私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

大きな意味の社会化を

人間社会への社会化(=適応)は、人間がその担い手であることを犬に理解させる必要があります。 それがいわゆる人間がリーダーになる、とか犬の上に立つと、言い方があれで、もやっとする表現になってますがそういうことでしょう。 発想自体は何も悪くないと私は思ってます。 犬の自由にはならないからです。食べたいときに食べ、オフリードでほっつき歩き、警戒するものにはワンワン吠え。 という犬には当然の自由も、人と暮らす時には許されません。 だからこそ、人間社会の家族の「了解」「大丈夫」を教えてあげる必要があるのです。 それは決して囲い込みではありません。 リーダーになれ上に立て、 悪いのは、その方法として、犬が怯える方法を取ってしまうことでしょう。 人間仕様の叱りや誤解の多いマズルコントロールやアルファロールによって犬の多くが混乱と不安を感じます。そこから人への信用を失うわけですね。 信用を失うのは、人が介入しなさすぎるということでも生まれないでしょうか。 犬は犬で自分で考える・・・? でも、犬だけで暮らしてきた野犬が、人間社会で非常に苦戦しているのを見ると、まずは人間を通した社会化、適応があって次に自発的行動を促すように励ます、という順番が正しいと思ってます。 人が手助けするということ。 犬は迷惑でも、それを受け入れられなければこの社会では生き難さにつながります。 特に、いろいろな問題を抱えている犬には一旦プラスマイナスゼロに持っていくことがいかに大切か、ということですから、犬の自由は犬にとっては不自由なんですね。この人間社会においては、です。 そこを明確に分けて考えられないと、問題を抱えた犬の心には寄り添えないと思います。

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