パピートレーニングで、いろんなものに会わせるように、と言われていると思いますが。
それが社会化のトレーニングですが、もう少し丁寧に考えて行きましょう。
いろんなものに会わせるように、ということは人それぞれの受け取り方が生まれてしまいます。
人に会わせる
ということを取り上げてみます。
人を見せる
人からおやつをもらう
人に抱っこしてもらう
人に撫でてもらう
等々・・・。
そのそれぞれが社会化であると思いこみ、それぞれの方法でぞれぞれの犬に社会化をしたつもりになる、という現状があります。
人に社会化するという場合
人を見た、人に会った、人と一緒にいるその時に嫌な感じを持たないようにする
ことが大切ですから
人を見たらその犬が嬉しいことを提示する
という古典的条件づけの対提示を行うのが社会化です。
人を見て「いいこね」と飼い主が優しい声をかけるのが一番手っ取り早いと思います。
人⇔いいこね
の対提示ですね。
「良いこね」という言葉と響きが本当に犬にとって心地よいかどうか?声を出す人が犬にとって良い人であるかどうか?
社会化の基本はそういう声の出る元が良い条件づけをされていなければ意味がないわけです。
声の出る元=飼い主であるわけですが、特に初めて犬を飼う場合は、余裕がないですよね。当然
犬と外に出た時は上ずっているかと思います。だから社会化期頑張っても、うまく行かないことが多いわけです。
ということで、なぜお散歩トレーニングが全国にひろがってほしいかというと
余裕のある正しい方法で犬と暮らす方の中に新人さんが入って一緒に犬を社会化できるからなんですね。
なので、そういう意味でも犬の学びや取り組みに終わりはないです。
次に生まれるペアに良く犬を育てることの応援をする、それが遺棄を減らす近道だと思いますので。
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