流通、ブリーディング、今すぐ変えられないわけです。
変えなければいけないとしても、
今すでに、生を受けた仔犬たちの境遇を変えられるわけではない。
第一社会化期に母犬から、噛み加減の洗礼を受けられず
兄弟遊びによって、争いを避ける行動を学べなかった犬たち、
その犬たちにできること、それは
見捨てず、飼い主さんが教育することです。
たとえブリーダーさんが大切に育ててきた犬でも、
甘噛みをはじめ、イタズラはします。
生きているのですから、育っているわけですから
イタズラをしないわけがない、そうですよね?
でも・・・
そうですね、甘噛み、痛いし半端じゃなく痛いし。
多くのしつけ本は
「人の手を噛ませると、甘噛みをしっかり直さないと、将来人を噛む犬になるかもしれない」
と書かれていたりして。
そんな記述を見てしまった日には、腋の下を汗が流れます・・・
はっきり言ってしまうと、
甘噛みが噛みつきに移行するということはないでしょう!
そういう犬に出会ったことはありません。
ただ・・・
中途半端な甘噛みへの接し方が、「余計に噛む」ようにさせるのかもしれない、
そう感じています。
犬がいらつくような対処はいけませんね。
また理想の犬の育て方から抜き書きしますね。
子犬はこのやわ噛みを、最初母犬から教わる。
乳を飲む時に乳首をきつく噛んだ子犬は罰を受けるのだ。
そしてきょうだいをきつく噛んだ時も遊びが終わりになり、相手から噛み返されるなどのマイナス反応を受ける。
子犬はそれを通して、噛む力をコントロールすることを学ぶ。
だが早すぎる時期(生後4,5週)にきょうだいから引き離されると、成長後に原則にしたがわずに噛みつく傾向が強くなる。
段階を踏まず、唸り声をあげた後、すぐさま手加減せずに相手に噛みつくのだ。
他の犬に過剰な攻撃性を示したり、逆に他の犬を極度に恐れたりするようになる。
コミュニケーション能力が不足していて、適切な信号を他の犬に送れないと同時に、他の犬から送られる信号も正しく解釈できないのだ。
子犬を生後7,8週まできょうだいとすごさせると、このような傾向は少なくなる。
要するに、犬は教育されなければいけない、ということです。
ほかっておいて直る場合もあります。
中途半端にマズルをつかんで余計に犬をいらいらさせてしまう、
そういうケースより、まだほかっておいた方がいいのかもしれませんしね。
ただ・・・
懲りずに甘噛みを仕掛けてくる犬にどうしたらいいのか、
次回考えてみます。お付き合いください。