私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

犬の言葉




犬と人間とは種が違いますので、分からないことばかりです。

が、分かろうとすることで、理解することは可能だと思います。

けれど、擬人化はいけません。
犬は人間のように考えませんし、生きていませんから。

ただ・・・
分かろうとする努力に対して、犬は回答を持っています。

それは犬の言葉である
ボディーランゲージです。
犬が伝えようとしていることを、理解しなければ異文化のコミュニケーションは不可能です。

犬は話せませんので、人間が歩み寄らなければいけませんよね?


犬と犬が出会って、
犬が逆毛を立てたとしましょう。
一般的に、攻撃の前兆だと言われていますが、
そうとばかりは言えません。
アドレナリンホルモンが放出されることによって
ぞわぁ~~~
って感じがして・・・で、立っちゃうわけですね~。あせる

なので、怖がっている時にも逆毛は立ちます。
他の犬と遊んで興奮している時にも立ちます。

一つの知識しかないと、大きな誤解を生みますね。
「逆毛が立った、この仔は攻撃する」とか・・・あせる


そうではなく、後ろ脚は引けていないか、耳は下がっていないか
まばたきが頻繁にでていないか、全身から恐れが感じられないか・・・
人間が観察力を働かせ、知恵を働かせなくてはいけません。グッド!

怠惰な方法では良く犬を飼うこと はできません。
良く飼おう、そう思わなければ犬の信頼をえることは不可能だと思います。
共生とは、支配するされるの関係ではなく
思いやることだ、

そう思いませんか?


犬の科学―ほんとうの性格・行動・歴史を知る/スティーブン ブディアンスキー

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今日はこの本からの抜粋をご紹介します。
>・・・犬たちはコミュニケーションのために、人間のように勝手に音声をつくることも、
ジェスチャーを編み出すこともできない。
彼らの言葉にはそれを使わざるを得ない確かな理由があるのだ。
その音声を出すことで、要求に添う何かが得られるのだ・・・
犬の「言葉」は知識とは無関係に直接に個体の利益と結びついている。・・・

これは吠えについて述べたものです。

我々人間は、犬の言葉を無視したり、一方的に押さえつけたりすることで
犬からの語りかけを封じることにつながる飼育を、
ひょっとしたらしているのではないか?

常に考えてみたいと思います。

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