私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

飼い主が好子になる

おはようございます。

カテゴリーがいっぱい。すべてリンクしているということ。

犬は強い人が好き。強いっていうのは叩いたり脅したり吊り上げたり追い詰めて無理矢理言うことを聞かせる人じゃないですよ。

一貫している人。不安定ではない人。すぐに怒りださない人のことです。

そして犬自身だけではなくみんな平等に接する人(これも一貫性ですもんね)

そういう人をモデルにしたい、そう願う動物だと思って接しています。

 

 

↑ペコ母さんの取り組み。

暴れる犬を、興奮する犬を抱っこできない飼い主さんが多いですね。

噛まれるから嫌とか、嫌われたくない、またはもっと興奮させてしまうほど保定が下手だから。

練習しないでできない怖いでは、犬の一生につきあうことは無理ではないかな、って思ってます。

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落ち着かせてあげられるお母さん、お父さんだから犬は信頼するのではないですか?

落ち着かせてあげるということは萎えさせるあきらめさせることではないので、方法はおのずと誰が見てもいじめではないものになるはずです。

飼い主は犬との暮らしで好きな人と条件づけられます。

イジメていればおっかない人嫌な人、いざという時怒る人って条件づけているから命の危険にさらされたとき、懐には向かわず逃走するのは想像に難くありません。

そういう常識を当てはめることを放棄している人が犬を好きだと言い、飼っているし、トレーニングしていることが飼育しきれない犬の減少に待ったがかけられない原因でもあると考えています。

犬を知らなくたってそういう思いやりを持てば犬は何となく合わせてくれる、そのくらい自由度の高い優秀な命だと思います。

 

では今日もよろしくお願いいたします。

 

犬目線

またまたいっぱいのカテゴリーになった。

おはようございます。

昨日の暖かさと風で花粉症が一気に酷くなってしまった朝です。

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たまらず一日持続性の市販薬を飲みました。

水元公園お散歩トレーニング終了しました。平日でしたが春休みだし人出がそこそこ。

陶器市もやってましたね。

ご参加の皆様お疲れ様でした!

 

 

犬目線と言っても犬それぞれとっても違うので、一旦自分の思い込みを外してみるということ大切。

自分が丁寧にと思っていることも犬から見て

「そこじゃない」

っていうことはたくさんあり、そういう細かい知識がハズバンダリートレーニングや接し方トレーニング、社会化トレーニングの基礎になると思います。

前足を拭く時、前脚の可動域を超えさせない、とか。

そういうこと。

首を持ち上げさせると不自然な体勢。

とかね。

犬は犬、というのはまずはそういうところからかな。

では今日もよろしくお願いいたします。

 

 

狩りごっこ

カテゴリーがいっぱい。

犬を育て暮らしていく時に大切なお話になります。

 

犬の成長過程

charliemama3.hatenablog.jp

 

犬としての成長は人間にとっては嬉しいものばかりではない。

もし犬が野山で野犬として暮らす時には必要な小動物を狩って食べるという行動も母犬に教わって初めて完成する行動。または狩ることで生き延びるために獲得する行動。

多くの犬は家庭で飼育されることによってその必要はないので食べることはしない、ですよね?成長のすえ獲得できるものであっても。

私の仕事は飼育している犬と如何にうまく暮らすかという相談に答えるということなので、同居している動物を殺めてしまったというお悩みも時々入ります。またはその恐れがありそうだと、いうこととか。

この問題はとても慎重に人が芽を摘んで行くことが大切で、だから遊びで本能を満たすことをしているわけです。

なのに、犬が楽しそうだから、欲が本能がと、本物の昆虫や小動物を狩らせることを良しとする人がいっぱいいるんだ、と衝撃を受けた昨日です。

私はあまり危険だから、その犬は危険とは言いませんが、衝動が執着になり飼いきれなくなったケースを見ているので、命にロックオンし狩る行動が出そうな仔犬の飼育にはそれはそれは慎重に丁寧に繰り返し人間社会で生きることを教えこみます。

タイトルの狩りごっこですが・・・動いているものを追い追いかけ追いつき食べる。

これをおやつを使って行います。投げて追わせて食べる、ただそれだけの遊びです。

食べることに消極的な犬も、食べられないくらいプレッシャーに負けそうなときも

これはとても助かる遊びです。

こういう遊びで満足させれば、本能的な行動が次第に影を潜めて人間社会に馴染む5~6歳を穏やかに迎えることができると私は感じてそのように飼い主さんにお願いをしています。

この考え方は赤ちゃんを迎える、異種の動物を迎える時にとても大切になってきますしうまくできていますので参考にしてほしいです。

遺棄される命が一頭でも少なくなりますように。

 

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噛みの予防の重要なポイントも・・・

おはようございます。

朝から気温がぐんぐん上がってきています。GW頃の気温になるとか。

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暖かいのは嬉しいけれどあまり暖かいと、夏を想像してゲッ!ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!

ってなりますね。

 

 

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昨日twitterでつぶやいた件。

これは名前を呼んでおやつの一つの使い方なので試してください、っていうか

お手入れなど家庭犬に必要な

「○○されることをじっとして受け入れる」

という協力を求めるあれやこれやの基本になります。

何かをさせる系のトレーニングでは補えない、制止系、静止系のトレーニングです。

どうぶつのくに.net

【ハズバンダリートレーニング】を日本語に適切に表現する言葉はないそうで、簡単に受信動作などと表現される事もあります。もう少し言えば【動物を健康管理するためのトレーニングで、動物自身が自主的に健康診断に協力するようになる】ものです。このトレーニングによって動物を押さえつけたり、麻酔をすることなく、体温測定・体重測定・口腔内検査・採血など様々な健康診断を実施する事ができます。動物に負担をかけないので、スタッフも安全に接する事が出来ます。

 

↑引用してみました。

犬で言ったら、首輪をつける、ハーネスをつける、身体を拭く、歯を磨く

目薬や投薬、洋服をつける、

もっと展開してみると

散歩中リードを張らないで歩く、吠えずにいられる、飛びつかない

なども入れてもいいと思います。

さらに発展させて

家の中で静かにしている、クレートやサークルに囲われなくても落ち着ける

とかまで。

そう、家庭犬は大変なのです^^;

これらはすべて犬の受動系の取り組みなので、ウキウキさせるというよりリラックスを目的にするので、やはり大切なことは?

名前を呼んでおやつ。

おやつを食べながらうっとりするとかね。リラックスに導けることろからかな~、って思います。

咬みの予防の重要ポイントでもありますね。

応用力を養いましょう。

 

では今日もよろしくお願いいたします。

 

 

犬の呼び鳴き・・・

おはようございます。

2月もあと1週間ですね~。

昨日は稲毛お散歩トレーニングでした。稲毛海浜公園はマラソンのイベントがあっていつもよりも歩くコースがにぎやかでした。

広場はこんな感じでお店が出ていて、総勢20ワンコさんなので昨日のお昼はここで買って食べました。

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片山洋次郎先生が動物と植物との気の感じ方広がり方の違いというのを書いていらっしゃるのだけれど、動物というのは直接的で、ただ気の話なので見えるものではないです。 人、動物に気を通して共鳴する時、しようと思う時相手の中心に向かって呼びかけるような感じがする。お互いの体の中に湧泉というものがあって。そこからどんどん拡がって、互いに呼び合うように拡がって、という感じ。 共鳴し合って自他との区別がつかない感じ、と・・・。 (分かりにくいですよね^^;;;)

お散歩トレーニングで犬と人との区別があいまいになり共鳴し合って不思議な空間になるのは、お互いに認め合い求めて与えたいと思うからではないかと思います。 そこが閉じられていると、ぽっかりなんとなく満ちていない何かがあって、一瞬警戒したり不安に思ったりしてしまうのかなぁなんて思います。 自分の中のちっぽけなこだわりを捨てて初めて犬と向き合うことができるのかもねぇ、なんて思いながら歩いていました。

 

 

っていうのはFBへの昨夜の投稿です。

犬の問題を相談されますが多くは人の問題なので(とあえて言い切ってしまいます)人がまず「教えてもらう」気持ちを持つことが必要です。

ただ・・・

だったり、

サークル飼育がしたい人、肝心な時にはクレート待機で犬の動きをコントロールしている人にとって

犬の呼び鳴きは犬の問題だと思うわけです。

そもそもサークルやクレートに入れてくのは犬の正常な行動を約束していませんから犬はフラストレーションを感じます。

出してと呼んでも当然ですね。

それを矯正しようと思う自分を振り返らないと犬との暮らしはコントロール主義に傾きやすいでしょう。

行動を変えるとかコントロールではなくその状況で落ち着いてリラックスできるようにしてあげたいですね。

そのための人ができることについて学びましょう。

 

散歩中の吠え突進の誤解

さて、続きを真面目に終わらせなくては^^;

 多くの飼い主さんは

小型犬の飼い主さんは自分の犬が吠えて突進したときに、怖がっているからって思ってませんか?

大きな犬や他の犬に吠えるのは怖いからだって。

だから抱っこしてその場を逃げるように立ち去ったり、犬に会わないように努力したり。

 

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(カメラは嫌いなココ。って言うかレンズに目を合わさないようにしてる)

 

大型犬の犬に吠えたり突進する子も小型犬よりは多くはないけれどいますよね?

そういう時、危険な犬だからって言われることが多くないですか?

前に突進しているから攻撃だって。

これ破れかぶれ感を伴っていることがとても多いです。

確かに攻撃です。吠えも攻撃性に区分されますもんね。

小型犬は体も小さいので相手との距離があるうちに何とか手を打ちたいと本能的に思うから「あっちへイケ」って吠えることが多いでしょう?

 

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同時に自分も距離を取りたいのに、部屋の中で移動できないとか、短いリードで飼い主さんに引き寄せられたり抱かれていたり。ますます吠えやすい犬は吠えますね?

特に怖がっているわけではないと思います。

むしろ大型犬で吠えやすい犬は怖がりなヨワッチイコが多いですから、でも飼い主さんもまわりも理解がなければ、危険だと叱られたりリードショックされたり、逃げ場がなくて、フラストレーションから破れかぶれ。

最初はリード噛みだったのが次に転嫁噛みでそばにいる人に歯をあてる。

パニクっているので逃げたくて噛みしめたまま首を振る・・・。

怖がっているんですよ、大きいのに。

 

このように犬は色々誤解されて、多くの罰的対処や犬らしさを封じられる囲い込みでますます吠えやすくなっていますね。

だから?

ヒトが学びましょうね、とお願いしているのです。

 

怖いから目を閉じて吠えていませんか?

目を見開いて我を忘れて吠えていませんか?

口をすぼめて自信なさげに、

尻尾を後ろ脚の間に丸めて

腰が引けながら前に突進していませんか?

私たちが鳥肌が立つように、毛が立っていませんか。

自信がなく吠えるのは一体何を守っているのでしょう?

小型犬は自信満々吠えるのは、何が強化させたのでしょうか?

まで・・・。

吠え突進を一つのマニュアルでなくそうと思うことの誤りを考えてあげてください。

 

誤解を承知で言ってしまうと^^;犬を迎えてまずトレーニングしなくても大丈夫だと思います。

むしろこの数年、いわゆる正の強化での行動をいじるトレーニングで「犬らしさ」がなくなり人は自分好みに犬を作り過ぎてむしろフラストレーションを生んでいるな、と感じてます。(そうしてメインイベントのはずの散歩が楽しいものになっていないですね)

犬にとって正常な行動をもっと考えてあげて、犬が成犬になったらみんなどんな風に対処しているかを見て学んでそれを理解し人が導くのは、トレーニングと言うより広い意味での社会化です。

マナーやルールを一生涯人がやって見せてあげるのね、声かけて誘導するとか優しく招いてあげるとか。

そう言う意味で皆さんも私も社会化のドッグトレーナーと言えると思います。

昨日は大荒れでした。夜も風が強くて・・・。

今日は朝から良い天気。春を感じさせますがまた冬に逆戻りだそうです。

体調管理に気をつけねば、ですね。今日もよろしくお願いいたします。

 

 

小田原 ドッグトレーニング 吠える 

と検索していただいたり^^;

小田原 咬む 犬 トレーニング

と検索されたり・・・。検索を見ると上位には商材購入誘導ブログが来ていたりしますね。

藁をもすがる方の気持ちを考えるとなんだかね。

今日は稲毛お散歩トレーニングです。

小田原で犬と犬同士距離を取って歩こうね、という形で行い始めて10年。

いろいろな方にこのパックウォークをお勧めし、今ではいろいろな場所で開催されていますね。

主催者の理念によってその形は様々かなと思います。

私的には、楽しくオフ会のような場であるべきで、でもその楽しさは犬の楽しみであるべきで、だから無理矢理くっついて歩く必要はないし、辛抱させる服従訓練の場でもない。

緩やかな了解の元(ブログ購読はこのために必須です)歩くために犬をリラックスに導くコンディショニングの場であるべきです。

お天気も良く今年最初のお散歩トレーニングが皆さんにとって有意義でありますように。

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ぴんぽ~~~ん♪

チャイムが鳴りました。

ワンワンワン、吠えました。

無視しましょう。

って・・・?違いますよね。

「誰かが来たよ」

って言っているので

大きな声で「NO!いけない!」も全然違う。

または。

ワンワンワン!

食べているものをくれくれと吠えた。

無視、は違いますよね?無視してますか?

あるいは・・・、「静かに!」

で吠え止んだら食べ物を上げる、も?吠えることを強化してしまうでしょう。

そう思いませんか?

吠えることはいけないという目線、考え方をまずは捨てて、犬に言い聞かせるようにする、といいと思います。

人間が慌てて対処すると犬も興奮して吠えやすくなるので、無視するのではなく深呼吸して呼気の音を聞かせるなどして(呼気の音は犬も落ち着かせます)

「誰かが来たのね、ありがとう」

要求吠えには言葉で応えて静かにしてね~、で静かにしたら褒めて。

静かにしていることが持続していたら褒めながら食べ物を与える。

そんな少しの手間と人間側の落ち着きのある対応が犬に吠えないという選択をさせると思います。

対応するは今までNGだと思っていた方がとても多いので、対応してくださいねと話しして結果が良いと、救われたって思われるんですよね。

楽しむために迎えた犬と夢のある試行錯誤でありますように。

どうすることもできない恐怖から我が子を救うための5つのステップを犬に置き換えてみよう

 

以前ご紹介しましたが何度でも。犬も同じ感情を持ちますから、何かに対して恐怖を感じているとしたら、それが攻撃的な行動に結び付いているとしたら?対処法は以下の記事と同じでいけるはずです。私たちの取り組みはまさにこの方法なんですね。なので...

Posted by 夏目 真利子 on 2015年10月8日

犬の飼育(というより暮らしの)基本的なこと

おはようございます。 お正月三が日も最終日、お休みはさらに過ぎるのが早いですね^^; 箱根駅伝復路ですが、今年は往路だけの生観戦で、復路はTV で。

年末新しく犬を迎えた方、またはそろそろ犬が難しい時期を迎えて 手に余りつつある方^^;秋から散歩を始めて吠えが出始めて…飼育の失敗を感じてしまっている方 いろんな「こんなはずじゃなかった」的なことがお休み中目についている方も多いのかもしれません。

以前買ってさらっと読んでいた本を、昨日またパラパラっと読み返していたのですが 昔、今でもそうかな・・・。犬を繁殖しているまたは売っている立場の人の書いた本なんですけどね 犬を遺棄するのはもっての外と。それくらいなら死んでしまうくらいにひっぱたけ^^;みたいなことが書いてあってですね、

100%間違っていないわけですよ・・・。

遺棄するということは最悪殺処分されてしまうとうことでしょう?(この本の中では咬むということですので)それなのに 殴って死なせることの方が幸せだろう?飼い主のもとでなんだから、と、いうことらしいですけど。

死んでしまうくらい思いっきりひっぱたけ、的なアドバイスは今でも咬みの問題では多くされているかなと思います。 私はしませんが・・・犬の中にはそれで目の覚める^^;タイプもあるかもしれません。

ただし、多くの犬の咬みは、そこまでしなくても何とかなるものなので、そういうアドバイスは役に立たないどころか 害の方が大きいということは言うまでもありません。

ただ、飼い主が責任を持つという態度こそ大事なんだ、ということで100%の間違いではないなと思うわけです。

犬にとっては飼い主さんはその世界のすべてくらいですもんね。 だから私たちが犬にとって大好きな信用できる大きな存在であれ、ということでしょうか。

シーザーミランがまだまだ人気です。彼と同じような感じで犬に接することがかっこいいのでまねる人も多いかなと思います。 でも彼は犬に好かれる人で、犬がこの人なら、とぽ~~~っとした顔でつい見つめてしまう人間のタイプなんですよね。

そういう人が犬に対するのと、ただすぐに真似したがる人では犬にとっての価値は全然違うんです。 犬にとって価値が見いだせないタイプ(犬が好かない動物的でないタイプだったら、彼の様にはできないから だから彼がトレーニング界から疎ましがられる方法を延々TV でショー的に行わなければいけないのではないのかなぁなんて思ったりしています。 裏ワザ的なものを犬相手に求める人がいる限り、延々命に対してそれは言ってはダメでしょう?やってはダメよね?的な方法が目にさらされるわけですね。

「名前を呼んでおやつ」

が大切にされる世界になってくると思います。

犬が感じること見ること聞こえることを良い刺激にしてあげましょうという条件づけのネーミングです。 おやつジャンキーとかおやつを使うとなんちゃらと・・・。 そういう発信をした人もだんだん真理が理解できどんどん方法を変えていっているのに、 最初の発信だけ聞いてみて情報を得る努力をしていない人はかわいそうかなと思います。

上手におやつ食べ物を使って犬たちにうれしい、楽しい、安心、を感じさせてあげて欲しいです。 この世の中は意図せず条件づけされて行くわけですね。

怖い、不安だ、緊張する・・・

そういう時も、あなたの声が食べ物が、なでることが安心の合図になったらいいよねという取り組みが名前を呼んでおやつです。 特別なことは何もなく名前を呼んで微笑んだり、名前を呼びながら可愛いねぇとなでたり。 名前を呼んで「大丈夫落ち着いて」と声をかけたり、名前を呼びながらおやつを与えたり・・・。 そういう普通のことがしつけやトレーニングの基礎で、それが暮らしの基礎です。

ところが、犬を迎えてまず しっかりしつけなくっちゃ と・・・犬が怖がることばかりしていませんか?人間と犬とは物の見方受け取り方が違いますので、それも知らない人間が行うしつけは、犬にとっては命の危険を感じるものであったりします。

命の危険を与える人を犬は咬んだらイケナイと思うでしょうか? 飼い主さんは社会化を担う人ですから、人間のモデルとして犬に人間とはこういうもの、を教える人です。 そういう人が犬を怖がらせたら、社会に出て会う人間を怖がるな、というのは無理ではないでしょうかね?

少し立ち止まって考えれば納得される方が多いはずなのに、 立ち止まることができないくらい私たちは忙しく生きていますから、正しい情報を得ることも難しいのかもしれません。

立ち止まり、深呼吸してそして犬育てをしている人の中にどんどん入って行ってください。孤立しないでほしいです。 もっと良くなってから行こう、はいつまでも行く機会を失います。

多くの犬飼いさんの中で、 その時、命の危険を与えるようなしつけから距離を取れるように良い情報を得るようにしましょう。

犬にも性格、タイプがありますよね。 なのであの犬は良いこうちの子はこんなこともできないからダメ、って考えないように、恥ずかしく思わないようにしましょうね。あなたの犬にとってあなたはかけがえのない人。その人に愛されれば他は付属なのでしょう。

だからあなたの犬を見てただただ温かな言葉を犬に与えてあげてください。 問題は一人で抱えないで。閉じこもって一人で何とかしようと思うと行き詰りますし、犬にとっては猛スピードで犬生過ぎていく中で、社会とどんどん切り離されます。

あなたが包み込んであげることで、強すぎる刺激から守ってあげることができるわけですから、 まずはあなたが落ち着いて整って犬を迎えた楽しみや責任を味わいながら犬と歩いていきましょう。

仲良くなる

おはようございます。

こんなかわいい動画をFBで見つけました。 睦まじい^^ですよね。 一旦犬との関係がこじれてしまった方、犬との関係を再構築するために服従訓練に励んでいる方も多く見受けられますが・・・。 服従していないから関係が悪いわけでもないし 服従させれば関係が作れるわけでもない、と私は思います。 上の動画・・・。 人間への社会化ですね? 仲良くしています。睦まじい。 人間になれない、怖がる、吠える…結果咬むという場合。 社会化が失敗しているケースが多いわけです。 そういう犬に服従訓練ですか?よく考えてくださいね。 人間側にはやっている感は大きいかもしれませんが、犬にとって必要なのは もう一度社会化の過程をやり直すことです。 大丈夫な人を作って人間との関わり合いに自信を持たせること。 飼い主さん自身が大丈夫な人になること。大丈夫な人というのは?仲良くしてくれる人、です。 犬の問題じゃない。 そういう考え方は時に人間側にとってはとてもきつい現実を突きつけます。 何をしてきたか、何をしなかったか・・・、反省を生みますので。 ただ反省の上に取り組み直しがなければ、本当に仲良くなることはできないでしょう。犬が悪いわけではないと言いつつ、犬を直す考え方は、間違っていないでしょうかね。 さて今日はこれから水元公園お散歩トレーニングです。 毎回私は他の家庭のワンコさんと仲良くなる方法、スキルを高めているつもりです。 どうやって犬と仲良くなるか?もご覧いただきたいなぁと思います。 私の持っている犬に対しての好子(=犬にとって好きなもの)を見つけて大盤振る舞い。ただし多くの場合は 犬語での会話です。彼らは犬語でお話ししてくれる人間の存在が少なすぎて人間をあてにしていない、というようにも思えます。 犬という種を学んで、自分を犬の前にさらけ出して仲良くなる。 泥臭い犬との接し方ですが、今犬を飼う方に少し欠けている姿勢、そんな気がします。 ではでは行ってきます♪ 素敵な一日を~。雪の多い地方の方どうぞお気をつけください。 ブログランキング・にほんブログ村へ
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【ブロマガ】犬の成長過程

犬目線で見る、考える 2013年9月13日 9時30分のくる天オンラインの記事です。 ******** 本家ブログ過去ログですが。 犬目線で考える http://charlie1210.blog113.fc2.com/blog-entry-2791.html 犬の欲求の最も低次、基本の基本である生命の安全。 (参考的に・・・生理的欲求がピラミッドの一番下と言う記述もあります) 子犬が家庭にやってきて、防衛心をかきたてるようなしつけを施される時、命を脅かされたと、犬は感じる=防衛行動に出る、と言うことが考えられます。 実際、ボタンのかけ違いはここからでしょう。 自分で自分を守る、家庭内でさえも、そんな気の毒な犬にさらに追い打ちをかけるように欲求を満たされなかったり、叱り続けられたり。 人間の方が優位に立っているわけですから、人間の暮らしですからね、もっと犬に優しくても良いものだと思います。 座学でも最初にお話ししている犬の欲求。 ヴィベケセミナーでお聞きした犬の欲をどう生かすか、につながっているなと感じています。 犬を怖がらせてはいけないのです。 間違った行動にNO!・・・その言い方、表情に犬が恐怖を感じることのないように お願いしたいと思います。 伝わらないのは叱り方が生ぬるいから、と指導されることが多いとお聞きします。 さらに強く叱って、犬の攻撃的な面が強くなったのは 犬が防衛的な気持ちを抱いているからではないでしょうか。 犬目線で考える、 ということ、皆さん実行されていますか? 犬目線で考えるということは 犬は今この時どう感じているのかという共感ですから、 犬のボディランゲージを観察することが大切です。 ということで、 犬についての「学び」は必須であるということですね。 犬はどういう動物で、どのように成長し、人とはどう違うのか。 これらをさり気なく^^;いつも気にしつつ接することができれば、 今よりもっともっと、分かり合える=充実した暮らしが送れるのではないでしょうか。 それぞれで良い、 と言われるトレーニング。 確かに。 犬目線で、福祉の則った「それぞれ」であれば、 その取る方法のそれぞれはどれも正しいもしくは犬が迷惑ではないと言えるでしょう。 私がお話した支配性云々のお話。 多くの方が「それぞれ」についての是非を論じることを避ける傾向があります。 だから、この犬のトレーニングの進展が遅いのだろうと私は思うのですね。 間違っていること、科学的にまたは倫理的に 間違っていると言ってはいけない、そんな風潮が邪魔をしているのではないでしょうか。 何に向かっているのでしょうかね。 それこそが保身、だと思うのですが・・・ 私が論じること、お話を 「保身」 だと揶揄する人がいますが、自分が信じているものが 科学的倫理的に間違いであると指摘されることへのそれこそ保身ではないかと思います。 または自分が行った来たことを、ことの誤りを指摘されることからの保身。 私がこうして、いまだ完成していない理論を皆さんにお話するのは、一緒に考えていただきたいということもありますが 一番は 自分の間違いや、失敗を訂正しつつの歩みを見ていていただきたいからです。 隠しているものがないんですね。 はっきり言って裏も表もありません。 だから、飼い主さんの保身から、元読者さんの保身から、 私や私のお話に対する攻撃とも取れるものに関して徹底的に論破したいと思っているのですね。 だからしつこいかもしれません^^; でも、私が向かう先は 「本物のトレーニング理論と方法」 です。その基礎、柱となる物はただ一つで、それぞれで良いということはない、そう思います。 台風が発生したとか・・・ 気圧の変動が大きくなります。 毛布やケージ、サークル、飼い主さんのお膝の上などへの条件づけはOKですか? 少しでも心地よく、大変な時を乗り越えられますように。 *********** 本日公開した限定アドバイザーコースの記事は犬の成長過程についてです。 「犬」 ・・・ 自分の知っている(と思っている)犬と、目の前の犬。 「こんなはずじゃなかった」 「え?犬ってこんな風なの?」 とか・・・。 そう個体差ですからね。個体差も含めて犬、ということになります。 犬も成長しますが、飼い主さん、あなたも成長します。 だから一年前の悩みが、今となっては懐かしい思い出なんですね。 そしてその感じ方を、どうぞ新米^^;飼い主さんに伝えてほしいのです。 そういう勇気づけられる人が少ないから、凹ます情報に翻弄される方が強圧的なしつけ方に向かってしまったり 深く学べない方がそのままだったりする現状があるのではないかと思うのです。 12月。 世の中はクリスマスムード一色になり、ペットショップでは新しい命のセールが始まるでしょう。 買える金額・・・。だから飛びつく。 悪くはない、その命のために学ぶ覚悟があるなら。 学ぶ覚悟があれば困難も乗り越えて、まあまあの暮らしの中で犬と一生涯寄り添って行けるはずですから。 学ばなければ自分を変えることを厭い、犬にばかりそして周囲にばかり問題を押し付ける勝手さに疑問を持たないのではないかな? そんなに学ばなくても犬は飼える、かもしれませんが この命を粗末に扱う現状は良くはならないと思います。 12月もどうぞよろしくお願いいたします。今年の締めくくり記事アップしていけたらいいなぁと思ってます。

【ブロマガ】古典的条件づけを重視するトレーニング・しつけという意味

おはようございます。 8月最後の日、日曜日ですね。 8月の座学がすべて終了しまして、一応座学のまとめ的な内容をブログアップします。 9月の名古屋座学は、その点をもう一度復習して、 なぜこんなに情報が(正しいと思われる情報が)多いのに、なんとなくうまく行かない、確かにうまく行かない、と感じる人が多いのか?遺棄される動物の話が後を絶たないのか? 考えてみたいと思います。 犬のことだけど、自分一人の世界ではないということ、犬と犬の間に人間が介入すること、これって当然のことなのですが、人間の社会だから、 でもそれが問題の始まり、しかも問題を問題としてとらえられる大きな原因だと思ってます。 問題のとらえ方、そして対処の仕方が、犬的にどうか?人としてどうか? そこまで考えたい。そして、今頑張ればよくなることより、今辛抱して今を楽しく過ごせる工夫が明日の犬との暮らしを作る、ということをもっと良く考えていただきたいのです。 しつけ病のごとく、今頑張らないと、将来困る、という必死さが、問題の多くを形作っているように思えて仕方がありません。 起きてくる問題を人間同士が知恵を出し合って、何とかうまく行くように環境を改善し、励ましあい、心が豊かになる方法を選択して、あたっていけるように。 まずは、罰的手法の是非を問う、ことは必須だと思います。 「大丈夫、そのうち大変じゃなくなる」 は、大変な人には届きません。どう大丈夫になるのか、実践そして説明ができるように、頑張りたいと思います。 今日もよろしくお願いいたします!

さてさて、まとめに入らせていただきます。 犬が吠える。 吠えって直すのに最も難しい犬の行動ではないかなと思っているんですね。 犬が咬む、という時多くの体罰的な方法で咬みを押さえて一見行動が表に現れないことで直った、とされることは多いです。咬むまでの期間が長くなっていrのかということの検証はされないままですので、本当に咬まないのか? はその家族でなければ知る由はないはず、と思ってます。 直ったと、そういう方法でも直ればいいと・・・思う方は咬まないなら吠え位我慢できる、 咬まれないなら犬が怯えてブルブルしていてもそれはそれで仕方がない、とか そういう言葉を耳にすることがあります。 犬の感情のエスカレーションとして中くらいに位置する「吠える」 吠えが通じなければ唸って咬む、に移行します。 このように考えれば、犬が思っていることが通じれば(いいかえれば満たされるということ)吠えなくてもいい、 犬にとって吠える必要がない、と考えられませんか。 これはオペラント行動の吠えについての考え方です。 さらに考えていただきたいことは びっくりした、驚いた、うれしい、そういう感情の発露としての「吠え」という行動は 行動の前に原因があり、それは?レスポンデント行動ではないでしょうか?ということ。 行動の後の結果をいじっても行動に変化がない、と言われるレスポンデント行動です。 吠えの原因は吠える対象物が登場したから。それにびっくりした、怖かった、驚いたという感情が反射的に現れ反射的に行動が出る。その結果いろいろなことが起きて、吠えによって環境・刺激を変化させられたと認知した犬が 吠えの行動を強化することも、あるでしょう。ただそういうオペラント行動による強化の吠えは、比較的矯正しやすい、だから矯正しやすい吠えがあるから、あらゆる吠えをそれで対処してしまう現状がある、だからこじれるケースがある のでは?そう思ってます。 最も大切なことは、 行動の前の刺激に対する脱感作(社会化、対提示という古典的条件づけ)と 一旦起きた感情を整える作業(=二次強化子を対提示、ぶつけることによるなだめ作業、古典的条件づけ) であると思います。 というように考えると、 犬の大脳皮質の働きがいまいちな^^;動物にとっての本能的な反射的な、人間にとって都合の悪い行動は 叱りで弱化されるべきでもなく、 負の弱化という刺激を消す作業でもどうにもできない(なぜならレスポンデント行動だから) と考えられないでしょうか? ということ。 嫌子による弱化はさらにNG,であることが推測できます。 なぜなら?そこで行われる強化は古典的条件づけですから、ポジティブな古典的条件づけで登場させる条件刺激は 好子でなければならないからです。 どちらを重視すべきか、ということで古典的条件づけを重視しますが 犬たちの必死な訴えに対して^^;オペラント条件づけによる行動の構築も同時進行で行わなければいけません。 どちらかではなく、どちらも大切。 ただ、見落とされがちな盲点でもある、直しにくい問題行動、種が違う犬としての行動が 複雑な人間の行動を考えるために生まれた行動分析学がカバーできるか?ということに疑問を持ちつつ 今まで研究してきたわけです。 行動そのものを考え直すことによって(これこそ犬と人間の違いでもあったりしませんか? カーミングシグナルはひょっとしたら彼らにとっては、無条件刺激なのかも?という考え方も私の中では 生まれてきているんです。だから、犬に慣れている人、犬との接し方の上手い人のインターセプトは 対提示で二次強化子にしなくても彼らに伝わる=無条件刺激として機能できている、からでは? ということを今も考え続けています。) 接し方を変えるべきだ! 行動の前の刺激と感情をいじっていかなくてはいけないのだ!? と・・・。 まだまだずっと研究しつつ、歩み続けたいと思っています。 8月もこれで最後の記事ですね。ご購読ありがとうございました。 9月もどうぞよろしくお願いいたします。

違いの分かる犬

本当に忘れてはいけないのは、人間が犬たちのボディランゲージを見る以上に彼らは我々のしぐさ行動を見て予測している、ということ。 だからボディランゲージは一方通行の情報ではなく、コミュニケーションツールだと思う。 ボディランゲージは彼らを知るための一つ、置かれた状況に対する状態を知るための情報の一つ、だが、それだけではなく。 コミュニケーションツールであるということ。は使い、伝わらなければ意味がない、と思ってます。 実験室の中で、環境操作できる状況下での犬は、もちろん犬のすべてではない。 もっとダイナミックで、時に人間の手には負えなくて。でも常に協調関係を彼らから求めてくれる、そのボディランゲージを通して。 それに気づき、応えられる自分でありたいと思います。 だからもっと大きな枠組みで犬という動物を捉えたいと思います。

DVDBOOK 犬はしぐさで会話する(1): ヴィベケ・リーセの犬のボディランゲージ解説 ()
ヴィベケ・リーセ
誠文堂新光社

今年もヴィベケさん来日されますが、残念ながら私今年は参加できないんですね。 彼女のボディランゲージに対する考え方、使い方がとても好きです。

P149から 犬の目 について書かれています。 その構造と使い方は人間のそれとは違う。 だから犬には犬の見え方がある。 だから、目に入ったものに対して吠え続ける犬に 「バカ犬」 というのは・・・?かなり間違った認識だと思います。 犬を思いやるというと、尊重するというと、擬人化って心がざらっとする方が結構な数いるのではないかな。 だから、吠えたり噛んだりしたら叩け、叩いてでもやめさせろ、の意見の方が受け入れやすい現状があると思います。 ただし、自分には叩けない、だから専門家に任せる そういう人もいるはずです。でも、基本となる叩いてでも、という考え方は・・・。 吟味せずいつも巣食っていませんか。 と、問い続けたいと思います。 違いを認めること。 優劣をつけるということとは別です。 違いについて知るということ、すると・・・行動の意味が見えてくると思います。

犬から見た世界―その目で耳で鼻で感じていること
アレクサンドラ ホロウィッツ
白揚社

人間と犬の視覚世界は重複するものの、それぞれが見た対象に違った意味を付す。盲導犬には人間の環世界を教え込む必要がある。盲人にとっては重要だが犬には興味のないものだ。一度あなたの犬に歩道の縁石の存在に気づかせようとしてみたらよい。縁石は犬にとってどんな意味があるというのだろう?根気よくくりかえせば、教えることはできる。だがほとんどの犬は縁石を見ない。見えないのではない。縁石は犬にとって何ら重要な意味を持たないのだ。

アイコンタクトについてなど、非常に興味深い内容なので、本をお持ちの方はご覧ください。 目について、見え方について、 ちょっといろいろ考える投稿があったんですね、昨日。 ジーコタ母さんの投稿に思わず吹き出してしまって、それからちょっと考えるところをつぶつぶしたのでした。 こちら。

そういえばチャーリーも無造作に置いたスイカに激吠えしてたっけな。ココは全然無反応で。ココの基準もよくわからんね。 それ自体が何か理解できていないから吠える、と考えるのは犬の思考力を侮っているような気がします。 なぜそこに! という感情なのだと思うのですけど。 今までなかったものがそこにある、ことへの違和感で だから時とともにそこに「ある」ことに慣れる。 犬の社会化 「そのもの」 に慣らそうとしすぎる、のでは?と思う。 だからより多くの人に会わせる発想になるのでは? そこに、いろいろな自分の知らないものが「ある」ことに慣れる=スルーできる ができればいいということになると思うんだけど。 まだ私の中で出来上がらない、社会化に対する考え^^; 畑になってるスイカには吠えなかったから。私が台所で切っていても吠えなかったし。 だから、「ある」場所に納得がいかなかったと推測してました。 なので・・・、なぜそこに!??って吠える犬ってかなり頭がいいと思うんですよね、ぼんやりしていないというのかな。 我が息子、人見知り大魔王だったとき、親業の先生からひと言 「区別する力がある」 と言われました。それが生き難さにつながる個体が犬にもいる、ということだと思います。

多くの方は、犬が吠えると その相性物が怖い、としか考えられないのではないでしょうか。 社会化にしても、トレーニングにしても、吠えるのは怖いと思っている、と考える人が多くて ・・・ だからつぶやきの中の より多くの人に会わせろ的な発想が生まれるのではないかなぁと思います。 どんなに知っている人でも、思いもよらぬところで出会えばびっくりするわけで、びっくりすると逃げたり吠えたりするわけで そう考えると、犬に対するトレーニングって、いかに彼らにとって意味不明、理解不能なことをしているかどうか 見えてきませんか? 縁石をどうやって教えるか? 我々にできることは、新しい認知の仕方を教えることで次である「新しいもの、状況」に対する大きすぎる動揺を なくしてあげること、ではないでしょうか。 経験と、励ましと、われわれの発する言葉の意味を教えていくということ。 それを状況によって、個体によっていろいろ組み合わせ考えなければいけないことなので マニュアルはないよね、と思うのです。 警戒することは間違ったことではありません。 社会化は警戒心をなくすことではありません。 警戒する犬が劣っているわけでもないです。 人間目線の社会化の考え方が大きすぎて、むしろ社会化できない状態の犬はとても多いように思います。

【ブロマガ】生命の安全

犬の欲求階層の一番の低次の命の安全。

この欲求が満たされて初めて上位の欲求への渇望が生まれるといってもいいのではないでしょうか。

反対に言うと、 この安全欲求が満たされていない=いつもびくびく警戒している、と。 その他の欲求どころではないと、確かにそうでしょうね。

では、 この命の安全って? 満たされていない状態(いつもびくびくって?)って何でしょうか?についてはどうでしょう?

細かく考えていく癖を私自身つけるようにしています。

 

時々、外飼育の犬の飼い主さんが、暗い表情で 「うちは外でしか飼えなくて、申し訳ないなぁっていつも思っているんです」 と。

そしてこの命の安全を保障できていないから、飼い主失格だって。

どうですか?

犬の主張である咬み、という行動に、愛情遮断や暴力による訓練で 家にいながら、いつもびくびくしている状態の犬、またはそこまでではないものの、 ほんの赤ちゃんの状態のパピーに、命の危険とすら感じるアルファロールでひっくり返して怖い顔でしかりつけるなどは?

命の安全を飼い主が脅かしているといっても過言ではない、そう思いませんか?

物理的なものではないのではないでしょうか?

犬は家を守る、そのために警戒信号である吠えで知らせる、だから外は危険と、思ってはいないと思います。 危険なものが危険なんです。

犬は外が大好きなんですよね。 (外が怖い、危険だと思い囲い過ぎている結果社会化や自信がついていない犬が多すぎるのではないでしょうか)

もう一度成長過程を振り返ります。

先日の記事で赤字で書いた社会化期の後期の状態

 

13~16週(社会化後期):ホルモンにより大人びてくる。警戒心が出てきて故に脅えやすくなる。脅えから怒りやすさも出てくる。

比較的手荒に扱っても(慣れない手つきでおっかなびっくり触っても)許されてきた社会化中期、扱いやすい時期から 警戒心が生まれるこの時期は、 犬の脳の成長によって不安感が生まれます。

社会化に失敗したから不安になるのではありません。

正常に発達したから、これから危険なものとそうでないものを見分けるための準備ができた、ということです。

で、いつものようにひょいっと抱き上げた。

いつものように足ふきしようと足を持った。

いつものように咥えているティッシュを口の中に手を入れて取り上げようとした。

その時・・・犬が唸った。

次の行動、次何されるのか関連性を知った、学習した犬は 酷いことをしないでね という意味で唸った、ということ。

それを人は攻撃性と決めつけるわけです。

攻撃的に感じるけれどそれはもっともな主張なのですね? そう思いませんか?

慣れない自分、おっかなびっくりの自分が犬にどう見えているのかをかえりみず、犬だけを悪者にするのが 唸った→けしからん という発想です。

また・・・怖い、と感じることもいた仕方がないとは思います。

ただし、気弱な犬には脅えた飼い主さんに対して さらに警戒する気持ちや、頼れない気持ちを抱く=肝心な時に頼れない と思わせるに十分な出来事だったりします。

手荒が良いというわけではないです。

ただ、犬の様子をうかがい過ぎて、手出しできない飼い主さんと、自信のない内弁慶さんのマッチングが 家庭犬の咬みのお悩みで最も多いと私に相談が来る中で感じています。

だからこそ、強くて優しい飼い主さんになってほしいのですが、なかなか自分の行動を変えること思考を変えるということは難しいので、力のある屈服させる指導者の鎧を着て、何かを成し遂げた感が強くなってしまう方も多いのかなと思います。

自分の鎧に自分自身つかれてしまって、犬を飼うことが本当に楽しいか、よくわからなくなってしまった方 もう一度基本に帰って、 犬は不安感から攻撃的な行動をする、だから攻撃的な行動に対して攻撃で返さない 誰もひどいことはしないよ、を教えていかなければいけません。

なお、ハズバンダリートレーニングと、咬みに対するインターセプトと保定は同時進行ですね。

時にインターセプトや保定が、強制と区別できなくなるのは、ハズバンダリートレーニング=古典的条件づけの真の理解が足りないのだと思います。

 

 

動物交際術

しつけという言葉に敏感に反応する方、犬にトレーニングはかわいそうという方と
しつけられて犬になる、訓練されて犬になると考える方や
別にどーでも良い方と^^;
同じ犬を飼うということに関して、犬との暮らしもいろいろです。

何が正しいということはない、のでしょう。
それぞれで良い、ということでしょう。

ただ一つ、それでも唯一正しいのでは?と思うものを私は考え続けていますので
それを皆さんにお話し続けるのがこれからの活動の目標なのかなと思っています。

唯一正しいこと。

犬と仲良くなれるかどうかが犬を幸せにするための正しい方法

ではないかな?ということです。
犬が怯えていないか、お伺いを立ててばかりではないか、楽しくないのではないか?
不安に支配されていないか?ということ。
パートナーである彼らをその状態にして、彼らと幸せに暮らすということは不可能ではないでしょうかね、
ということ。

そんなことを思った朝です。




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