私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

【ブロマガ】要求吠え、物語を作って・・・それを壊したいですね

保護されるまでの経緯はわからない、 遺棄されて放浪していたのではないか?と言われているアレックス君。散トレも3年。 食べ物への執着が強い、のはきっと飢えが絡んでいるからでしょう。 一旦しみついた記憶は、今満たされていたとしてもなかなか上書きはできません。 要求吠えが、クレクレ攻撃^^;的な過度の吠え、飛びつき咬むふりも混じった吠え、を見ていると、その記憶の中の過酷な過去が偲ばれて本当にこちらも辛くなります。 何があってどう過ごしてきたのかな?って想像するしかなくて。 でも、人に要求できるくらいに社会化が進んでいる、ということで、 では次にどうして行ったらいいのかな?と進んでいけばいいと思います。 クレクレ的な行動を叱れば、きっと叱る人に対してはおとなしくなる、と睨んでいます。 叱りが効果がある・・・?と? だからそれを使わない、私の犬育てです。 一人ずつ会う人会う人に叱ってもらわなくてはならない、それは不可能ですね。 ではどうするか? 過剰に要求しなくてもいいように、まずは満たす。 満たされてそれでもさらに要求が増してくるなら、その興奮を一旦止める。 そこで、コマンドなどのオペラントトレーニングが有効になってきます。 大脳皮質、意識で制御させて興奮を鎮めていきます。 だからコマンドもオペラント条件づけも、しなくてもいいということではありません。 大切でないということではないのです。 あれかこれか?ではなくて、あれもこれも、ですね。 犬のトレーニング、しつけ直しの世界では 要求吠えへのセオリーは無視。そして犬への基本的な姿勢は「ただで何ももらえない」。 そういう支配的な人と犬との関係を今一度見直して、 そこにいるだけでOK、愛されるし与えられるよ、を毎日経験した犬は、過度の要求をしなくなっていくものではないかな。 人間側の犬の行動の強化という接し方のまずさを抜きにしても、なかなか手ごわい犬の要求吠え。 絶対無視で犬に諦めさせるその前の段階で、何もしなくても、与えられるし愛されるんだよということが確かに伝わっているかどうか? そして次は、 私は伝えられているという自信をもって、その吠えは止めよう、と。 犬に向かって話をつけられるか。 犬が本当にほしいものは、おやつや食べ物の向こうの 「もらえる」 という行為、であると思います。だからそれを犬自身に理解させるために=もらえた満足を感じられるように 落ち着け! と興奮状態を切ってあげることが大切なんですね。

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