私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

社会化

散トレ納めの時に、社会化についてお話しさせていただきました。
ブログを読み込んで来てくださる方にはすんなり受け入れていただけることかと思いますが,新しい読者さまなどにはちょっと分かり難いかもしれませんね。

 パピー時期。4ヶ月齢までの比較的好奇心が強い時期。この時期の社会化と、怖いという思いがクローズアップしてくる思春期の頃と同じ社会化。
方法を少しだけ変えたほうが上手く行くのかなぁと感じています。

 好奇心が強い時期、飼い主さんがその好奇心の強さを恐れて、小さな犬でしたらすぐに抱っこしてしまったり大きな犬では相手を怪我させてしまいかねないことから引き離すことに躍起になる。ある程度犬同士に任せてもいい時期、なんですね。実は。でも、飼い主さんも初心者ですからどうしても大事を取りやすかったりします。で、家に迎えた数か月間を、慢性的な社会化不足にしてしまいます。
パピーの頃、パピー同士、または社会性がまあまあな成犬相手でしたら大きな怪我には至らないし、万が一至りそうな時に人は介入すればいいです。

 好奇心より、警戒心が強くなってくる社会化のおわりから1歳頃は、犬が間違った防衛行動を学びやすい時であると思います。 体もしっかりしてくることから、この時になると人は犬任せにしがちなのですね。
初めて、さあ社会化よ、気分でいろいろ始める頃・・・ 
好奇心の強い時に過保護にされ、自立心(反抗心・チャレンジ意欲)が出てきた時に介入されない。それが普通になっている飼育では、本当の社会化は達成されないのだと思います。

そして本当に保護すべき時に犬任せにする(特にドッグランで起こりやすいです。犬同士遊ばせて犬に追い詰められるとか、延々吠えられてパニック的に突進しやすくなったり)・・・犬は自分で自分を守るようになるでしょう。飼い主の声は当然届かなくなります。

好奇心が高い社会化期、
好奇心の芽を摘まないように、おやつを上手に使います。
おやつが食べられるという、レッドゾーンかそうではないかの見極めのために。使います。
勇気づけのためにも使います。
満足感や嬉しい、と言う気持ちを強く持たせるためにも使って行きます。
フードを散歩中に食べる、そのくらいでも良いと思います。
そして・・・社会化が終わる4ヶ月頃から思春期、1歳頃にかけては、犬の行動制御のために
飼い主さんと犬とのコンタクトのために積極的に使います。そして一生涯、関係性を強化するために
使い続けるのも悪くない、と私は考えています。
散トレでしたら、他の犬のおやつの場に乱入させないためにも、です。
オスワリした、おやつの要求ですね。それに応えないことが犬が成犬になった時の自制心を育てるのに役立ちます。

このあたりのお話を次にします。おやつの使い方について。


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