だんだんボロボロになってきて
もう一冊欲しいなと思っているところです。
折って、線引いて書き込みするので、とっても汚くなるんですよ、私の本^^;
なので基本、どうしても読みたい本は借りません。
間違って折ってしまったら大変だもの。
![]() | 動物が幸せを感じるとき―新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド (2011/12/21) テンプル・グランディン、キャサリン・ジョンソン 他 商品詳細を見る |
本をお持ちの方は P261がいいかな。 カウウィスパラーの技 というところを読んでみてください。 持っていない方のために要約してみますね。 **** 超一流であるカウウィスパラーのバドウイリアムズのお話し。 牛にとってストレスの低い扱いの講習を畜産従事者におこなっているということです。 技の使い方を教える時に明確に言葉にする人が少ないので、なかなか伝えられていないということで テンプルさんが他の人に分かるように指示を書き換えてみた、そうです。 がそれを試してもらっても牛は一向に散らばったままで集まらない。 そこでテンプルさんは、このように伝えた。 「時間をかけるのよ、圧迫感を与えちゃダメ。ただ行ったり来たりして歩いて」 と。 牛のフライトゾーンぎりぎりのところを行ったり来たり歩くことで牛の持っている本能に働きかけ 牛をまとまらせるのです。 ウィスパラーとそうでない人の違いは、一見方法は同じに見えても 牛に対する圧迫、プレッシャーのかけ方に違いがあるということなんですね。 牛の持つ恐怖心を利用して捕食者のように動く。そして一旦小さなプレッシャーで牛をまとめて群れさせ 次にプレッシャーを強めにかけて移動させる、 というものです。 技が優しいのは(脅しに見えないのは)牛の行動を敏感に察知して牛が移動したら即座にプレッシャーを解除する。 牛に合わせるということができているからです。 **** 上記の方法が負の強化ですね。 あったものがなくなる=負ですが、あったものは?プレッシャーです。 動けばプレッシャーがなくなるので負の強化というわけ。 これはハンドリングのグッパーと同じ理屈なんですけど。わかりますか? そして今日のお題 負の強化が正の強化に切り替わる は、負の強化法といっても次に正の強化へと切り替わるんですよ、ということをお話ししたかったのです。 テンプルさんの本から
牛は何回か穏やかに誘導された後には人間が行かせたいところに行くように訓練できる。連れていかれた先が好きな場所なら、行動の誘因は「恐怖」システムから「探求」システムに切り替わる。そうなったときには、負の強化が正の強化に切り替わっているのだ。人間がジグザグに歩いているのは何か良いことがあるという意味なので、それを見て歩き始める。これから新鮮な草の生えた牧草地に行って草をはむのだ。
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↑の方法。負の強化も犬にはストレスが大きいと、 より慎重な方法に変換されましたが、リードの先のハンドラーに全幅の信頼を寄せさせておくことで 大きすぎるストレスにはならないのではないかな、というのが私の考えで。 一見プレッシャーである インターセプト ホールドラッピング グーというリードのテンション も、正の強化への誘い、ということにならないかな?と考えているんですね。 馬についての手綱の項とかにもこの負の強化(動物と付き合う時に、上手につきあえる人はこの使い方がとてもジェントルなんですよね)のお話が出てきますので、お持ちの方は読んでみてくださいね。 私ももう一度読み返してみようと思ってます。