犬と人間とは種が違いますので、分からないことばかりです。
が、分かろうとすることで、理解することは可能だと思います。
けれど、擬人化はいけません。
犬は人間のように考えませんし、生きていませんから。
ただ・・・
分かろうとする努力に対して、犬は回答を持っています。
それは犬の言葉である
ボディーランゲージです。
犬が伝えようとしていることを、理解しなければ異文化のコミュニケーションは不可能です。
犬は話せませんので、人間が歩み寄らなければいけませんよね?
犬と犬が出会って、
犬が逆毛を立てたとしましょう。
一般的に、攻撃の前兆だと言われていますが、
そうとばかりは言えません。
アドレナリンホルモンが放出されることによって
ぞわぁ~~~
って感じがして・・・で、立っちゃうわけですね~。
なので、怖がっている時にも逆毛は立ちます。
他の犬と遊んで興奮している時にも立ちます。
一つの知識しかないと、大きな誤解を生みますね。
「逆毛が立った、この仔は攻撃する」とか・・・
そうではなく、後ろ脚は引けていないか、耳は下がっていないか
まばたきが頻繁にでていないか、全身から恐れが感じられないか・・・
人間が観察力を働かせ、知恵を働かせなくてはいけません。
怠惰な方法では、良く犬を飼うこと はできません。
良く飼おう、そう思わなければ犬の信頼をえることは不可能だと思います。
共生とは、支配するされるの関係ではなく
思いやることだ、
そう思いませんか?
犬の科学―ほんとうの性格・行動・歴史を知る/スティーブン ブディアンスキー
¥2,520
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今日はこの本からの抜粋をご紹介します。
>・・・犬たちはコミュニケーションのために、人間のように勝手に音声をつくることも、
ジェスチャーを編み出すこともできない。
彼らの言葉にはそれを使わざるを得ない確かな理由があるのだ。
その音声を出すことで、要求に添う何かが得られるのだ・・・
犬の「言葉」は知識とは無関係に直接に個体の利益と結びついている。・・・
これは吠えについて述べたものです。
我々人間は、犬の言葉を無視したり、一方的に押さえつけたりすることで
犬からの語りかけを封じることにつながる飼育を、
ひょっとしたらしているのではないか?
常に考えてみたいと思います。