分離不安の予防について 前の記事で書いてお聞きしたこと。
子犬の頃、 飼い主さんの後を追いかけてトイレまでついてくる というご相談があったとき、あなたならどのようにお話ししますか?
「追いかけてこられないように、また子犬の頃から居場所の制限をさせて安心感を与えましょう」 と・・・ このアドバイスについてどう思いますか?
社会欲、についてお話ししていた頃の記事思い出せますか?
オフリードでもついてくるようなトレーニングってどのようにするのかご存知ですか?
について分離不安を予防することに絡めてというか、その目的で次回記事を書いてみたいと思います。 少し考えてみてくださいね。
どうですか?
で、いろいろお話ししたいことがいっぱいあるのですが、その前に もう一度おすすめ本を。
犬はあなたをこう見ている ---最新の動物行動学でわかる犬の心理 (2012/06/19) ジョン ブラッドショー 商品詳細を見る |
こちらの本ですね。
最初は支配性理論(パック理論、アルファ論、リーダー論)についてから 最後は犬とその未来について、で締めくくられています。
我々は今まで互いに寄り添って生きてきた、なくてはならない間柄で。でも、お互いにお互いをよく知り得ているとは言えない。 人間はもっと犬を知らなくては、ということ。
すごい速さで変化するこの人間社会に犬がなるべくうまく順応できるようにしてあげたいからこそ 彼らをもっと知って、手助けしつつともに暮らしていきたいよね、という未来への希望を感じさせてくれます。
人間の後を追いかけてくる。 素晴らしいですね。
犬の後だけではないんだ、追いかけてくるのは。
追いかけてもらえて良かったですね、と・・・思えませんか?
居場所を制限して安心するのは人間で、犬は追いかけて追いつけて安心します。
オフリードにしてついてくるようにするためには、リードで制御して脚側につける練習では無理です。
リードを放してあなたが離れる、犬に追いかけさせて追いつかせて欲を満たします。
そのようにまず満たしてあげることで、次予防に入る下地ができるわけですね。
下地もできていないのに、追いかけること=問題と マテの練習ばかりさせていないですか?
フラストレーションがたまります。
追いかけられないようにサークルに入れてしまえば、やはりフラストレーションがたまります。
結果離れることとフラストレーションは条件づけられませんか? そこを考えてみたいですね、もっと。