おやつ、というのは?
「褒める、正解、その調子」をパワーアップさせるものです。
それだけ、人の言葉は犬たちには伝わりにくいということの裏返しなんですね。
おやつを使わなくてはなかなか伝わらない。
犬だから犬に興味があって、それは当然なのですが
でも、犬に社会化すべき社会化前期の体験のない犬が大部分を占める今、
犬を犬に慣らすという作業はびっくりするくらい大変なものになっているのだと思います。
だから苦労するわけです。
教育できる犬に対峙させても、その犬には出来る振る舞いが他の犬に出来るとは限らない。
それが社会化を過ぎてしまった犬、特に攻撃的な行動が身についてしまった犬には当然の現象なのです。
家庭犬として大切なことは何か、まずはそのことを考えて
一旦「犬」が苦手になってしまったときには、家族(人間)との関係強化をまず優先すべきだというのが
私の考え方です。
具体的に言うと・・・
犬が来た。苦手だから過剰興奮する。
飼い主さんは右往左往。近づけるべきか。相手の飼い主さんは平気だという。
近づけた、相手の子は大人しいけどうちの子が吠えまくる。
で、結局相手の犬は飼い主さんに連れられて去る・・・
吠えて去る経験を、あなたの犬はどうとらえるか?・・・犬によっていろいろですけど
吠えが強化されることは、まず考えなければいけないことです。
(だから、吠えても相手が去らないお散歩トレーニングが有効です)
どうなるか結果が分からないことにチャレンジするよりも、逃げるわけではなく
その時こそ、飼い主とのアテンショントレーニングをするとき、と捉えましょう。
そのために名前を呼んでおやつ、です。
昨日のお話しの
そして・・・社会化が終わる4ヶ月頃から思春期、1歳頃にかけては、犬の行動制御のために
飼い主さんと犬とのコンタクトのために積極的に使います。そして一生涯、関係性を強化するために
使い続けるのも悪くない、と私は考えています。
散トレでしたら、他の犬のおやつの場に乱入させないためにも、です。
オスワリした、おやつの要求ですね。それに応えないことが犬が成犬になった時の自制心を育てるのに役立ちます。
このあたりについてにかぶりますのでよろしくお願いいたします。
1月からの散トレも、また個々で行う基礎的なトレーニングも
このあたりの内容が基本の「き」になってきます。
注意喚起としての名前、しかもそれは叱りではない、基本が出来ていれば
危険から身を守ることも、拾い食いも、噛みつきの阻止も、いろいろに応用できるはずですもんね。
応用から始めてもなかなか上手くは行かないと思います。