人の手が噛みたいのですね。
「なぜですか?」
と聞かれることが多いですが
「兄弟遊びの延長です。」
とお答えしています。
また・・・この問題
子犬の流通を見直さない限り、根本的な解決は難しいのですよ。
これが昨日の記事の終わり。
さてさて、人の手を噛みたい犬、執着する犬・・・
うっとおしいですよね。
最初は可愛い、とか思っていませんでしたか?
噛み加減も遠慮なくなって、がっつり噛まれると、歯も乳歯は鋭いので
とてつもなく、痛い!ですよね・・・
で、この甘噛み、意外に家族の誰もが標的になることは少なくて
大抵、よ~く世話をしてくれるお母さんであったり、
一緒に遊んでくれる子供さんだったりしませんか?
お父さんは・・・
「俺は噛まれない。甘くないからな。」
まさに!犬にとって危険な人は、甘噛みの標的からははずれるでしょうね。
遊びの延長。
狩りの練習の遺伝子にインプットされた行動パターン。
気を許した相手に見せる、甘噛み、なんですね。
生まれて3週間~5週間は第一社会化期とよばれることが多いですね。
犬としての基本行動を学ぶ時期です。
この時期に学ぶ大切なルールが噛む時の禁止事項
だということです。
きつく噛まずにやわ噛みすること。
つまり相手を傷つけない程度に柔らかく噛むコツを学ぶ。これはコミュニケーションでは大事なことだ。(理想の犬の育て方 スタンレー・コレン著)
犬は平和主義者です。
争いを避けるために、様々なコミュニケーションの道具を持っていますね。
カーミングシグナルもそうですし、甘噛みもそうなんですね。
???
でしょうか?
いきなり本気で噛むこともできるのに犬は柔らかく噛んで相手を遠ざける
そういう努力をします。
その噛み加減を学ぶ時期が、第一社会化期なんです。
母犬からの教育を経て、兄弟遊びによって学ぶ時期です。
しかし・・・
お気づきでしょうか?
多くの場合、生後3~5週、仔犬たちはどこにいるでしょうか?
相当意識の高いブリーダーでなければ、小さいうちに売ってしまうのではないでしょうか?
売られていないにしても、母犬と一緒にいるでしょうか?
母犬に満足にお乳を貰えない→教育を受けてきていない
そんな子犬がたくさんいますね?
またまた続きます。