私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

流行りで終わらせたくないハズバンダリートレーニング 日常的な工夫ができるはず

 青木愛弓先生にお願いしたハズバンダリートレーニングセミナー。
2017年3月に秋葉原で初開催でした。懐かしいです。
主催者の特権で、もう何回聴講したかなー?はじめの一歩を。 誰よりも回数聞いているので、誰よりも基礎固めできていると・・・信じたい(笑) docdogさんにご紹介していただいた記事↓

https://www.docdog.jp/2018/02/magazine-husbandrytraining.html

 

Facebookのシェア投稿からです↓

犬はいつも正しい・・・?

犬の行動を分析するんだ、変えるんだ、と思ってる人はたぶん肩透かしです。 ハズバンダリートレーニングという「方法」を使えば、うまく行くんだ、と考える方も肩透かしでしょう。

犬がじっとしててくれない、怖がる、逃げる、嫌がる、咬む・・・。 これら犬の行動は、我々にとっては困ったことですが、 犬にとっては困ったことから身を守るための行動だったりします。

こちらがすることが、怖いとか嬉しいとか、いやだとか 実に正直に行動でしめすわけです。 こういうところを

 
犬はいつも正しい。

と表現するわけですね。

犬に優しいとはどういうことか?

それを素直に聞いてあげて、自分の行動を分析し、行動を直していかなくては。 それが「犬に優しい」ということ。

犬はいつも正しい、といわれると気に障る方もいます。

「犬が悪いのにどうして私なの?」 って・・・。 ただ、そう思うのも仕方がないですよね。飼い主さんも必死。

嫌なものは嫌、犬も私も

でも、嫌なものは嫌ですよね?

なつめ
嫌なことを嫌と言ってはいけないですか?
 

と家庭訪問で飼い主さんにお話しします。

はっ!とされる方もいますし

 
でも、嫌なことを嫌だって言わないようにするのがしつけではないですか?

って仰る方もいます。

嫌がることを嫌でないように行うのがしつけのポイントです。

嫌でないように・・・。ニュアンスの違いというか、かなり違うのですが、分かっていただきたい重要ポイントです。

嫌なことを分解して、少しずつ慣らします。 そして、行う人が上手にできるように技を練習します。

おやつを使うのがハズバンダリートレーニングではなく

おやつを目の前に置いて、我慢できたら食べさせる

という方法は犬にとって、なかなか酷な感じがします。 最悪食べられなくなっちゃいます。

まずは食べさせながら、施術から気をそらせるところから始めましょう。

そこから段々と、

 
○○されたらおやつだね♪

と犬が理解するように。

例えばブラッシング。

 
ブラッシングよ~。
 
あ、おやつだー♪
チャーリー♪おやつよ!
 

ブラシはおやつの合図。そして次は、食べているところに、気にならない程度にブラシを近づけて。

そしておやつ。 ブラシを見向きもしないようになったらだんだん犬の身体に当てていきます。

順番は、

ブラシを当てる→おやつを渡す

です。

ブラシを当てている時間をどんどん長くできるかな?

ポイントはリラックス

犬をリラックスに導くためには、まずは飼い主さんがリラックスしていなくては。

なので、まずは 名前を呼んでおやつ

名前を呼んでただ犬の口におやつを持って行きます。

ゆっくり穏やかに~。 その前準備があると、 お手入れの刺激→おやつ(おやつ+いいこね~♪の言葉) の順番に移行してもお互いリラックスできるのかなと思います。

動物福祉の5つの自由

ハズバンダリートレーニングは、動物福祉を実践することだと思っています。

動物福祉の5つの自由とは動物にとっての憲法なんだなぁと思ってます。 基本的な動物の権利でしょうかね。

 

 

1.飢えと渇きからの自由

 

犬にとって適切な食餌が与えられているか。

 

きれいな水が与えられているか。

 

 

2.不快からの自由

 

犬にとってその環境は適切か?

 

暑くはないか、寒くはないか、雨風はしのげるか、快適な寝床は用意されているか。 清潔に保たれているか、危険なものと隣り合わせではないか?

 

 

3.痛み・傷害・病気からの自由

 

疾病の予防・健康管理は適切にされているか。

 

疾病の兆候が見られたら診察や治療を受けられているか。

 

 

4.恐怖や抑圧からの自由

 

心理的肉体的に恐怖や不安を利用して管理していないか。

 

 

 

5.正常な行動を表現する自由

 

犬が犬として正常な行動をとれる適切な環境や機会が与えられているか。

 

犬は社会的な動物なので、他の犬と過ごす時間を確保したり、社会化の継続トレーニングを行ったり、人との関りの時間を十分に取ることも含まれるのかなと思います。

お手入れや受診など、心理的な不安を取り除くためにハズバンダリートレーニングを

完璧にトレーニングできていなくても、 トレーニングが完成形にたどり着いていなくても、

飼い主さんが ○○をするね と言えば、犬たちはおやつを連想して不安は軽減されるでしょう。

飼い主からの約束と言い換えても良いと思います。

そしてその約束をする接し方は、他の様々なトレーニングの基礎になるので

犬たちの暮らしから不安はひとつずつなくなっていく、だから暮らしやすいということが言えると思います。

Copyright © 2021 私は社会化のドッグトレーナー All rights reserved.