しやすい犬、そういう遺伝子を持った犬だったらどうするのか? というところが飼い主にとって重要なことなのですね。 これもまたまた誤解されやすい言葉ですが 「こういう子だと思ってあきらめましょう」^^; と・・・。

あきらめるというのは、こういう子の部分を変えることをあきらめましょう、ということです。 こういう子と認めるというか、こういう子だからどう取り組めば良いのか、予防はどうすれば?という考え方をするということ。 こういう考え方をしていけば、遺棄する、ということには至らないのではないかなぁと思います。 強化の理論からすると 唸って相手を退けられたから行動が強化されると・・・。 ただね、唸って守るのはその犬の権利だということ。欲しいものを守りたい。自分のものを主張したい。 守るものが本当に大切なのか?守る行為が大切なのか? 取られたくない、という感情からの反射的な行動が人の行動によって意識的に現れる行動になったのではないか。 いろいろ、本当にいろいろ考えられると思います。答は一つではない。 センシティブな犬に、まずは大丈夫を教える。 大丈夫なように触る。唸っても噛んでも怒ったりしない。怯んでもイケない。 柔和に「あらあら~」と何事もなかったかのように接して、それをどんどん続けて毎日少しずつできることを。 口の中に手を突っ込んで、いざという時も大丈夫なように突っ込んだ状態であなたがリラックスして 「いいこね~」 と言えるか?言えなければいざという時大丈夫は伝わらないですね。

犬の守りのスイッチを入れるものは「ヤバい」と感じる感情ではないでしょうか。 一日で築けるものではありません。毎日毎日忍の一字^^;ということもあるでしょう。

でもね、どんな凶暴な^^;態度を見せる犬も(猫も)大丈夫の壺に大丈夫感が満タンになったとき、びっくりするほど協力的になると私は思ってます。 だからずっとこんな感じで心を育てるように犬や猫育てをしていこうと思ってます。 3月もありがとうございました。 また来月もどうぞよろしくお願いいたします。

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