私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

大切なもの

 

水元公園お散歩トレーニング終了しました。 残すはつくばと名古屋、宇都宮ですね。そして横浜での座学が待っています。

たくさんのしつけ方トレーニング法、考え方がある中で、どれを選択するのか大いに悩むところかと思います。

ただ、どの方法を選択するにしても一番大切なこと まあまあで楽しく暮らす、それぞれの家庭の中でそして社会の中で ということがある、と私は考えています。

自分の家だけの満足、例えばうちの犬はおとなしい。だからいいわ、って皆さん考える人ですか? でも一旦外に出れば吠えかかる犬もいます、興奮した排せつ物の匂いもする。

人間には計り知れない匂いの世界で犬たちは犬たちのストレスの中で考えているのです。 だから・・・? いろいろなストレスからは回避できない現状があります。

 

 

犬を飼って、悩みにどっぷりつかってしまう方の多くは、 ○○したらダメ という否定形のアドバイスにすがりやすいですね。

そして、ダメなことを徹底的に排除しておけばなんとかなるというような、私的には非常に後ろ向きな考え方に支配されているのではないかと思うことが多いです。

そして打破できない状況に出会ったとき、犬も飼い主さんもパニクってしまうのですね。 自分で乗り越える力がついていないからです。

 

専門家でもお散歩トレーニングのことを、犬と犬が集まってあいさつをする場だと思っている人が多くて。

何を根拠にそのように思うのかは定かではないですが、思い込みですね。

お散歩トレーニング、にかけるもの ということでお話しして、できれば座学に出ていただき、何をすべき場所かを理解して参加してくださいとお願いしていますが。

上記の誤解をなくすためです。

犬同士近づいて挨拶をしなくても気がすむようにしていく場所、でもありますね。

一本の道を同じ方向を見て歩くという心を整える行動が、どんなに犬を落ち着かせるか。 「さあ、歩こう!」 という言葉が犬にとってご褒美なんですね。

犬は歩くのが好き。

若い犬は小走りに、時に匂いを嗅いで立ち止まり。

そういう時には犬同士近づいても匂いを嗅ぐことに夢中になっていて相手がパーソナルに侵入していることを許せる、それが犬。

吠える犬といると興奮するか?悪い影響を与えるか?受けるか? 子どもの声さえ騒音扱いされる生き難い社会が、犬の吠え声も悪者扱いにします。

吠えない方が良い、吠え続けるのなら対処を、確かに。

しかし、吠える犬を選択してきた人間が、吠えを悪者扱いにしてトレーニングを行うことが犬やそして飼い主さんを追い詰めることを忘れてはいけないと思います。

愛護も・・・ 猫の餌やりを悪くいう人は多いですが、命に食べ物を与える愛まで否定しないでほしい、と思うのですね。

何だか人間…不遜過ぎませんかね。

もっと大らかに、中庸に。普通に。

穏やかに優しく。

良い行動も悪い行動も叱らず白い目で見ず、頑張ろう、大丈夫、 そう思う気持ちのオーラは必ず通じると思いますし、そういう気持ちが愛護の基本なんですよね、と私は思っています。 だからお散歩トレーニングは 自分の犬だけのことを考える場所ではなく、犬すべてのQOLを高めたい思いで運営しています。

またそういう人が集まってくる。

たとえ今、どんなに問題視されている犬でも、私たちは受け入れる、それが犬を愛するということだから。

踏ん張る飼い主さんがすがれる、つながる場所としてのブログ、トレーニング、 私もそして認定インストラクターもそれを目指す方もそれを作り上げていきたいと思ってます。

みんなが同じでなくても良いと思います。

私たちは心が温かくなる場所、みんなで楽しめる場所、みんなで犬を育てる場所そんなものを作りたいので、 見てもいないことで批判する方には立ち向かいますが・・・。

それはこの場所を大切に思うからなんですね。 人の大切なものを意識的にも無意識にも傷つけるようなそういう人も多い中で、犬育て本当に難儀な時代なんだなぁと思います。

パピートレーニング(社会化のトレーニング)

パピートレーニングで、いろんなものに会わせるように、と言われていると思いますが。 それが社会化のトレーニングですが、もう少し丁寧に考えて行きましょう。 いろんなものに会わせるように、ということは人それぞれの受け取り方が生まれてしまいます。 人に会わせる ということを取り上げてみます。 人を見せる 人からおやつをもらう 人に抱っこしてもらう 人に撫でてもらう 等々・・・。 そのそれぞれが社会化であると思いこみ、それぞれの方法でぞれぞれの犬に社会化をしたつもりになる、という現状があります。 人に社会化するという場合 人を見た、人に会った、人と一緒にいるその時に嫌な感じを持たないようにする ことが大切ですから 人を見たらその犬が嬉しいことを提示する という古典的条件づけの対提示を行うのが社会化です。 人を見て「いいこね」と飼い主が優しい声をかけるのが一番手っ取り早いと思います。 人⇔いいこね の対提示ですね。 「良いこね」という言葉と響きが本当に犬にとって心地よいかどうか?声を出す人が犬にとって良い人であるかどうか? 社会化の基本はそういう声の出る元が良い条件づけをされていなければ意味がないわけです。 声の出る元=飼い主であるわけですが、特に初めて犬を飼う場合は、余裕がないですよね。当然 犬と外に出た時は上ずっているかと思います。だから社会化期頑張っても、うまく行かないことが多いわけです。 ということで、なぜお散歩トレーニングが全国にひろがってほしいかというと 余裕のある正しい方法で犬と暮らす方の中に新人さんが入って一緒に犬を社会化できるからなんですね。 なので、そういう意味でも犬の学びや取り組みに終わりはないです。 次に生まれるペアに良く犬を育てることの応援をする、それが遺棄を減らす近道だと思いますので。 にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

【ブロマガ】一生涯かけての社会化という言葉は負担か救いか

「私は社会化のドッグトレーナー」を出版した年の二年前辺りから いろいろな、(たぶん)犬を業としたい方がブログを訪れるようになって、上辺の私の方法に賛同される方が 出版を期に、一気に離れていった現象が起こりましたよね。 いろんな理由でしょうけどね。

甘噛みについて意見が違うとか、おやつについて意見が違うとか、 犬同士教育させるかさせないかで食い違ったり・・・些末なことで文句を言われた時期・・・(遠い目) 文句を言われる筋合いもないと思うのですけどね、私は私で、私の理念理論についてくる人がいるわけですから 私が彼らに迎合する理由や彼らをたたえる必要はないわけです。

支配性理論をぶち壊せ、についても 「いまどき支配性なんて信じてる人はいない」 と、言い切った方は…本当にそう思っているとしたら、とても視野の狭い犬の世界を見ているのでしょう。

ただ、そういう方も犬を力で抑えることを良しとしていたので、自分の中の支配性にはとことん気づかないものだと もにょった次第です。

さて、今日は名古屋お散歩トレーニングでしたが

今日はそら母さんとそらちゃんがデモしてくださいました。 初参加なのに、どSの幹事Y(  ̄▽ ̄)さんに命ぜられて、二つもデモってくださいました。(恐るべし・・・) ちょっと動画も撮りましたので、また次回ご紹介しましょうね。 名前を呼んでおやつの第1から第3バージョンまでのざっとした説明をしました。 ブログでまた復習してください。 犬が喜ぶ動き方、についてもお話ししましたが・・・。 穏やかに、リラックスして犬が動いたりその場にとどまったりできるのを助ける動き、犬語を邪魔しない動き、 そんなところです。

またぼたんちゃんのママ(お姉さんだわね^^;)、飼い主さんから社会化って?と聞かれましたので、 もう一度過去記事を引っ張ってきまして、説明しましょうね。(次回の記事です) その前に、タイトルの 一生涯かけての社会化という言葉は負担か救いか です。

上記の支配性なんていまどき、と言い放った方が違う時に 「犬のトレーニングなんてさっさと終わらせて後は楽しく暮らせばいいの、何をもたもたいつまでもやってるんだか」 って・・・。 そういう考え方の人はとても多くて、だからもたもたしているように見える苦労している飼い主さんに 冷たい視線や言葉を投げつけるんですね。

たまたま自分の犬が問題がないからと言って・・・、でしょう。 問題が現にある犬を引き取ってトレーニングしてみたら、そんなたいそうなことは言えなくなります。そんなに簡単じゃない。 犬はロボットではない。 仕上げる、はい出来上がり、なんて行くはずはありません。

いつ何時、問題の芽が出てくるか誰にもわかりません。出てきたのは誰が悪いわけではないことが多いです。 その時、問題を苦とせずその犬のために改善できることが難なくできるように、犬とのコミュニケーションを高めるのがトレーニングの目的で、それを支えるのが「社会化」の取り組みです。 そういう意味で、一生涯かけての社会化は・・・社会化は可能であるということで、それは飼い主にとっての救いですね? 犬を本当の意味で犬を知らな人は、犬の社会化を一生続けるという言葉は負担である、と考えてしまうのでしょう。

[amazon asin="B00KS3FEOQ" kw="キーワード"]

FBでご紹介しました。

本棚から発見!読んだことある方いますか~? 行き過ぎたしつけやトレーニングが犬の良いところをスポイルするって言う持論を持たれていて、日本の犬流通が犬を壊していると唱えられているんですよね。 カルチャークラッシュについてはけちょんけちょんにけなされています。行動主義に関しての反論が並んでいるんですね。ところどころ、ん?というところもありますが、私的にはこっちより^^;ですかね。

上記の社会化が負担、と考える犬を早く仕上げて云々の方にとっての「しつけ」を堀先生はバカになるから、と仰っているんですね。 私もそう思います。 しつけについて、社会化について、だから細かく考えて、一体それはどういうものかを考えなくては、いけないと思っているんですね。 興味のある方はぜひ読んでみてほしいです。 ということで・・・続きます。^^;

犬に自然に慣れる

秋ヶ瀬公園お散歩トレーニングが終了しました。

上は歩き始めて最初に到着した広場。下は日が当たる広場を避けて次の広場です。

犬に慣らす、近くにいても平気にさせるというと、くっついて辛抱させるという発想が浮かぶのが強制であると思っています。 写真の様子・・・ 特に指示しなくても自然に輪が小さくなるんですね。飼い主さんもびっくり。 歩くことでリラックスしますので強制しなくても犬は犬のそばで落ち着けるようになります。 発想を変えなければ、犬にとって強制、無理強いからフラストレーションの行動へと発展させてしまいがちです。 社会化したのに犬を見ると吠える、とかです。 この形を作るためには飼い主さんそれぞれの学びが欠かせません。この場で一つ一つ指示を出すことが非現実的ですから。不可能ですし、違うプレッシャーを与えますので。 後期第一弾^^;皆様お疲れさまでした。 詳しくはブロマガでお伝えしていきます。明日アップの予定です。 にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

社会化

社会化とは

ある個体が発達成熟とともに所属する環境条件下において適切な認知的、情緒的、社会的行動を学習していく過程をいう。 ・・・ イヌでは通常生後3~12週齢が社会化期とされ、その間に今後受けると予想される刺激を体験させる必要がある。この時期での社会化が不足すると、成長後、攻撃などの問題行動を示す。ただし、適切な社会化は社会化期における学習のみによるものではない。社会化期に母や同腹仔との十分な接触があるか、さらにそれ以前にも適切な養育を受けているかどうかがストレス応答性の正常な発達に関与していることが実験動物において示されている。つまり社会性を身につけるための素地はそれ以前の生育環境によって作られると考えるべきであろう。

行動生物学辞典より こういう記述があるので飼い主さん、また専門家も、社会化期が過ぎた犬についてはもう手遅れだと思ったり言ったり、 社会化期が過ぎてしまった犬の社会化の取り組みは社会化ではないと思ったり、 一旦恐怖反応が出てしまった犬の取り組みが社会化では無理だと思ったり・・・ するのでしょうね。 では、社会化の取り組みとはどういうものか?は共通の理解ってないのではないでしょうかね? 座学で質問してみても、共通の理解がないと思います。 慣らすこと という答えが導かれても、じゃあ慣らすことってどうやるの?についてはバラバラ。 慣らすことというのは 恐怖反応を起こさないように、過剰な反応を起こさないようにすること。 ということは?刺激に対して好子を提示しながら(名前を呼んでおやつの要領ですね)その刺激があっても 好子に集中できたり気が紛れたり、刺激へ反応しないようにできればいい、わけです。 爪切りや歯ブラシだって、 今後受けると予想される刺激ですよね? だったらそれは社会化期に慣らす取り組みをしなくてはいけない刺激です。期を逃したら、それ以降も地道に取り組む社会化、といえませんか? 好子との提示(対提示)による取り組みです。 大雑把に行ってしまうと、社会化というのは対提示の取り組みによって刺激へ鈍感にさせること。 飼い主さんもそのようにお話しすると俄然やる気が出ます。 飼い主さんがやる気を出すようなアドバイスが必要なんですね。 爪切りや歯ブラシ、または嫌いと言えば…ピンポンや犬、男性とか、病院とか。 これも社会化期を過ぎても地道にもう一度社会化=対提示の取り組みによって刺激へ鈍感にさせることを行っていくべきことですよね? 一旦頭の中を整理して取り組みだすと、あきらめ感でやる気なし^^;から脱却できるかもしれませんね。

大きな意味の社会化を

人間社会への社会化(=適応)は、人間がその担い手であることを犬に理解させる必要があります。 それがいわゆる人間がリーダーになる、とか犬の上に立つと、言い方があれで、もやっとする表現になってますがそういうことでしょう。 発想自体は何も悪くないと私は思ってます。 犬の自由にはならないからです。食べたいときに食べ、オフリードでほっつき歩き、警戒するものにはワンワン吠え。 という犬には当然の自由も、人と暮らす時には許されません。 だからこそ、人間社会の家族の「了解」「大丈夫」を教えてあげる必要があるのです。 それは決して囲い込みではありません。 リーダーになれ上に立て、 悪いのは、その方法として、犬が怯える方法を取ってしまうことでしょう。 人間仕様の叱りや誤解の多いマズルコントロールやアルファロールによって犬の多くが混乱と不安を感じます。そこから人への信用を失うわけですね。 信用を失うのは、人が介入しなさすぎるということでも生まれないでしょうか。 犬は犬で自分で考える・・・? でも、犬だけで暮らしてきた野犬が、人間社会で非常に苦戦しているのを見ると、まずは人間を通した社会化、適応があって次に自発的行動を促すように励ます、という順番が正しいと思ってます。 人が手助けするということ。 犬は迷惑でも、それを受け入れられなければこの社会では生き難さにつながります。 特に、いろいろな問題を抱えている犬には一旦プラスマイナスゼロに持っていくことがいかに大切か、ということですから、犬の自由は犬にとっては不自由なんですね。この人間社会においては、です。 そこを明確に分けて考えられないと、問題を抱えた犬の心には寄り添えないと思います。

【ブロマガ】社会化についてちょっと疑問に思ったので

社会化についてのあるtweetを読んで、疑問に思ったので下記の投稿になったのでした。

ん~。 私的には犬の社会化の社会化というのは犬にとって新しい刺激に対するもの、ということと捉えていないかなぁ。 新しい刺激限定にすると、社会化の期限も限定されますし。 第一・・・ 犬への社会化期、ってあるでしょう?犬なのに犬への社会化。 社会化の担い手は母犬から兄弟へと広がり。次に担い手は人間家族になり。 社会学の社会化の意味と同じように、その犬が暮らす社会の規範、ルールへの適応または刺激への適応と考えるべきだと思います。

そのtweetは

こちらですが、読んで、正しい理解をしなくちゃ、って思った方いますか? 私は・・・。

ん~、って思ったのでした。 かなり前 「社会化は一生涯可能であると言って飼い主を変に信用させるのは飼い主に対して不親切」 って感じのことを書いていたトレーナーの方がいましたが、社会化というのは新しい刺激に対していい印象を持たせるという狭義のものだけではないと思います。

どうですか? 行動生物学辞典から 社会化期というのは

ある個体が発達成熟とともに所属する環境条件下において適切な認知的、 情動的、社会的行動を学習する期間をいう。

なんですね。

ということは社会化というのは ある個体が発達成熟とともに所属する環境条件下において適切な認知的、情動的、社会的行動を学習すること といえます。

なので 新しい刺激に対していい印象を持たせることは社会化の中の一つの取り組みにすぎません、 と考えるわけです。 信頼する方の発信であっても、立ち止まって自分の頭で考えるということの必要性を感じます。

皆さんも考えてみてほしいです。 特定の方に対する非難攻撃ではなく、言葉の意味捉え方に対する疑問の提示ですのでよろしくお願いいたします。

同時に皆さんはどうとらえていらっしゃるのかな?ということをお聞きしてみたいので。 たとえば保護犬さん。 社会化していきますよね? 人へも社会化を再挑戦します。人は新しい刺激ではありません。 しかし、各個人はそれぞれ新しいです。 黒い傘と、青い傘ではその犬にとって違う刺激ですね? というように細かく考える癖を私自身つけるようにしてきました。

そうでないと、犬たちの考えていることが理解できないからです。

専門家でもあまりに理解が狭いと思うので、社会化の基本的な考え方について書いてみました

おはようございます。 連休も終わっちゃいますね~。いかがお過ごしでしょうか。 私は明日から平常運転。 今日は、認定の講評を頑張らないと。[emoji:e-443]

こういう広い場所でざわざわしているときのココにとっての安心は 人間(飼い主)です。 食べ物が食べられる状態ではなくなります。 食べ物はあまりこの子にとっての、社会に対する二次強化子、社会化に役に立たなくなってしまうことが多いです。 ここのところの考え方は、 「だからおやつをつかわなくてもいい」 とか 「おやつが食べられるように」 とか、おやつ云々の非常に堅苦しい考え方の論議になることが私的には嫌いなんですけど。 もっと深いから。 古典的条件づけという強化の方法の理論をしっかりマスターいていれば この子にとって、今必要なものが何で、何があれば乗り切れるだろう、か?という考え方に結び付けられます。 何と何を対提示すればいいのかな?ということですね。 ココの場合は、抱っこして 「お花がきれいだね」 「みんな楽しそうね」 「ほら、ワンコさんがいるよ」 「良いこね~」 「上手だね」 と。そして歩いているときはハーネスでのホールドラッピングと声掛け。 人間は落ち着いて声をかけてくる方に穏やかに返事する。 安心をこの環境に対提示する そのためにこの子に必要な条件づけられた大好きなものをいくつ提示できるか?でしょう? それが社会化です。 さて、今日も素敵な一日をお過ごしくださいね。 にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

なぜ、手袋とおやつの対提示ではないか?

対提示でそのものを怖くないと認識させるセオリー。

だから昨日の歯磨き手袋。
見せてタンタンとか
見せておやつとか。

まあ警戒心の強めではない個体にはそれでも行けるかと思いますが、
それでダメな子って意外に多いでしょう?多いのです^^;
そういう時のために、私は普段から、ユーモアと繊細さで^^;
そのもの(この場合は手袋)は君には関係するものじゃないから、
をまずは、教えたいのです。
ちょっと意味不明でしょうか?
いずれ歯磨きするものだから関係がないことはないですが、良い意味で犬をだまします。

いずれ関係するから、そういう方法って犬に嘘をついているようで嫌、という厳格な方もいますが
それって擬人化過ぎて犬は辛いかなと思います。
その瞬間、犬を喜ばすこと、心を明るく持ち直すこと
そのために、
その犬が好きなものがそこになくても、結果嘘ついてしまうことになっても
ココの場合だったら今でも
「あ、カレンが来たよ」
「ブッブ~に乗っていく?」
という言葉で心を支えます。まあ、ココをだましているわけですね。


手袋を見せておやつ、
ひょっとしたら・・・犬は何を思うか
「あんなもの見せて、ぜって~怪しい、あれは怪しい、あれで何かする気だな?」
と・・・そう思わせたらNG.
真っ白なあなたではなく、今までいろいろやらかしていた関係だったらなおさらです。

手袋をはめて小躍りすることはありますが、怪しいですよね。私はよくやります。
その飼い主自身が怪しいのは・・・犬には百も承知の家庭もあるでしょう(爆)

自分に関係のある何か?
それはいつも自分にとって不利益(=嫌なこと)だった、ということからいろいろな学習をしていると思います。

まずは犬の方から、それって何?と近づきたいと思わせる。
また、そこにあることが普通になるくらいさり気ないもの、と思わせる。
という二つのアプローチで、慣らしたいものに慣らす方法のどちらかを選びます。
またはどちらも同時進行、ということもあります。

さり気なく、何気に、普通に。こちらも身構えないで。
そして犬を喜ばす、という気持ちが大切かなと思います。

犬の食事をし始めるときにその手袋をはめる、とします。
手袋をはめるとご飯♪
鍵の音が聞こえるとドライブ♪
リードを持てば散歩♪
そう、犬にとってのうれしいことの前触れ=二次強化子にしてしまいましょうか?
という取り組みなんですね。
学習理論はこのように応用できたら学びももっともっと楽しいし、そのうちに
飼い主さん自身が犬にとっての一番うれしい二次強化子になること間違いないと思います!


社会化(食べ物を使う意味)

社会化とは ある個体が発達・成熟とともに所属する環境条件化において適切な認知的、情動的、社会的行動を学習していく過程をいう。 どの動物種においても社会化は種特異的に社会に適応するうえで必須である。多くの7哺乳類では 遊び行動中に性行動、攻撃行動に似た行動を介して、成長後に必要な社会的なやり取りを学習していく。特にイヌなどの伴侶動物においては、ヒト社会への社会化が重視されている。イヌでは通常生後3~12週齢が社会化期とされ、その間に今後受けるとされる刺激を体験させる必要がある。 この時期での社会化が不足すると成長後、新奇刺激に対して過度な恐怖反応や攻撃などの問題行動を示す。ただし、適切な社会化は社会化期における学習のみによるものではない。社会化期に母や同腹仔との十分な接触があるか、さらにそれ以前にも適切な教育を受けているかどうかがストレス応答性の正常な発達に関与していることが実験動物において示されている。つまり社会性を身につけるための素地はそれ以前の生育環境によって作られると考えるべきであろう。

行動生物学辞典よりp224 種としての特異的な適応、ということ。 犬は犬の成長過程を持つ、ということ。 飼い主のあずかり知らぬところで行われるべき社会化の不足の責任は 繁殖の現場がもっともっと顧みなければならないということ。 今現在いる、命の、社会化不足とそれを補うための努力のために飼い主は日々頑張るということ。 その頑張りを支えるための、 正しい方法について模索すること。 いろいろなことを私自身学びつづけることに終わりはないと思っています。

行動生物学辞典行動生物学辞典
(2013/11/22)
上田 恵介、 他

商品詳細を見る

ムツゴロウさんの本の中でも特に好きな一冊。 なかなか手に入れることが難しい一冊でしょうかね。 犬の社会化期。前期についてのお話の中で、 母犬との過ごし方、そして父親、世話係の登場について書かれているのがp165 くらいからですね。 あきる野でのティーチインで咬み犬についての講義がありまして、それを収録してある本です。

犬はどこから…そしてここへ犬はどこから…そしてここへ
(2007/01)
畑 正憲

商品詳細を見る

実際に生で講義を聞けて今となっては本当に良かった、ちょっと無理して行ったんですけど、 行ってよかったなと思ってます。 なぜ咬むようになるか。 おやつの弊害についても書いてあります。 おやつジャンキーっていう言われ方をするものがどうして生まれるのかは、これだ、と私が思っている記述は p173ですね。 あるTV番組の話で・・・ 私もそれ見ていましたので知っているんですけど、 TVチャンピオンでしたね。 黒ラブのお宅にトレーナーが行き、飛びついて困るその犬に くるっと背を向けて、お座りさせておやつ、を。繰り返すその方法について、ムツゴロウさんは 「それこそ咬み犬を作る」 と。 エサではぐらかすやり方がよくないと。 飛びついたことにフィードバックを返すことがコミュニケーションの一歩、だと思うんですね。それを仰っています。 洋服や手を咬む、その時におやつでマグネットして咬むのをやめさせる、というのはNGですということなんです。 分かりますか? 私はそういうやってほしくない行動に対して 「違う」 と。口をこじ開けて^^;違うと厳しく言います。 叱らないということで、おやつではぐらかすことではないということ。 インターセプトで理解できるまで、という方法が時にかわいそうになってしまう方に、はぐらかして そして延々犬に咬まれる方が多いです。 そういう犬との体当り的な接し方は、興奮をさせないとかストレスをかけないとか 「もの」を悪者扱いにしているうちはできない、見えない、ことだと思います。 犬は生命力あふれる動物ですよね?人間もそう、動物はみんなそう。 たっぷり遊んで、使われる神経を増やす。使われれば同時に抑制が育ちます。 母犬と兄弟犬と遊べなかった犬たちが多く、教育されずに人間社会にやってきた犬が多く。 そういう犬たちに必要なのは 早すぎるしつけではありません。 早すぎるしつけとは? これこれこうしたらご褒美、というおやつを使った最近のパピートレーニングも同じです。 そこを経ている犬で、おやつを過度に要求する犬には、咬みやすい犬が多いと思います。 食べ物ではぐらかされる、身体と体でぶつかってこなかった犬が食べ物を目にすると興奮する。 それは、食べ物を介するべきでない時期に、食べ物ではぐらかした結果ではないかなと思うのですね。 興奮や食べ物が悪いわけではない。 その時期必要なものを必要な形で提供できなかったことが、よくない結果に結びついているのだと思うんです。 社会化は一生涯可能であると私は思います。ただし、 上記の食べ物ではぐらかす方法ではないのです。はぐらかすというのは? 欲求をはぐらかすということ。 欲求は欲求で叶える、でもかなえられない欲求については「違う」とフィードバックを返す。 食べ物は、 古典的な対提示で使用することを重視する。 ご褒美は言葉やあなたという存在にできるように、という取り組みですね。 ここはなかなか説明しにくいところかもしれません。繁殖の現場にも踏み込む話になってきます。=正しい母犬や兄弟犬との関わり合いが不可欠だから。 大変だからこそ、協力して伝え続けましょうね!

社会化



昨年、猫騒動^^;で仔猫の保護から飼育でてんやわんや。
ブログをお引越ししてこちらにまとめましたので、よかったらどうぞ。

http://charliemama.publog.jp/

上の黒猫君はこっくん(改めボンズくん)です。

昨日新しいお家に連れて行きました。
今家にこの子の兄弟やいとこ^^;がまだ総勢7匹いまして・・・
あられとかつおを入れると9匹^^;多いですね^^;
地道に里親さんを探していますので、家に迎えたいという方はぜひぜひ。

仔猫ではないので、動きが緩やかで、犬にも慣れて人にも慣れていますので
最初から馴染やすいのかな、と思います。こっくんは特別大物^^;ですので
連れて行っても隠れることもなく、同居犬のラブラドールのお姉さんにもどうじることなく
新しいお母さんにも馴染んで・・・
私は安心して帰ってくることが出来ました。
皆さん、ご心配していただいていますのでここでお知らせいたしますね。

今日のタイトルは社会化。
犬も猫も同じように行います。
当然、叱らないは基本ですね。
人間(家族)から怖い目に合っていなければ、他の人間にも馴染みやすい
これも基本ですね。
飼育する人が、いつもおどおどびっくり。
何かと先回りして危険を避ける姿勢は、対するものに警戒を起こすことになりますね。
これが基本。
とっても簡単なこと、忘れがちというか、考えたこともない方がいるかもしれません。

また最低限ここさえできていれば
何かあった時
「これはやめてね」
「もうおしまい」
を聞き入れる耳が育つことになると思いますので、意思の疎通がスムーズになるでしょう。
トレーニング、という事で身構えてしなくてもいいことを(またはそのときすべきではないことを)して
ボタンを掛け違えてしまう・・・
そういうパターンが多いと思います。
社会化のカテゴリーです。
http://charliemama.weblog.to/archives/cat_29862.html

社会化は特別なことではなく、学ぶのに面倒なことではないです。
その命が、いかに穏やかに暮らしていけるかの下準備、土台作りなわけですから
気楽に、穏やかに、楽しく、失敗という二文字に怯えずに取り組みましょう♪




にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村


仙台座学、福井座学お申込み受付中です。






しつけが社会化を阻むことがある

過去記事
『社会化期の音慣れが恐怖症の芽を摘む』
http://charliemama.weblog.to/archives/303107.html


ですが、
ちょっと引用します。

社会化とは慣らすことです。
社会化期は恐れよりも好奇心の方が強いのでそれを利用してどんどん新しいものにチャレンジさせていかなければなりません。
まわりの環境のひとつひとつの要素を子犬に受け入れさせます。それがなければ、突然外に行って新しいものに出会ったとき恐怖心を抱くのは当然だと思います。
 テリー ライアン先生はこうおっしゃいます。
「子犬の脳には小さな電気のソケットがあり、そこらじゅうにプラグが散らばった状態だと考えてください。これらを正しくつなぐのが経験なのです。」

犬は危険を回避することでこれまで生き延びてきたと言われます。危険を回避する元になるのは恐怖心です。ですので恐怖心があることは悪いことではありません。
が、この犬が危険だと思うものが実は全然危険ではないのに極端に怖がるのが恐怖症で、これから犬が人間社会で生きていくために避けては通れないものなのです。
 社会化期において、音に慣らすということは「これは危険ではないよ」とひとつひとつ体験させてあげることです。


社会化期を過ぎたあたりから外の音などに警戒して
吠えが出始める犬は多いものです。

それもまた危険か危険でないかを察知できる本能の成長ですが。
社会化(この場合は音慣れ)が不十分だから吠えが出る、とは言えないと思います。

もともと備わった防衛心が強い犬、警戒心が強い犬は
外の物音に対してワフッワフッ!と警戒吠えを始めるのが社会化期が終わった頃。
個体差はあると思いますが。

その時、最も大切なことは?

吠えを出させないようにする、ということではなく、飼い主が声をかければ(吠えなくていいからと言えば)吠えをストップできると言うことだと考えています。

なので、吠えている時も飼い主に集中できる余裕が欲しいのですが
吠えて慌てた飼い主さんは、色々な方法で吠えに対処しますね?

その方法自体が犬にとって警戒に値するものだったら・・・?

大きな声、音など社会化でいくら慣らしても、
慣れた刺激では止められないからもっと大きな刺激を犬に与えて吠えを止めなくてはいけない。
という矛盾した行動へと突き進みます。

だから、飼い主の声が届かないんですね。
飼い主はもっと違う対症療法を求め、その多くはもっと刺激が強いもの。

犬にとっては外も家の中も、両方警戒に値する状態。と言わざるを得ません。
こういう社会化とは真逆のしつけが、その発想が人の中にある限り、
元々唸りやすい犬は四六時中、ピリピリとしているのは想像に難くない、そう思います。

ここまで考えて、しつけ法を選択すべきなのですがあまりにも安易な方法が目に届くところにあるのが現状ではないでしょうか。


無理を見極め支え続ける

社会化は、決して無理させることのないように行いましょう。
無理をさせない、ということはどういうことか?

怖がっているのならその怖いものを共感して、ともに乗り切る。
犬だけに背負わせないということ。
避けられない怖いものが目の前にある時、多くの方は
「怖くない、怖くないよ頑張れ」
と。
でも実際その犬にとっては怖いわけです。
共感するということは
「怖いね」
と一緒に感じること。あなたのフィルターを通した感じ方ではなく、犬が感じるままに感じる努力が必要だと思います。
自分が怖かったらどうしてもらいたいか。

私だったら、逃げ出すより本当に安心できる人にそばにいて欲しいと思います。
ただただそばにいる、それだけで安心できるかな。

社会化のカテゴリーです
http://charliemama.weblog.to/archives/cat_29862.html

ただ、そのためには飼育の基本的な了解をお願いしたいです。
犬の飼育基本的な考え方
のカテゴリーです。
 http://charliemama.weblog.to/archives/cat_29869.html

その中から今日はこちらの記事を転載してみます。
読んでみてくださいね。

『愛を与え続ける』
幼い頃「そうだから」と言って、成長してからもそうであるとは限らない。

甘噛みをほおっておくと将来咬み犬になる。
・・・

個性があります。

個性があるので、甘噛みを強く叱って止めさせても、問題に至らず育っていくこともありますし
一回の叱責で、唸り始める個体もいます。
甘噛みについては・・・大切なことは成長段階ですから甘噛みが出なければおかしい
くらいの大らかさが育てる側には必要なんですね。
どう接するかが問題なのです。


将来的な咬み犬
という脅し文句が脳裏に有れば当然態度的に厳しいものがあるでしょう。
でも、将来なくなる、甘噛みは甘噛みであって、咬みつきとは違う。犬が口を使うことに対して
人間がネガティブになってはいけない、
根っこにそういう考え方をしっかり抱くことで、接し方には愛が生まれます。

そう考えることができる方は、危険に至る犬の口の使い方を敏感に感じ取り
正しい対処ができるはずです。

咬んで咬んで仕方がない
「愛情が足りないのでしょうか」
・・・
足りていても咬むのです。
犬は言葉が使えません。伝わらない感が強ければ、その子の持っている引き出しから「咬むこと」
を選択してしまうのです。
咬むを選択するほど・・・幼くて不器用なんですね。
だから、育てなければいけないし、見守らなければいけないし、治療の必要があれば治療しなくてはいけないのです。
TVゲームのようにリセットできるものではない。
リセット=あきらめ
なんです。命というのはそういうものでしょうか?そういう対処を施していいものでしょうか?

求めても求めても与えられないからあきらめる時、それに達成感を持つ人間の在り方に私は疑問を抱きます。

その姿勢が我慢ならないのです。

多くの飼い主さんが
「いつまで咬まれるのでしょう?」
という叫びをぶつけて来られる時、私も苦しいですが、だから毎日更新して声を届かせるように頑張るのです。
学んで、実践して。そうすれば必ず、犬たちは伝えたいことが飼い主さんに伝わっている感を持つから。
すると咬みたいなどと思わなくなるから。
嫌われているから咬まれるのではないし、弱いから咬まれるのでもなくて、きっと
この人なら伝わるかも、とすがっているのではないか。そういうこともあるだろうと、
咬んでしまう子に向き合う時いつも感じます。
いずれ咬まなくなったと・・・その時飼い主さんの発信力が次の飼い主さんを救います。
だから飼い主さんを支えなければと思うのです。


私の方法こそ正しいなんてことはさらっさら思いません。ただし、犬の心をないがしろにしたり
飼い主さんを怯えさすような飼育理論にたどり着かせることは遺憾に思うわけです。
広がる波紋の影響。そこまで考えて教える側は方法を学び続けなければいけないと思います。

問題が現れなかった?それは良かった。
では問題が出た時、貴女は今知り得る方法でそれに対処できますか?学びは一生涯続けましょう。

そして問題が出たからと言って犬や飼い主を責め立ててはいけません。
問題に向き合うんですね。問題という行動を変えていくために、より人道的な方法を選択するのです。
誰かに叱って矯正してもらおうとトレーナーを頼んだり、教育犬に頼ったり。
そうではなくて、家庭内で飼い主さんとのコンタクトを重視しなくては、行動は変わらないんですね。
なぜなら、飼い主さんこそ犬の大きな環境だからです。

飼い主というのは犬たちにとっての最大の環境。だから飼い主さんが(人間として)追い込まれる方法は避けなければいけない。犬という特化した世界だからと言って、人間に通用しない方法はNGだと考える。
http://twittercharlie.blog.fc2.com/blog-entry-312.html

犬を思い通りにしたい、というそういう考えを捨てて犬の声に耳を傾けましょう。
感情を示すボディランゲージを読み取りましょう。
愛は与え続けましょう。


にほんブログ村 犬ブログへ
にほんブログ村

社会化のやり直しに必要なこと

稲毛お散歩トレーニング終了しました。
前日、暑いくらいの陽気で、最高気温10度の予報の日曜日は寒く感じられるかな?
・・・
がそこはミラクル稲毛^^;




風がやむと、いつもの芝生の広場は暖かな春のような陽射しでしたね。

皆さんお疲れ様でした。

自己紹介時には、それぞれ皆さん目標を持ちつつ挑んでいらっしゃいます。
それぞれですから、それぞれでいいのです。^^;
輪になって・・・でも遠く離れていても構いません。
座っていても伏せていても、寝っころがっていても、立っていても、こうしなければいけない強制はありませんので
それぞれで。


いつの間にか、伏せてリラックスできるようになった我が子である犬たちの
成長をともに喜べることを本当にうれしく思います。




継続によって、自分の犬の事を見直したり、心の底から大好きだよということを再確認したり
自分の犬以外の犬に愛情を感じられる・・・そして命がイキイキと躍動する喜びに自分が励まされる。




犬を飼うことによって得られるもの、まさにこういう事なのではないでしょうかね。


さて、
社会化のやり直しとして参加されることを決意されるペアを応援していますが、
私の提唱する理論、理念は、時に多くのトレーニング教室で教わることとはかなり違いを見せるので
違いの前にたじろぐ飼い主さん^^;で、それによってその後の時間必死で違いに馴染むために^^;
何が何だかわからないうちに終了しているということも多いのかもしれません。
違いを見つけようと、ここにきて勉強しなおそうとされる方もいる反面、違いに馴染めない方も多いようですね。




では、違いの大きな点をお話ししましょう。

まずは、ハーネスを使用しているということ。他のお教室に通いながらの参加という方もいらっしゃいます。
その方は口々にこうお話ししてくれます。

「首輪の方がしつけに良い、って言われました」

と。
私が求めるものは、何が良い悪いを、自分で判断できる力を持つことです。
でも、こうお話しする方にそういっても、今は無理ということが多いですね。
だから、なぜ首輪よりハーネスが良いのかをお話しします。
特に、問題が出て参加しているわけですから、首輪での頸への圧によって犬をいたずらに興奮させ(アドレナリンが出ます、眼圧が高くなり痛みを感じる犬も多いし、気管支を損傷する犬もいます)ないようにしたいですから。

で、次に。

叱らない。

他人が怖い犬。
おやつを上げて欲しいと飼い主さんがお願いして、他の人に一生懸命近づく。
その時、警戒心の強いい犬は、吠えて相手を確認することがあります。
すると・・・
認められない行動にはNOと教わった飼い主さんはリードを引きます。もちろん、吠えから咬みに至らないように予防のために無意識で犬を相手の人から遠ざけたいのでしょう。
でも・・・
怖くて一応確認している犬に
NO
とリードでの引きによる体への圧が、不快感となり
相手の人と対提示されて、相手の人への強い憤りに変化することが多いものです。
吠えたことがNO  、と伝わりにくいんですよね。
一生懸命に近づき、おやつをもらった。
後ろ足は思いっ切り伸ばされて・・・そこに人の手が伸びてきたら(自分のパーソナルに侵入したら)
さらに後ずさるかもしれないし、リードで制御されて後ずされないから、手に向かって咬みつく行動を見せるかもしれません。
運悪くそれではが当たった時、
「咬んだ」
といわれますね。
ここで大事なことは、犬が自ら近づき納得できるように
リードを緩めてあげること。待っている方の人間は、手をのばして犬におやつを上げようとかしないことです。




さて、おやつをいただけました。
すると・・・?
犬の目の前にあるのは、おやつのなくなった手です。
しかも多くおお教室では、おやつがもらえたことを褒めなくっちゃということで、かなり無意識のうちに
良い子だ~と言いつつ、手で撫でませんかね?
それをやめていただきます。

また、おやつを食べつつ犬が目をチラ見することがあります。
その時人間側が、笑っていたり、可愛いからと言って見続けていると、吠えます。
その時目が合ったら、瞬きしてあげます。
たとえ吠えても、さっきお話ししたようにNOではないです。

そして、先ほどのおやつがなくなった手・・・
おやつがある時はなんとか我慢できた。でもなくなったとたんに手が怖い。これは何をされるかわからないという不信感が募っているからです。
こういう現象が見られると、おやつを使うことの是非が論じられますが、全くナンセンスですね。
おやつを使ってコミュニケーションを取るのも技術ですから、使わない選択は技術がない(不足している)ことを
示しているようなものです。
何をされるかわからい犬は警戒して、もう一度飛びつき咬むふりをするかもしれません。
そこでも・・・叱らない。
理由はお話ししました。

この経験を何度も体験することで犬はどんどん落ち着き
自分の思い込みを塗り替えていくことができます。
自分の行動が意味がないこと、しなくても人は自分にとって酷いこと、怖いこと、嫌なことをしないんだ、と。
分かるようになります。
分かるようになるまで飼い主は待ち、サポートする側は取り組み続けます。

散トレの場に来てくれている方たちは、勉強熱心で、一緒に来るご主人への教育にもかなり強烈
熱心なものがありますので、安心して任せることができます。

まだまだ、他の教室との違いなどはたくさんありますが、
犬をリラックスするためには何が大切かを第一に考えての運営ですので
叱 らない、強制しないは徹底していきたいと思っています。

では、来月もよろしくお願いいたします。

飼育の基本が確立されていないですよね

先日もご紹介したこちら↓

ダンバー博士のイニシアチブ
「子犬育てのイニシアチブ」

●子犬育てイニシアチブ“これから子犬を飼う人&新米飼い主編”
http://www.idunbar.com/initiative_pupowner/initiativefpupowner.html


「ダンバー博士の子犬を飼うまえに

http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/180473/sort/8d

「ダンバー博士の子犬を飼ったあとに

http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/180480/sort/8d



私がブログを始めた頃はこういう情報を載せると
外国かぶれ^^;とまでは行かなくても、それに近いコメントがあったりしたものです。
日本は日本だと。
それぞれで良い、とか。
ただ・・・
犬の、子犬の社会化、繁殖までも含まれてきますし、犬の幸せとか権利とか
飼い主の義務とかは世界共通のものだと思いますので、統一されたものがあってもよかろう
そう思います。
ということで、ダンバー博士のメッセージを。
http://www.idunbar.com/to_all/newyeararticle1.html



みなさん、どうかどうかお願いですから、この無料の2冊の電子書籍をダウンロードして、「子犬育てのイニシアチブ」のリンク先情報と一緒に、あなたがご存知のすべてのイヌの飼い主、すべての犬の専門職の人たちにメールでお知らせください。あなたがイヌの専門職の方でしたら、電子書籍の末尾に、貴社名、問合せ先を記載して、カスタマイズすることもできますので、クライアントにメールで送りご存知のすべての犬に関わる人たちに転送していただけるようご協力お願い申し上げます。 これらの電子書籍を、色々な人に広めてください。多くの犬の飼い主、そのご家族、友人、ご近所の人も、いつか新しい子犬を家に迎えるときが来るでしょう。新しく子犬の飼い主になる人が、正しい時期に正しい知識を得ることが不可欠なのです。 もし、これらの電子書籍と「子犬育てのイニシアチブ」のリンク情報が、十分な人数の人にメール送信され、さらに受け取った人がすべての犬に関係する知り合いに転送することができたら、早期の予防的介入というコンセプトは広く十分に行きわたり、子犬育てにおいて必要だったパラダイムシフトを引き起こすことでしょう。 さあ、みんなで立ち上がり、子犬が未来の保健所の犬になるのを防ぎましょう。予防がカギです。


犬の社会化、社会化トレーニングにおいての統一された理想を確立させたいですよね。
そういう意味で、社会化トレーニングにおいておやつを使わない云々というトレーナーや指導者個人固有の理想はNGだと考えています。
まずは食べることが大好きな、生きることに貪欲な犬にして、そして誰からも恐れることなく食べものをもらえる、そういう「人に社会化された犬」にしてあげることが大切だと思います。
人の中で堂々と、恐れることがない、ことへの第一歩。これは誰が何といおうと理想だと考えています。


7月も今日で終わりですね。
ワンコさん共々夏バテしていませんか?今日も元気に参りましょう!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 訓練士・ドッグトレーナーへ


Copyright © 2021 私は社会化のドッグトレーナー All rights reserved.