私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

働きかけをしないことで見えてくるもの

 

ビリー君が絶好調でしたね。 いつもはおねだりする様子は見られないのですが、あっちへ行っては何かない?みたいな・・・。 まるで初めて散トレに出た子(笑)みたいな。我が子のうれしそうな様子を見るのは何より心の栄養剤ですね。 稲毛お散歩トレーニング、ぎりぎり開催できました。 初参加のAlex君をお迎えできてよかったです。 https://www.facebook.com/media/set/?set=a.778281132257713.1073741871.100002274994013&type=1&l=237f7a398a

↑いつもの様にアルバムにしました。

 

 
 

 

 

 

菜の花が満開でとってもきれいでした。 そうそう、続編の私は社会化のドッグトレーナー、ご存じない方いるかと。 http://charliemama.blog.jp/ 新しく立ち上げましたのでご覧ください。

猫に反応して吠えてしまう、という福ちゃんですが、確かに猫臭を探してます。 ただ、名前を呼んでおやつのデモを拝見していて、介入を極力しないでいたらどうかな? と・・・。

ということで、名前を呼んでおやつのデモの動画を二本。

 

http://youtu.be/xY14KhXLTzA

 

http://youtu.be/1UxV02LPvtA

 

http://youtu.be/CMnFht7o2Hk

そして、その後歩いて広場を移動違う広場で人のいないのを確認。リードを最も長いところまで伸ばして いつも介入するとき、むしろリードを伸ばしてリードを緩めたらどうかな?という検証をしてみました。 さて、私はどういうことから何を思ったのでしょうか?[ ということで今月もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

自然体

マグネット関連記事です。 つくばお散歩トレーニング終了しました。 写真アルバムです。

https://www.facebook.com/media/set/?set=a.771567492929077.1073741869.100002274994013&type=1&l=59fa9c9a37

くうちゃん。 名前を呼んでおやつの場面ですが、おやつを持つ手の形良いですよね。 つまんだ手を犬の顔に頭に覆いかぶせる形でにしてしまうと? そう、マテの合図になるのでマグネット時相反する情報を犬に与えてしまいます。 手の形は待てなのについて来いと? というように犬の混乱を招きますね。 ついてこない、という場合手の形と高さを今一度見直してみると良いかも。

 

アンコちゃん。 こういう形、理想ですね。 犬の体高が低い場合きついですので、しっかり足を開いて^^;体の軸で腕を動かすような感じでやってみてください。 引っ張りっこの形、位置もこの要領です(首を痛めにくいですよね)

ひなたくん、ママと正対している時の頭の位置と

 

後ろをついていくときの頭の位置。 こういう位置も、犬を前に出さない後ろにして歩かせると興奮度が低い、と言われる所以かもですね。 正対しているときに犬の頭を下げたかったら、自分がもっとかがんで目線を低くしながら後ろ歩きする^^; というのがプロっぽい犬の呼び込み姿勢です。 マグネットはターゲットを追わせる、集中させるということなので、パクパク食べたがる子の場合 「そうそう」 という言葉でのマークをパクパクしていない時にかけつつ、追いかけることついてくることを切り取る練習をしてみてください。 また・・・ どうしてハーネスを使うのですか?という質問をさせていただきました。 首輪というのは・・・良く言われますが 「刺激が伝わりやすい」 って・・・。 正解の刺激を首輪で伝えている人っていないでしょう?ということは伝わる刺激っていうのはNOの刺激ってことになりますよね? なぜ伝わるかと言えば?不快だからですよね? 不快であるということは心身に良い影響を与えない=不健康であるということ。 一生懸命健康管理に励んでいる方が片や犬の健康に良くないことを自らしてしまっていることの重大さにきづかなければですね。 また、ハーネスは負担がかからないということもあるし、 犬の自然なボディランゲージを邪魔しないということもあります。 もちろんリードを引っ張っていなければ、ですけどね。 犬同士、出会いました、地面の匂いを嗅ぎます。その時短いリードで首輪だったら飼い主さんリードを引いて 結果どうなるか?首が持ちあげられてしまいますよね? カーミングシグナル台無しです。 それを避けられるということも大きな意味があります。 散歩時の犬の自然な歩行としてあげておきますね。

http://youtu.be/SkmJnc5XWDc

犬に無理をさせないという具体的なことにもなります

はい、では前回の記事の答えから 私たちが考える以上に犬って○を低くして歩いているね。 の中には漢字一文字。そうですね です。 気にしてみていただくと、本当にそうなので面白いですよ。

 

脚側につけてアイコンタクトさせているとこういう目が曇ります。曇るということは? 犬として何が正しいのかが理解できなくなる、理解できないままである、ということです。

犬が苦手な犬。 犬が見えました、アイコンタクトさせて犬を見させないように回避させました。 それはそれでOKですね。 トレーニング開始時にはOKでしょう。しかし、犬が何度もその状態で回避できるようになったら そのアイコンタクトの方法から一歩進まなければ 散歩中犬はアイコンタクトの頻度が高くなり、成功体験がますますアイコンタクトを選択して 犬としては間違った体の状態を続けさせて,身体に違和感を与えてそれが気持ちに悪影響を及ぼし攻撃的な気持ちを生みやすい・・・ 行動は正しく形成できても犬的にどうかな? ということになりませんか? ということを思っています。

回避できることが続くと、犬の中にだんだん自信が生まれて、だからそれを引き出すように次は 犬を見たら二次強化子 という対提示を行います。 犬を見たら名前を呼ぶ、犬を見たら犬が喜ぶ音を与えます。 するとだんだん犬の中にある、犬語が出やすい状態になりますので犬を見たら一旦興味を持ってあげている頭も 目があったら下げるようなしぐさをしてみたり、興味がなければそれ以上み続けることはなかったり 迂回するとか飼い主さんの後ろに隠れるとか・・・。

カーミングの方向に進むはずなんですね。 犬と犬が出会ったとき、頭をあげているのは犬的にNGである。 頭を下げるのは攻撃の合図という一辺倒な知識を捨てるためにも犬について学ぶ。 犬語を学ぶということはそういう具体的なことなんですね。 頭を上げさえた時と、背中の線と同じまたは下向きにさせるのが正解ですがその時とでは­歩き方に変化があるか? の宇都宮散トレの時の動画です。

参考にしてみてください。

 

http://youtu.be/Geid42egfBQ

マグネットでの使い方

マグネットのコツ的なものを こんな感じでおやつを持ち

犬の背中の線よりマズルが下がるように、頭を下向きにさせて犬を動かせるようにしましょう。 適当な写真が・・・探してみます^^;

 

 

秋ヶ瀬のモカ君ですね。 坂を下りているので自然に頭の位置を低くバランスを取っています。 犬って構造的に肩は凝らないけど、首はとても凝りますよね。 なので寝る時は首が十分ストレッチできるような体制になっているのですって。時々 びっくりするような格好になってますよね。 訓練の世界での違和感をまた次回お話ししますね。 体のバランスを考えると、犬はどう動かせてあげたらいいのか?というお話になります。 私は一度に犬をたくさん見る時にたいていバランスを見るようにしています。 アンバランスなボディランゲージが何から来ているのかな?とか。吠えられやすい犬は何が違うのかなとか。 柴犬とかシェルティ、パピヨンとか吠えられやすいって言われている子たち、何がどう違うのだろうか?って。 訓練の世界で、競技の世界で犬を競わせるとき 頭を高々持ち上げて意気揚々とした姿勢を取らせると思いますが。 犬同士のシグナル交換ではNGですね。 カーミングシグナル。思い出してくださいね。 急に地面の匂いを嗅ぐ、そっぽを向くなど・・・。頭を下向きに視線を合わさないとか、彼らの中で争う気持ちがないことを伝えています。 それを人間が壊さないようにしたいですね。 犬同士攻撃的な態度を取らせたくないと思っている人が、知識の不足から犬同士揃っているときに頭を高くあげさせてしまう、というのはよくあること。普通のことでしょう。 しかし、一旦彼らの言葉を知って平和の作り方を学んでしまうと、その人間仕様の在り方を深く反省できるようになると思います。 マグネット・・・ ゆっくり行い、どんどん興奮を鎮めたり 気分が乗らないワンコさんには楽しく早く動いてノリノリにさせたり。 いろいろ工夫しましょう。

 

 

 

 

遊君ですね。 この位置だと頭が高すぎます。が手の形はOKです。このままマズルの位置まで手を下に降ろせば完璧です。

 

 

ワンコさんの頭の位置はこのくらいにしてあげて欲しいです。 手の形はこの形ではなかったですね。

 

 

もう一度。 こんな形で持ってみてください。 するとピョンピョン歩けないので、マグネットで興奮してくることはないかなと思います。 合同でみんなでピョンピョンしてしまうと犬の全体の興奮が高くなって、ガウガウしやすくなるので気をつけましょう。

待つことでフラストレーションを起こさせていませんか?もっと切り取りましょう

下記のようにFBの方に投稿しましたが その中のキャプチャリングという言葉に???となった方いますか?

 

 

 

クリッカートレーニングを行う時にはまず クリック音を二次強化子(=条件づけて簡単に言うと犬にとって好ましい音となったもの)にします。 その方法は クリッカーを鳴らしておやつ。 クリッカーを合図にオスワリをさせるのでも、アイコンタクトをさせるのでもありません。 クリックして0.6秒以内におやつを与えるのが良いです。 (名前を呼んでおやつも上記の方法と同じです) この過程は古典的条件づけといいます。 そして次に、好ましい音になったクリッカー音を使っていきます。 犬に行動を引き出しクリッカー音を鳴らしてそれは正解というマークをして、だんだん「こうしてほしい」という行動に近づけていくことをシェイピングと言っています。 多くの初級から中級コースではこの過程をみっちり行うと思います。 シェイピングという方法は、 マットの上に伏せてほしいという最終的な行動をさせたい場合、マットを出すと犬が見るでしょう?そこでクリック→おやつ。 マットに正解があると犬が感じて部屋に置かれたマットを見たらまたクリック→おやつ。 マットに近づいてみるかもしれません、そうしたらまたクリック→おやつ というようにだんだん行動を引き出していきます。 これを言います。 もしマットと違う方向に行ったり、もっと行動形成が進んでマットの上に座ったり、マットをガリガリしたりしたら マットの上に乗っているのは正解だけど、伏せてもらうために、悪あがき的に^^;自分のできる行動をする犬の その行動は無視し(=クリッカーを鳴らさない)伏せる行動に至りそうな行動をひたすら待つわけです。 こういう時私がよくやる方法は まずキャプチャリングで伏せた時にクリック→おやつをやっておきます。 犬が自発的に伏せた時を狙ってクリック→おやつです。でマットを出してシェイピングを始めると 犬は伏せる行動とマットを関連させやすいと思うのですね。 こうやって環境を整えてあげるというのがトレーニングをうまく進める方法ではないかなぁと思って 私自身はクリッカーを使わなくても言葉などでも同じようにシェイピング・キャプチャリングを使っています。 キャプチャリングって言うのは切り取る作業ですね。 シィピングは形作る。シェイピングがクリッカートレーニング、と思っている方もいますがどちらもクリッカートレーニングに欠かせないわけです。 そしてどちらも、クリックする、クリックしなければいけないということ。 必ずクリックする ・・・ 必ず褒めるという時犬の行動を見ていないとか、褒め忘れるとか、遅れるとか、そういうハンドラー側の行動を修正するためにもクリッカーを持たせるのは良いトレーニングだと思っています。 原理をしっかり学んでいただきたいのは、形だけにならないようにしてほしいと思っています。 犬がクリック音を二次強化子とすっかり認識すれば ワンクリック→ワントリーツ でなくてもうまく行動形成ができるようになっていきます。 クリッカー音はおやつを約束された音=正解のマークで、私たちもそうですけど、もらえる品物より正解が嬉しいような そういう段階まで進めるはずなんですよね。 そういうトレーニング的な考え方をしっかりマスターして、なおかつトレーニングモードに一日中なるようなバリバリ感をなくして^^;犬との暮らしを楽しみたいものです。 あ、それで歩行時へのクリッカーというのは 機械的な音なので犬に届きやすいです。おやつを一回ずつ与えるということは不可能ですので流れの中で鳴らす 後でおやつをあげても良いのでワンクリック→ワントリーツにこだわらないように。 常に名前を呼んでおやつのように クリック→おやつ で古典的条件づけをしっかり行ってください。 また、犬に出会って興奮してパニック状態の犬の行動形成ではフラストレーションが大きすぎますので(待ちすぎるから、あれもこれも違うという行動ばかり出ますしね) こちらを見た、カーミングシグナルを出した、座った、4本足で立っている そういう行動を切り取ってあげるキャプチャリングでお願いしたいと思います。 一人で難しかったら二人一組でやってみてください。

【ブロマガ】吠えかかる、飛びかかる犬の対処

吠えかかりも飛びかかりも(飛びつきとは違います。飛びつきは嬉しくってご挨拶したい犬のポジティブな行動。ここでの飛びかかりは、相手を退けたいという犬の人間位には受け入れがたい行動を言っています) 大きく攻撃行動にくくられています。 吠えも攻撃行動に入れられています。(要求吠え、不安などとは別です) この行動に悩む人がお散歩時に困っているわけです。 家ではおとなしい場合と家でも問題を起こす場合と、犬によっていろいろ。 犬に出会うと上記の行動が出る。 人に出会うと出るケースで困っているわけです。 悪化した場合本当に歩きにくいですよね。 何がどうしてこうなったのでしょうか? 超大雑把に言っても良いですか? 飼い主さんがからだを張って止められなかった。止めなかった。 最初その行動が出た時、兆候が現れた時、犬をつかまえてその行動は許可できない、と伝えなかったということはないでしょうか? 伝えず、何かいろいろな方法 たとえばリードショック、例えば大きな音が出る道具、電気首輪に頼りませんでしたか? または。 何もできずただただ呆然としていたとか。 時々、抱っこで吠えを止めるのは悪いことでしょうか? 抱っこで興奮をおさめるのはダメか?と聞かれますが皆さんどう思いますか? 抱っこするから吠えるのよ、言うこと聞かないのよ、という声は大きくて、その声に惑わされること多いかなと思います。 大型犬は抱っこできないでしょう?小型犬だからできるのよ、と。 どうでしょうか? 大型犬でも子犬の頃は小さくてだから抱っこできますよね、抱っこしてなだめられていた犬は大きくなって、触れることで飼い主の指示に従うようになる、と私の経験から思います。 あまりにも、 興奮した犬を落ち着けられない方が多い現状があって。 それは上記の ○○するからダメ的なものがあるからだと思うのです。 動物病院で保定ができない?自分の犬を? 興奮した自分の犬を触れない、という方も多いです。 保定と接し方というカテゴリーがありますが

https://nutmegdiary.net/hotei/

これを犬育ての基本としていただくことで、一生涯犬との接し方の役に立つはずです。 飛びかかり吠えかかる、その時犬の体をつかめないという場合、なぜできないでしょうか? 犬がまだ小さい時に、歯が当たって危ないから触らない、と・・・接していたからではないでしょうか? 犬は歯が当たらないように暴れるようになります。こちらが遠慮せず接していれば。 そのくらい子犬の頃は柔軟なので、ぜひぜひ過敏な犬にも 「良いこね~」 と言いながら体を触ることで触り慣れさせてあげてください。 ただ・・・難しい犬って多いです。 みんな同じようにはいかないと、最近特に感じていることですけど。 しかし、すでに今目の前に難しい犬がいるわけですから、やるっきゃない、のです。 イケないのは、「犬が難しいと犬のせいにしないで」 というよくわからない理屈。それに追い詰められないようにしてほしいと思います。 気難しい犬にはそれなりのスキルが必要なんですね。大らかな育てやすい犬と同じようにはいきません。 それについて少しお話を続けてみたいと思います。 参考図書は

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こちらです。 続きます。

【ブロマガ】モカちゃんの探索

福井散トレの続きがあったのでした。 そう、トイプードルさんのモカちゃんのノーズワークの動画。

http://youtu.be/En4RvU84W88 生き生きして素晴らしい動きだと思いませんか? ハンドリングもスマートで素敵です。 今までのオビーディエンス的なものをたくさんしてきた子は、私から見て 鍵がかかった状態・・・。 良い悪いではなく、こうあるべきというくくりの中で生きているような。 お行儀が良いわけですよね。そのようにトレーニングしてこられたわけですから当然です。 元気があるなし関係なく、 今どうすればいいのか、自分で決めていないで飼い主さんと何かをするときを過ごしているのでしょう。良い悪いではないです。 その家の方針もありますので。 そういう偏りの中で生きている犬たちに もっと自由にその欲を出させてあげられるように人間は楽しみを用意してあげてもいいのではないかなと思うのですね。 一緒にする、というより、 犬についていく、というような。 犬がその本来持っている能力を頼って、人間は生き延びてきた、のでは?と言われていますが その抜群の嗅覚で外敵を察知しお知らせをしてきた歴史があります。 そしてそれが…封印されて人間との暮らしを余儀なくされている現代の犬たちがありますよね。 動物福祉の5つの自由の中に 5. 正常な行動を表現する自由 があります。 いわゆるソフトウエアの部分ですね。 犬はなぜそのような行動をするのか?を学ぶ。 行動学の最重要項目であると思います。 自由を与えるのだけれど…その種の持つ正常な行動、表現方法を知らなければ、またその表現をさせられる環境を用意できなければ人間目線の犬の幸せはあっても、犬目線の幸せとは程遠くないだろうか? を常々考えています。 タッパーを使う理由は、おやつをしまって戸外でも行いやすいから。 段ボールでもいいけれどかさばるし。 穴をあければ匂いはもれますもんね。 ただものを守る傾向のある犬については、少し準備が必要なのかなと思います。 先日ご紹介した動画のように、いくつかのタッパー(動画は段ボールでした)におやつを投げ入れて 自由に食べさせるというところから。 まずは一日それで終わって、見つけて自由に食べることに自信を持ってもらいます。 拾い食いが心配で匂い嗅ぎにかなり神経質になっている飼い主さんは多いと思います。 下に落ちたものを口にするとダメ!とうろたえたり、リードを引いたり、口をこじ開けたり・・・。 落ちているものに対してネガティブな思いがあるので、落ちているものは守るための前触れになっていないかどうか? そういういろいろな犬との積み重ねが、何か楽しみをする時の邪魔になってしまうこともあるかなと思いますが コツコツやり直してほしいと思います。 おやつ入りのタッパーを犬の目の前に置きます。 あなたが置いたのですから安心してむしろ目配せしていませんかね?はい匂い嗅いでね、みたいな。 そういうヒントを与えないのですが、今はそのお話ではなくて あなたが置いたのではないタッパーだったりするとどうしますかね? 「駄目よ」 って…言いませんか? 叱り口調ではないかもしれませんが・・・、犬の自発的な行動については多くは知らん顔されたりまたはダメだしされる。 犬はそんな毎日。 発想の転換、というか、寛容さを養うというか、自分を立て直すというか、ポジティブな関係にするためには 口にしてはいけないものを気にしたら 「あら?それなあに?」 でいいと思うのです。慌ててダメダメするから犬は意固地になっちゃいますよね。 そういう犬も人も出来上がったネガティブなものをなくすために簡単にできる取り組みだと思います。 やってみるといろいろヒントがあります。まずはやってみること。実践ですね。 もっと犬が勝手に^^;行うことが認められる毎日があったらいいのでは?という思いのこもった形です。 こちらはれあちゃんの動画です。

http://youtu.be/PdX2uSkTtUo

【ブロマガ】自信

10メーターリードの先で、 何分間待てても、留守番できないこと多いのよね。 この感覚、犬を初めて飼う人だけじゃなくベテランさんでもわからなかったりしますね。 お留守番というのは、ワクワクタイム、って思いませんか? また、ママに会える。 … だからいつも家にいるお母さんより世話しない(  ̄▽ ̄)お父さんの帰宅を大歓迎するのかな、なんて思います。 人間側の色々な思考が色々邪魔しますね。 こんなことも細かく考えてみると暮らしや接し方、もっと楽になりませんかね。

家庭犬のトレーニング この捉え方もいろいろですよね。 トレーニングという言葉自体好きではない云々から始めなくてはイケナイとか…厄介ですが^^; 脳トレーニングっていう言い方もあるくらいなのでもう少しゆるく考えてもいいのではないかなぁと思います。 トレーニングはストレスだ、とか。 愛護を基調とした方々の行き過ぎたトレーニング感も、なかなか家庭犬のトレーニングを考えていく上で足枷であったりします。 犬を考えてというより、自分が楽だからと結びついたり、犬の本当の能力を伸ばすことより何もしない囲い込むような保護の気持ちが大きい、ということに大きな疑問があります。 動物目線のトレーニングは必要です。その個体が生き生きと暮らしていけるために。 犬は人間社会に馴染めなければ不利です。暮らしにくいでしょうから。 ただ、そこで考えていただきたいことは、種が違う動物に、暮らしやすさを教える時に、本当に スワレやフセや、基礎トレーニングいわゆるオビーディエンスの基礎トレーニングが基本 って・・・そうなんでしょうかね? 家庭犬でなくても 静かにしなさい と言えば静かにできる。 というように人間の指示が通る。 そしてそれを辛抱するというより当然に受け取れる犬側。 そう言うコンタクトのとれた関係になるために大切なことは?オビーディエンスでしょうかね? オビーディエンスのために大切なことと、家庭犬が人間社会で暮らしやすくするために大切なことと 基本は一つではないかなぁ。 オビーディエンスが基本ではない。そこの考え方をはっきりさせたい^^;といつも、もにょっているんですよね。

と・・・ 今日お話ししたいのはK9ノーズワークからいろいろ考えたことです。 オビーディエンスを基本としないノーズワークです。わざわざ大阪まで出かけたのには大きな理由があります。 今までの概念を崩すものだったからです。 関東でもノーズワークなどいろんな先生が行っているかと思います。

手に入れやすいところではくんくんゲーム。

まあ、アイコンタクトは必須なわけです。 私の求めているもの、お散歩トレーニングの中に組み込んでいきたいと思っているものとは異質、なのですよね。 K9ノーズワークは匂いを探すゲームです。犬が飼い主の助けなしに指定の匂いを見つけ飼い主がその場所を特定できる、というゲームなんですね。 飼い主の助けなしに・・・ どこにあるのかハンドラーにも分らない場合、助けようがないわけですから。 彼らに任せて彼らの情報によってこちらはありかを特定していくということ、です。 本当はパピーの頃から、保護することと犬の自発性を伸ばすことと同時進行に行うことでバランスの良い暮らしを作り上げることができていくわけです。 ただ、学びの途中の方は情報量の多さの前に、あっちかこっちか、白黒つけたがりませんか? だから時々バランスが非常に悪い、極端な結果になりがちです。 それがトレーニングがストレスだという考え方になったり、犬からのアイコンタクトを得ることがトレーニングをしている実感に感じられたり・・・。 いろんなひずみを生むと思うのです。

ちょっとK9ノーズワークの動画があったのでご紹介します。 動機づけ、というとっかかりの部分の動画がないのですが、段ボールを見ると探すモードになるように段ボールへのモチベーションを上げるために段ボールの中におやつを入れてそれを見つけさせて自由に食べさせるところから。 ただし、家のココと同じような繊細な子は段ボールの中をのぞき込むことやもっと前に、そこになぜ段ボールが!?でビビってしまいます^^; そう言う子の場合はまずダンボールの近くでおやつを食べられるところからのスモールステップです。 いろいろな方法でその子の動機づけ=モチベーションをいかに高めるかは飼い主さんの観察とその子への理解に頼っていただきます。

http://youtu.be/lw5uf5G6clg 動画の最初の犬は尻尾インで、かなりのビビりさん。そういう子の場合はまず食べるということで複数の段ボールの中におやつを投げ入れていますね。 これで食べるということに自信をつけさせます。 食べられる子の場合はこの作業を抜かしてもOKだと思います。まずは一つの決めた段ボールにおやつを入れて探させるというかその場で投げ入れて食べるところから。そのように言葉ではなく行動でルールを教えます。種が違いますから言葉は通じないからですね。 おやつは人の手からではなく箱の中からゲットしてねということと、アイコンタクトしてきたらさり気なく視線を外します。 いくつかの箱の中に入っているおやつを見つけて食べています。これでもOKだし、箱一つでやる時は食べ終わりそうになったら箱を取り去ります。小動物が逃げていくような感じに動かして。これもさらにモチベーションをあげるかなと思います。 で、散トレでやっているのはタッパーのふたにキリであなを数か所開けて、中のおやつの匂いを漏らすようにしておきます。 それを隠して見つけさせるというようにやってます。見つけたらハンドラーさんがふたを開けて中のおやつを犬にあげます。タッパーからがつがつ^^;たべてもらってもOKなのかなと思います。 その犬の様子を見ながら、かな。 各地回って行ってみます。 こんな方法だともっと良いかも、という意見とかがありましたら教えてください。みんなで作り上げていきませんか?

【ブロマガ】怖がりなのに、吠えかかるのはなぜか?

昨日のつぶやき・・・人間の子供のことですけど 犬にも言えると思います。

あー。お子ちゃま怒っちゃった。 本気で泣き出した。 お母さんもかわいそうだけど、最初から椅子からたってウロウロさせなければ良いのに。と思った。 さんざんうろつくのに成功してからとっつかまったら、怒るだろうなぁ。 我が家はそういうところはスパルタでした。

あっちに行かせたくない時、ダメダメって言いながらリードを張って・・・そのまま犬と一緒に歩いてしまってないですか? で、本当にもうダメだとか、その状況では行ってもらいたくないシチュエーションになって、抱っこしてしまったり、おやつで誘導したり・・・。

行かせたくなかったら一歩も動いてはいけないのです。 それができない方がとても多い。

犬に嫌われそうで、犬にフラストレーションのストレスを与えて、って・・・考えちゃう人。 犬の飼育にはとても不向きな考え方だと思います。 ダメはダメ。自分が許可しなければいいのです。それが徹底できれば、犬にとってつらい訓練が必要なくなるんだけどなぁ・・・。

特に一般家庭に迎え入れられるキャパの小さな犬には、痛みや大きな音は、人間不信を招く原因になりますよね。

初参加のジャズ君。 昨日の大福ちゃんもそうですが。ある程度大きくなってくると突進されるとどうしてもその場にとどまることが難しいです。 なので一歩二歩、突進したいシチュエーションで吠えた時前に出る経験を日常的にしていると その状況で吠えて前に前にが癖になるんですね。

しかも飼い主さんの慌てっぷりから、その状況において自分がすべきことは ママと自分を守る、と思いこんでも不思議ではないと思います。 一杯一杯の状況で見て確認するために目をそらせない。怖がってでも強がってそしてガン見。 相手の犬から不評を買ってガウガウされれば、やはりあいつは危険な奴だったと、確信を持つ=思い込みが育つ ことが繰り返されて行動が定着します。 いわゆるヨワッチイコ^^;の方がガウガウしてしまう理由はこういうところにあると思います。

http://youtu.be/Oijdh82zcPc 大福ちゃんの犬とのすれ違い。 私との距離を取ったやり取りで少し落ち着いてきている状態でいつもよりおとなしめ^^;でうまく行った方だとお話しされていました。 相手のワンコさんのシグナルも素晴らしいです。 こういう状況でのインターセプトは理想的にはできた方が良いですけど、なかなか現実的に難しいと思うんですね。 なので、リードを張ってのインターセプト、で十分かと思います。 ただし前に一歩も出ないように気をつけます。むしろグッパーのリードワークで横からのグッパーで 犬を後ろに下がらせる経験を繰り返してあげてください。 リードが緩んで飼い主さんの脚が一歩前に出た瞬間、犬は吠えかかる ように思います。

一歩がきっかけになってしまっているんですね。なのでその一歩を今までとは違う行動(この場合は後ろに下がる)に変えていただきます。 それで犬の思い込みを崩していきます。 というように基本のリードワークを応用していきます。

特に難しいことではありませんので、毎日基本お練習をお願いします。 さて、10月も最後のブロマガになりました。ご購読ありがとうございます。 散トレもやはりブロマガ購読によって基本理念の共有から運営がとっても楽に感じています。 参加された方も犬たちの落ち着きっぷりが見事だと感じているのではないでしょうか? また来月もどうぞよろしくお願いいたします。 11月12月はハズバンダリートレーニングとリードワークを重点的にお話しできたらいいなぁと思ってます。

【ブロマガ】二次強化子作り

カテゴリーはトレーニングとおやつ、にしてみました。 今日は二次強化子と好子に関連したお話しをします。 10月からブロマガを読まれた方も、ブロマガ以外で二次強化子・好子について出てきますので知らない という方はいないかと思いますが、専門用語に苦戦されている方は少なくないかもしれませんね。 もう言葉は完璧、という方で8月9月のブロマガを読まれていない方はぜひそちらを読んでいただきたいと思います。 私の今の理論的な到達点を知っていただきたいと思います。 一般公開ブログで先日DINGOさんのクリッカー塾に参加したことを書きましたが クリッカーを体系的に学び直しています。 11日(土)は大阪までK9ノーズワークのセミナーに行ってきました。 これについてはもう少し勉強を進めてからのご紹介になると思います。私の中でまとまっていません。^^; ただ、散トレで、段ボールを使ったおやつ探しについては少しずつお伝えしています。 このおやつ探しについて・・・ 二次強化子についての基礎的な理解がないと、探すことが喜び と言われてもなかなか納得できないのではないかなと思うのです。 おやつを抜く、とかおやつが必要ではない、と言うと、ざわざわされる方がいるとすると、二次強化子の理解がまだ進んでいない状態だと思うのですね。 段ボールにおやつをしのばせ探す、見つけて食べる。食べ終わるや否や段ボールを取り去られる。 段ボールは擬似的な獲物、ということで獲物が去って行く、ことを演出させるわけです。 去って行くから追いかけたくなる、意欲を充分に出し、段ボールを見ただけで探すスイッチがONになる。 「探せ」 と言わなくても犬は探し、指示なし、見つけた様子でハンドラーはそこにおやつがあることを素早くキャッチします。 犬に座らせるという服従訓練は入れません。 これを将来的に匂いのついた綿棒を探すところに進めていくわけですが、服従訓練とミックスになっているノーズワークが多いので、このK9ノーズワークは目からうろこでした。^^; クリッカートレーニングについてはせっかくDINGOさんが近くにあるのだし、メンバーでオンラインで授業を受けていたし、体系的に学び直したい、ということでクリッカー塾を受講しました。 クリッカーを使う使わないではなく クリッカー的な考え方によるしつけやトレーニングが私的方法であることをもう一度言葉でしっかり説明できるところまで頑張ってみたいと思っています。 クリッカートレーニングは 正の強化で(間違った行動にはクリッカーが鳴りませんので負の弱化ということになります)しかもクリッカー音という二次強化子で探求のスイッチがオンになります。 トレーニングしたい、というモードにスイッチが入るわけですね。脳が生き生きしますし、恐怖や不安を軽減させるとも言われています。 人間との暮らしの中で、視覚や聴覚に頼りやすくさせられている毎日で 匂い嗅ぎはどうでしょう? 拾い食うから、マーキングするから、お行儀が悪いから・・・と禁止されることが多くないでしょうか? 結果、対犬や対人など見知らぬものに出会ったとき落ち着いて空気中の匂いをかぎ分ける行動がすっぽ抜け、興奮が一気に高まってしまう犬は少なくないような気がします。 匂い嗅ぎをさせて鼻を使うことを日常で思い出させ(禁止しない、また積極的にゲームで使う)犬としての自信(匂いでかぎ分けられる)を取り戻させたいと思うのです。 それとクリッカートレーニングにより、探求のスイッチを入れ恐怖から怒りのモードに入り難くする。 これをお散歩トレーニングの中に組み入れていきたいと思っています。 ということで、二次強化子についてもう一度。 自然に条件づけられます

この前後の記事も余裕があったら読んでみてくださいね。

10月からお散歩トレーニング再開しますが、 合同トレーニングがちょっと不安の方は個人レッスンから始められることをお勧めします。 その場合も、ぜひブログをお読みいただき予習していただけるとレッスンの進行を助けることができますので お願いしたいと思ってます。 今お話ししているところは 名前を呼んでおやつ の原理です。 たとえば、先ほどtwitterで目にした過去記事のbotの中の一文ですが 名前を呼んでこちらにアテンションを。 そしてその場をスルー出来ればいいわけですね。 と書いた場合 名前を呼ぶことでこちらを向かせる(=アテンションを取らせる) と受け取られるかと思います。 が、原理を学んでいただくと、または実際に私が行っているのを見ていただければ 名前を呼んで一瞬我に帰ったところで、 「こっちこっち」 と声をかけるか私自身の手でマグネットして顔まで誘導してアテンションを取らせる までを、 名前を呼んでアテンションを と言っていることに気がつかれると思います。 名前は二次強化子で、今それは何かお話ししていますが、それを使って行動をさせるのではありません。 そうそうゲームでそうそうで誘導をさせるのではない、というのと同じです。 ここを理解していただけるように、しばらくお話し続けます。 名前を呼んでも言うことを聞かない とならないように。 パブロフの犬。 生理学者のパブロフが犬を使った実験。 これまたざっくりお話しすると 犬に対してベルの音を鳴らす→エサ を繰り返し与えることで、 ベルの音を聞くだけでヨダレを垂らすようになった、 というものです。 エサという無条件で唾液を出させる刺激でなくても、エサの前触れになるベル音は エサと同じように唾液を出させる刺激になった、 と言い換えることができます。 この唾液が出ない音が唾液が出る音になった (反応を起こさない刺激が反応を起こす刺激になった) =条件づけられた=条件づけ のことを古典的条件づけ(レスポンデント条件づけ) と言います。 これは、犬にとって良い刺激を作るタイプの古典的条件づけ。良い刺激のことを 二次的に(エサは一時的)条件づけられた強化子(好子)といいます。犬にとっては嬉しいもの。 古典的条件づけは、意図的に行われなくても、我々の生活の中で防ぎようなく毎日起こっていることではないでしょうか? 待ち遠しい手紙を待つ身にとっては、郵便屋さんのバイク音は嬉しい音、嬉しさの前触れ。 いつもお父さんにどなられて育った子供はお父さんの返ってくる足で、自分の部屋に引きこもる。足音は嫌な前触れ。 というように、毎日繰り返される刺激が自分にとって良い、悪い、意味のある刺激になっていきます。 犬たちも同じですよね。 毎日繰り返される刺激の洪水の中で、自分にとってメリットのある音を拾いたいと思うでしょうし デメリットの刺激からは遠ざかりたいと思うでしょう。(→これがまたいずれお話しするオペラント条件づけの基礎です) 繰り返される刺激が犬たちにとって 良いもの 悪いもの に徐々に条件づけられて行きます。 徐々に条件づけられて良いものとなったものを、二次強化子、と言います。 (本によって条件性強化子、習得性強化子、好子・・・などいろいろな書き方がされているので混乱されるかもしれません) ここでは皆さんに覚えていただきたいこととして 我々すべて動物は 徐々に、良いこと、悪いことを条件づけられて生きている、ということ。 良い刺激、悪い刺激は、意図しなくても、または意図しても、作ることができますよ、ということを覚えていただきたいです。 「良いことが何もない」 と…あまり幸せではない暮らしは、きっと悪い刺激ばかりに囲まれているのかもしれませんね。 意図的に、 (   )→(   ) というように自分や相手や、犬たちに、条件づけ(古典的条件づけ)をすることができますね? 憂鬱な場所に出かけなければいけない時は一番好きな洋服を着る。とか。 一番好きな音楽を聴きながら出かけるとか。好きな匂いをかぐ、とか。 嫌なことを好きなことが弱めてくれるように・・・好きなもの準備する。 幸せとか幸福感の基礎だと思います。

一次強化子と言われる、もともと犬が大好きな無条件でうれしいものと対にして条件づけられて 同じようにうれしいものになった、その二次的に条件づけられたうれしいもののことを二次強化子と言います。 クリッカーもチャージングと言って カチッというクリック音⇔トリート(おやつ) という対提示(チャージング)でクリック音をうれしい音にさせます。 なので名前を呼んでおやつ、も同じですね。 良いこねといっておやつとか、なでておやつとか、ブラッシングしておやつとか、前に立っておやつとか おやつと対提示して同じようにうれしいものにさせることは可能です。 なかなか犬にとって個体にとって難しいものもあるでしょうが。 一旦嫌いになったものでも、対提示の方法を細かく行うことで、嫌ではないよ、位に持っていくこともまた可能です。 また二次強化子、例えば「良いこね」の言葉。 良いこねと言われることで思わず尻尾が振れてしまう犬さんであれば、大きな音が聞こえてびくっとしていた時に「良い子ね」と優しく言い続けることで、怖さでガタブルになることが避けられる、ようになります。 「良いこね」って言ってもうれしそうではないから無理です、 と・・・。 対提示をすっ飛ばしてしまう方は言いやすい言葉で、名前を呼んでもうれしそうじゃない、もそうですよね。 その言葉自体に意味があるのではなくその言葉に力をつけるのです。それが対提示の役割です。 一日何回やればいいというような義務的なものではないですよ。 朝晩のご飯の時、心を込めて名前を呼ぶ。 家に帰ったとき名前を呼んで「ただいま♪」って言う。 そういう日常の犬にとってうれしいことといつも対にして、普通に言葉をかけているはずなんですよね? そういう普通が大切で、いつの間にか普通に心を込めて接することがなくなっていませんか?問題ばかりに目を向けて。愛情のかけ過ぎかしら?こんな時声をかけていいのかしら?無視するべきかしら? と・・・。 その困惑が犬に迷いを生ませます。ママは表情と言葉とが一致していない、と多くの犬は言っているように受け取れます。 もっとシンプルに! 自分自身が二次強化子になるためには迷っている時間はない、そう思います。

【ブロマガ】行動の前段階の感情に働きかける

今日はつくば座学です。 ご参加の皆様どうぞよろしくお願いいたします。 怒涛の1週間が始まります^^; 9月に入ったら、本格的にドッグコミュニケーションアドバイザーの講座の立ち上げに入らねば、です。 今まであったドッグコミュニケーションインストラクターと何が違うか? アドバイザーの方は業としない方もしくはすでに業をされていて私のお伝えする方法を学んでみたい、 という方向けです。 アドバイザーの方はお散歩会はできますが、お散歩トレーニングはできません。 すでにトレーナー業をされている方はアドバイザー取得により地域でお散歩トレーニングをぜひぜひ開催してほしいです。 インストラクターは業としてお散歩トレーニングや飼い主さんへのアドバイスを希望される方で 動物取扱業資格要件も同時に取得に励む方向けです。(関東圏で散トレ、座学に出ていないと なかなかレポートをまとめることが難しいかもしれません) 9月初旬には改めてお知らせできるように準備していますので、どうぞ皆さんどんどん取り組んでいただきたいと思います。

私は猫の勉強頑張ってます。

抱いている犬が唸り始めた。 「降ろしても良いですか?」 「今降ろすと、唸れば降ろしてもらえると思い唸りを強化しませんか?」 と、飼い主さんが仰ることがあります。 では質問です。 抱いている犬が唸った

とこんな感じで考えていただきました。 小型犬が多くの場合抱かれることによって距離の主張をする守り行動の唸り、吠えについては 私は抱っこしているのをやめて下に降ろします。 たいてい唸れない、吠えられないことが大きいです。 ただし、下に降ろしても唸ったり吠えたりしやすい犬の場合は、飼い主がそこから移動します。 犬についてこさせます。 負の弱化ということですね。 飼い主の存在が唸りや吠えの原因であればこれでその行動は減ると思います。 ただ、質問はこういうことではないのですね。 強化しますか?どうですか? 負の強化につながるかどうか? 今降ろすと唸りを強化しませんか? という発想が生まれる飼い主さんの犬のとらえ方を見直す必要があります。 ただ・・・ やはりこのことは、質問とはずれているんですね。 それをお聞きしたいわけではないです。 猫の温罨マッサージを今習っているのですが、そのテキストの中に 愛撫誘発性攻撃行動が載っているんですね、それは文字通り愛撫が攻撃を誘発するということなんですけど・・・。 人が我慢の限界を超えて触ってしまうのが原因なんですね。もうやめて、と思うとほぼ反射的に咬みついてくる。 突然に見えても「やめて」のボディランゲージは出しているんだよ、と。 で、そのやめてのサインをいかに見極められるかが大切になってきますが、嫌がっているのに触り続ければ 触ること=嫌なこと になるし、もっとひどい時は 飼い主の手=嫌なこと になる恐れがありますよね。 嫌がって咬む、唸る、という行動に着目するのではなく 嫌がっているシグナルに早く気がつくということは、行動の前段階の感情をキャッチするということです。 そうやって考えれば、 抱っこが限界、なでられるのが限界を言う唸りのサインを受け入れてあげてそれ以上嫌なことにしないために すぐに降ろせばいい、と考えられませんか? まずはこれを基本にして、次に上記の 距離の主張だったりした場合はむしろ降ろす、とか。応用できると良いのではないでしょうか。 行動に対して降ろす、というよりも 嫌がっていることに対して降ろす選択をします。 行動分析学的に言うと、循環論になると言われる解決法でしょうけれど、嫌がっているものは嫌なんですよね^^; 共感の部分で、感情を整えるということは 行動の前に原因のあるレスポンデント行動かどうかを見極めて、対処してあげるのが良いと思います。

【ブロマガ】負の強化が正の強化に切り替わる

だんだんボロボロになってきて もう一冊欲しいなと思っているところです。 折って、線引いて書き込みするので、とっても汚くなるんですよ、私の本^^; なので基本、どうしても読みたい本は借りません。 間違って折ってしまったら大変だもの。

動物が幸せを感じるとき―新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド動物が幸せを感じるとき―新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド
(2011/12/21)
テンプル・グランディン、キャサリン・ジョンソン 他

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本をお持ちの方は P261がいいかな。 カウウィスパラーの技 というところを読んでみてください。 持っていない方のために要約してみますね。 **** 超一流であるカウウィスパラーのバドウイリアムズのお話し。 牛にとってストレスの低い扱いの講習を畜産従事者におこなっているということです。 技の使い方を教える時に明確に言葉にする人が少ないので、なかなか伝えられていないということで テンプルさんが他の人に分かるように指示を書き換えてみた、そうです。 がそれを試してもらっても牛は一向に散らばったままで集まらない。 そこでテンプルさんは、このように伝えた。 「時間をかけるのよ、圧迫感を与えちゃダメ。ただ行ったり来たりして歩いて」 と。 牛のフライトゾーンぎりぎりのところを行ったり来たり歩くことで牛の持っている本能に働きかけ 牛をまとまらせるのです。 ウィスパラーとそうでない人の違いは、一見方法は同じに見えても 牛に対する圧迫、プレッシャーのかけ方に違いがあるということなんですね。 牛の持つ恐怖心を利用して捕食者のように動く。そして一旦小さなプレッシャーで牛をまとめて群れさせ 次にプレッシャーを強めにかけて移動させる、 というものです。 技が優しいのは(脅しに見えないのは)牛の行動を敏感に察知して牛が移動したら即座にプレッシャーを解除する。 牛に合わせるということができているからです。 **** 上記の方法が負の強化ですね。 あったものがなくなる=負ですが、あったものは?プレッシャーです。 動けばプレッシャーがなくなるので負の強化というわけ。 これはハンドリングのグッパーと同じ理屈なんですけど。わかりますか? そして今日のお題 負の強化が正の強化に切り替わる は、負の強化法といっても次に正の強化へと切り替わるんですよ、ということをお話ししたかったのです。 テンプルさんの本から

牛は何回か穏やかに誘導された後には人間が行かせたいところに行くように訓練できる。連れていかれた先が好きな場所なら、行動の誘因は「恐怖」システムから「探求」システムに切り替わる。そうなったときには、負の強化が正の強化に切り替わっているのだ。人間がジグザグに歩いているのは何か良いことがあるという意味なので、それを見て歩き始める。これから新鮮な草の生えた牧草地に行って草をはむのだ。

Behavior Adjustment Training: BAT for Fear, Frustration, and Aggression in DogsBehavior Adjustment Training: BAT for Fear, Frustration, and Aggression in Dogs
(2011/09)
Grisha Srewart

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↑の方法。負の強化も犬にはストレスが大きいと、 より慎重な方法に変換されましたが、リードの先のハンドラーに全幅の信頼を寄せさせておくことで 大きすぎるストレスにはならないのではないかな、というのが私の考えで。 一見プレッシャーである インターセプト ホールドラッピング グーというリードのテンション も、正の強化への誘い、ということにならないかな?と考えているんですね。 馬についての手綱の項とかにもこの負の強化(動物と付き合う時に、上手につきあえる人はこの使い方がとてもジェントルなんですよね)のお話が出てきますので、お持ちの方は読んでみてくださいね。 私ももう一度読み返してみようと思ってます。

では、私が考える方法を

連載になりました。 たくさんのコメントありがとうございました。 その中で私がおこたえしたものから今日の内容につながる個所をこちらに転載しますね。

>そっぽを向く、そうですね。最終形はそこでしょうね。 >クリッカーを使うとするとそういう使い方、考えられますよね。 > クリッカーを使わなくてもできるのですね。 もっと言うと犬さんたちの持っている最高の強化子であり弱化子を引き出せればいい、ということになるかな。 >試し行動、としてから噛みとか威嚇噛み、唸りを用いる成長段階で少しひずみの出た子って 冗談通じないというか^^; 楽しいことにも警戒したりするので^^; 犬語を使う方が早いように思います。 >自分が見ていなければみられているかどうかわからないわけです^^; そこを教えたい、ですね。 >インターセプトで遮断によりホッとする経験、 は非常に有効で同時進行で行いたいことです。 >犬ってカーミングシグナルがなぜ発達しているのか。忘れてしまっているような犬 または犬種的に乏しい犬はいるかと思いますが 兆しを人が摘み取ることでシグナルが出せない、ということは多いです。 だったら兆しをもっと大きなシグナルに育てればいいよね?という方法なんですね。 人間目線では、なかなか何をしているのか理解しがたいトレーニング、はたから見るとわからないと思いますが 犬さんたちに会ったときまず私がどの犬に対しても行っていることです。 散トレではそれに忙しいので、何もしていないように見えるかもしれません^^; >試し行動、という意味合いが強いのです。 攻撃的な行動によって相手はどう出るかな?を試しているんですね。 だから・・・? 犬に伝わりやすい、敵意はない、をシグナルで伝えればいい、ということになりますよね。 まあこれが答ですが、それをどうやって流れを作るのか記事にしてみたいと思います。 >犬ですから一番理解しやすくて行いやすいのは 視線を外せるかどうか、カーミングシグナルを出せるかどうかだと思います。 >>それなら、こちらの声掛けにもちゃんと反応してくれ、次の行動に動きやすい。 まず、目線を外せたことに、名前を呼んであげて「お利口ね♪」でもいいし、名前&オヤツ(口を動かすこと)で、飼い主さんがリラックスに導いてあげる。 自分とのコンタクトが大きな安心→自信につながると思います。 >はい、そこに持っていきたいです。 どうやったら外せるでしょうか? 難しいことかな?どの犬も簡単かな? >唸る子は自信がないので、何かをさせようとすると我慢することになって 余計にフラストレーションがたまりそうですよね。 >ガン見する、唸る犬って、自分が不安に思う対象物から目をそらせない そらしたくない、最後まで見届けてやる^^;って考えていると思うんです。 自分から目をそらすなんて選択の余地がない=犬語を使えない状況。状態。 なので、まずは形を教える意味で飼い主とできるトレーニングは? というところを記事にしてみたいと思います。

という感じで、トレーニング、ではいったい? ということですが。勘の良い方はお分かりなんでしょうね。 私はいわゆるドッグトレーニングは、コンタクトトレーニング、社会化の基礎の上にあるもので 楽しみのためのトリック的なことと、普段犬が何もしないでいられる家庭犬としての落ち着きのためのトレーニングとは 別として考える必要がある、と思っています。 だから、部屋の中でテクニックを教えるようなトレーニングや 広場でのいわゆるドッグトレーニング的なことには熱心ではなく今に続いています。 多くの、こじれてしまっケース、行動の置き換えではうまく行かないケースに対応する飼い主さんに向けてのアドバイスが主な仕事みたいになってますが。 支配性的な考えをまずはなくしていただく、そして犬語を学んで犬を観察し自分が犬語を使う。 お散歩トレーニングで駆使して、犬に出会ったら駆使して、それをトレーニングだと思っていないということはありますが、 皆さんにとって目新しい、思いもよらないことであるのなら、そういう方法が有効ですよ 犬と仲良くなるためにぜひ、と。 お話ししなくてはと思っているんです。 犬がうまく動かせたからって、犬から犬的いいシグナルで信頼を置かれているということはない、 報酬以外の生得的弱化子、生得的強化子である犬語を対提示することで犬を落ち着きに導き どうあるべきかを示します。

今日は私だったらどんな方法を取るかな~?というお話なので 参考にしていただけたらと思います。 この方法だって、一見何しているのかわかりにくいかと思うのですよね? 犬語の理解がないと。 負けるが勝ちって自制のことだと思うわけです。若い犬、挑戦したがる犬、負けたくないと思う犬は 負けること(=引くこと)を選択しにくいのかなって。 引くことって結構すっきりするよ~、ってことを教えたいわけです。 先日お話しした唸らなかったらクリック、おやつは・・・ それで自制できればわざわざ唸らないと思うんですね、そういうタイプの犬さんは。 唸る犬というのは・・・ だから正の強化がうまくできない、思わぬ強化、感情のネガティブ感が爆発してしまうケースが多いのではないかなと思うわけです。 そしてうまく行かずに、だからおやつはダメ 褒めてばかりはダメ、おやつはネガティブな感情も強化すると・・・ 言われてしまうのではないでしょうかね。

人に見詰められると唸ってしまう犬がいるとします。 どういうトレーニングをしたらいいでしょうか?

私だったらどう指導するか。 犬と目が合います。 こちらがそっぽを向きます。 また犬の方を向きます。 目が合ったらそっぽを向きます。 何回か繰り返したら・・・犬の方からそっぽを向きませんか? 犬の方から向くまで続けます。 と同時進行で(ある日は)犬と目が合います、瞬きをしましょう。 唸りそうになったらそっぽを向きます。そっぽを向くの繰り返し。 カーミングシグナルで教えます。 犬が自らカーミングシグナルを出せるように続けます。 そっぽを向かれることで、興奮レベルが下がるはず。犬だから。 生得的行動であるとされています、犬語は。 「うちの子は犬語が話せない」 と思われている犬も、間違いなく使えます。人が気づいていないだけだったりしますね。 人間としての正解ではなく(だけでなく)、犬的にどうか?を考えた正解に導くために 犬ってどういう動物であるかの理解は必須であると思います。 お散歩トレーニングで初めて会う、目が合った、興奮してる その場合瞬きしたりそっぽ向いたりして会話するようにしています。 そうして犬たちの視線を引き付けつつ、インターセプトとしての視線を外す=そっぽを向く で意識を遮断します。 変に集中させるとその犬の思い込み、危険→ちょっと脅してやろう、的ないけない行動を出させてしまうのですね。 そういうやさぐれた行動を諌めることが暮らしの中のトレーニングであると思います。 またこの遮断は、吠える犬にもお願いします。 見て外して。犬語をなかなか使わない環境にいる犬がわんわん吠えて人に過剰な要求をしますので これも犬語で導いてあげれば、目が合い、穏やかな「吠えないよ」で吠えは止まるはずです。 止められるように繰り返しましょう。間違ってもイライラして大きな声で制することのないように。 大きな声で制する=唸る、吠える、咬む、に匹敵する教え方で、犬は正しい行動を覚えないと思います。

では質問について少し

昨日はドッカンドッカン^^;雷が。 幸いなことに、小田原は大した音もせず、雨も降らずにすみ助かりました。 明け方は涼しくて気持ちいいですね。

明日は大阪座学。 始発で行きます。今日は昨日の質問のヒント、ではないか、どう考えてほしいか的なことを書きました。 後ほどコメントにおこたえしていこうかなと思います~。

いろいろなトレーニング法が考えられると思います。 コメントくださった方の方向性でお願いしたい、ということなのです。 フラストレーションをためない、犬として正しい方向性で。 将来的にどの人にも般化できるトレーニングを、ということで。 人間側にそっぽを向いてください、というのは、相手の理解がないとなかなか難しかったりするでしょう? だからどうしましょうか?というところで迷い、困っているわけですもんね。

人に見詰められると唸ってしまう犬がいるとします。 どういうトレーニングをしたらいいでしょうか?

クリッカーを使ったトレーニング、をされてきた方が多いです。 何人かの方からトレーニング方法をお聞きしました。 犬が見ます。 目が合います。 唸っていなければクリック。でおやつ。 唸らない時間をどんどん長くしていきます。 あ、まずは目が合ったらクリック、だったかな。 というものです。 これについてどうでしょうか? 短い記事ですが連日行きます。 考えてみてくださいね。 明日は予約投稿にしていこうと思います。

シグナルをトレーニングに生かす

8月ですね。 暑中お見舞い申し上げます。

こう暑いと、庭仕事も命がけ^^;ですね。 8月第一弾の記事は質問です!

人に見詰められると唸ってしまう犬がいるとします。 どういうトレーニングをしたらいいでしょうか?

です。 ちょっと考えてみてくださいね。 ではFBの投稿からです。

本当にクソ暑( ̄∇ ̄)いですが、ご自愛くださいませ。 8月もどうぞよろしくお願いいたします。 あ、ボディランゲージの参考書をここに一冊ご紹介しますね。 新しい読者さん、ぜひこちらをどうぞ。 3冊ありますが、まずはこちらで。

ドッグ・トレーナーに必要な「深読み・先読み」テクニック: 犬の行動シミュレーション・ガイド
ヴィベケ・S. リーセ
誠文堂新光社
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