子犬の頃、 飼い主さんの後を追いかけてトイレまでついてくる というご相談があったとき、あなたならどのようにお話ししますか?
「追いかけてこられないように、また子犬の頃から居場所の制限をさせて安心感を与えましょう」 と・・・ このアドバイスについてどう思いますか?
社会欲、についてお話ししていた頃の記事思い出せますか?
オフリードでもついてくるようなトレーニングってどのようにするのかご存知ですか?
について分離不安を予防することに絡めてというか、その目的で次回記事を書いてみたいと思います。
少し考えてみてくださいね。 以下過去記事(くる天オンライン記事です)
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社会欲を満たす・使う [欲と向き合う]
2012年4月26日 15時15分の記事
前回の記事の パピーの頃、大切にしたいのは、トレーニングのポイントにしたいのは 社会欲=みんな(家族)と一緒にいたい という欲=気持を最大限に使うということ。
例えば・・・ 日本ではリードがついているために飼い主は安心してしまって、呼び戻しがおろそかだと思うんですね。
パピーの頃は最も社会欲が強いので、リードを放す機会を作り、 ツイテ行かなきゃ と言う気持ちを作りだし、追わせる、と言うトレーニングをしないとだめだ と言うお話をされました。
これで呼び戻しはほぼOKになる。
ただし・・・思春期の頃になるとそれも危うくなる時期があるので、それはトレーニングで克服しなくてはいけない。
では・・・ここからは私の日本流のご提案。 日本ではなかなかそういう場所がないので、ではどうするか? ということで、ロングリードを使う。
オンリードおいでをパピーの頃から行う。
すなわち・・・飼い主はリードを引かずに犬から離れることで犬を呼び込む これを練習します。
繰り返し筋肉に教え込みますね。
これを、ではトレーニングにどう生かすか、ということで、 写真を使ってお話ししていきます。 これは前回の潮風公園での、10mリードを使った これで2回目のロングリードトレーニングです。(写真は外しました。)
お散歩時に、飼い主さんに対するアテンションが今一つ。
でも・・・ 飼い主さんがいなくなると後追いする、キュンキュン鳴く、ような ちょうど思春期の、厄介な難しい時期に試していただくトレーニングです。
飼い主さんと離れても別に後追いしない、という犬で 普段のコンタクトが取れていない、という場合はまた違ったトレーニングになります。
さあ、スタートです。普通に歩き始めました。 足を止めます。 動きが止まったことでコンタクトを取っていますね? このまま、人は視線を犬に投げかけないように方向を変えます。 このように、文句言いたげというか^^; 「何しているの?」 という質問をしているようなボディコントロールをしてきます。 この時も言葉をかけないで、自分で考えさせます。ついて来ているかどうかちょっと気配を探っていますかね。 大丈夫。ついて来ています。また方向を変えます。 どうですか?シンクロしていますよね? ダイナミックなダンスのようです。 意思の疎通、コンタクト、まさに協調ですよね。 あなたについて行きます。 一緒にいたいです。 一緒の走ると楽しいです。 そういう気持ちをどんどん強く湧きださせられるかどうか。
ついて行くということ、コンタクトを取るということ、 そういうことに疑いがない顔ですよね?
まずはこの気持ちを出させ、次に世界に向かわせる。
この順番が大切だと思います。
思春期の時期、世界に向かう気持ちが大きくなる時に 繰り返しこの練習をすることで、楽しい気持ちから社会欲を満たす方向に。
一生涯社会化の継続というのは、基本となる飼い主さんがいてこそなのだと思います。