さて最近、トイレのしつけQ&Aを熱心に読んでいるなつめさん(笑)です。
飼い主さんがどういう経緯でこじらせているのか?をリサーチ中と言っても良いかと。
う~ん、そこには危険がいっぱいね( ̄▽ ̄)
甘噛みのしつけ
トイレのしつけなのになぜか甘噛みの相談コーナーが展開されているという・・・。
相談者さんは自分に納得のいく「方法」を耳かじるとすぐに違う質問をされるんですよね。
最初の方はトイレのしつけに関してもまあまあ穏便な回答が並んでいるも、
甘噛みをしたときなどに、口を押さえてしまうのですが、あまりよくありませんか? 一番の効果方法は口の中に指を入れることですか?
という質問者さんの別の質問が出て来るや否や、叱る方法のオンパレード・・・。
甘噛みのしつけは謎だらけ
一番の効果方法は口の中に指を入れることですか?
に対して
その通り!オエってするまでやってね、とか。
喉を傷つけないように人差し指と中指を曲げてね
とか。おいおい。な感じがします。
時々専門家と名乗る人がこのように論じていて、家庭訪問などで 「プロの教えることだから、良いかと思って~・・・」 ってしょんぼり教えてくれたりします。
犬によっては、本気咬みになったり、 飼い主さんの手を避けるようになったり・・・。 「普通」ではない状況に進んでしまっていることがあります。
最近では 「大きな音を立てると良い」 という情報を見て試す方もいますね。 でも、そこのお宅の相談事が 「物音を怖がって、散歩で歩かない。」 とかだったりすると、根っこはどこかな? と、がっかりしてしまいます。
それでやめたとしてもじゃあ歯磨きはどうする?
恐ろしい苦しい思いをさせる手を甘噛むことを万が一やめたとして、
じゃあそれから先、その怖い「手」で何かしますよね?お世話を。
歯磨きなんて口に指入れたり歯ブラシ入れたり。
冷静に考えて。
できると思いますか?させてくれるでしょうか?その怖い手で。
甘噛み時期の歯っていうのは、尖っているのでちょっと当っただけで流血しやすいです。 その上、興奮してくると強めに噛むので、ほんと、痛いですよね。 中にはノイローゼになってしまう方もいます。買い物に出かけて 「家に帰りたくない~。」 っていう。そこまで深刻だったりすると、藁にもすがるように、オエってさせたくもなるかもしれません。
同じ犬種の飼い主の言うことを聞き入れたりする
最近はトイプードルを迎える方が多いので 同じ犬種を飼っている同士妙に話が弾む様子に出会うことがあります。
私もトイプードルを飼ってます。
小さい時は甘噛みがひどくて大変でした。
噛み付く行為を止めさせるには、犬さんを仰向けに寝かせ、両手を抑えて、抵抗しなくなるまでするという方法がいいですよ。
↑飼い主を自分より上だと思うらしいというのをテレビで見ました。
こらこら・・・。
吠えでもこのように教わって実行する方もいますね。
しつけはコミュニケーション
甘噛みは手が使えない犬が歯を使って遊ぶ、ことです。
ビビりの犬は「甘噛みしてくれない」ことがあって、そういう犬が家になじみ始めて
そっと指をはむってしてくれた時
心の中でガッツポーズをとる
それが犬を飼うと言うことです。やや変態チックでしょうか^^;;;
心許すから甘噛む、と思っていた方が良いです。 だから丁寧に犬を驚かさないように噛み方を調整するためにはどうしたらいいのか? それは飼い主さんと犬とのプライベートな問題です。
言い換えると、家庭の数だけ取り組み方があるということ。 科学的な犬の心身を損なうことのない方法を、その家庭、家族構成に合わせてカスタマイズしていきます。
甘噛みは喧嘩ごっこ、遊びです
甘噛みと本気咬みは犬にとって行動の目的が違います。
甘噛みは遊び、
本気咬みは何かを避けたいから、防衛の咬みと言っても良いのかなと思います。
なので、甘噛みをほおって置くと(しつけないと)本気咬みになる、ということはナンセンスなのかなと思います。
私が良く書いたりお話ししますが、甘噛み期に噛ませて噛み加減を教えるというのは、なかなか経験の必要なことなので、書かない方が良いのかな、という反省をしました(笑) 甘噛みに手を噛ませて噛みが強化するという事例を読んで、そりゃあそうだなぁと思いましたので・・・。 噛むと噛んだ感覚刺激が噛みを強化する。どんどん噛む力が強くなってしまいますからね。
手で遊ぶというのは犬が噛んで来て噛みが強かったら(むしろ噛んで来たら)動きを止めて力抜いて無反応を返すのです。 パピーのお宅にお伺いすると、パピーですから私にも甘噛み遊びを仕掛けてきたりするとき、無反応を返すことで犬はつまらなくなって甘噛みしないです。 飼い主さんは 「えー?すごい!」 ってことになりますが、行動の原理で、噛んだら欲しい刺激をなくしているだけです。
これが噛み遊びと知らない人の方が多いので、手を噛ませて遊ぶ、は書いたらダメなんだと気がついた次第です。 自信がない方はやったらダメですね。 と思いました。 興奮がMaxになる前になだめるわけです。なだめる時はお互い動きを止めたり、カーミングシグナル(そっぽを向くとか)で応えます。 この経験が、歯を衝動的に使うことを抑制して行くという教育になります。 まあ、いたずらに恐れず、必ず甘噛み期はおさまりますので、犬を信じて大らかに犬育てをしたいものですね。