私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

要求吠えには

吠えにも種類があります。 伝達表現なので当然ですよね。 そこを考えると 「伝わらないと犬が感じるから吠えが止まらない」 という考えを人側が持つと、随分対処が違ってくるのではないでしょうか? 何かで強化されたから吠えが酷い、と考えるよりも 伝えたい、伝わらない、というジレンマの現れだったら?ということですね。 矯正していく時は、そう考えるほうが上手く行きます。 チャイム吠え 来客に吠える 物音に吠える 外の人影に吠える おねだりの吠え 興奮した時に吠える お散歩中に人、車、犬にほえたり特定のものではなく吠える などなど。 座学ではこれらの対処法を、一つずつお話しして行きました。 時間が足りないですね。 一つに2時間でもいいのかな。 まず、 おねだりの吠え、いわゆる要求吠えですね。 これに対しては基本無視を使います。 吠えることで、何かをしてもらえることを経験すると吠えが強化される という原理を踏まえて、吠えてもそれに応えない姿勢でお願しています。 ただ・・・無視の仕方がまずい方が多いです。 無視になっていないよねそれは、と言う方。犬がかわいそうになっちゃうらしいです。 または無視する自分がかわいそう、かな・・・ カフェなどでよく見かける光景ですが 犬が吠えますよね、そこでなだめるように骨ガムなどを与えたりコングなどを与えたりする方がいますが 次からもきっと吠えるでしょう。 お家でも同じように対応されているのかもしれませんね。 こういうものを与えるのは悪くはないと思いますが、吠える前に与えないとまずいですよね。 一度もらえたら、次ももらえるかもと犬は考えて当然です。 また、 吠えるからと「オスワリ」で座らせてはおやつを口に運んでいる方もいますが これも吠えを強化しますね。 吠えずに食べているものに興味がない状態、をマークしなくてはいけません。 無視するという時間は、正解を待つ時間です。 人が完全無視して、あきらめて吠え止む犬に正解を与えていない方が多いと思います。 記事としてはこちらなどが参考になるかな http://charlie1210.blog113.fc2.com/blog-entry-1419.html こちらはオンラインの定期購読記事でしたが、一般公開用にしましたので 良かったら読んでみてください。我が家の食事トレについてです。 http://blog.kuruten.jp/charlie/150862 無視することができないのに 警戒吠えなどに対しては犬の心を無視して天罰法を使いたがる人、 これもまた多いのではないかなと思っています。 要するにうるさくてイラつく、という人の感情が先行してしまうのでしょうね。 なので、吠えに関しては吠え続けさせることなく 早め早めの対処で行きたいです。 要求吠えの無視についても、その要求の出始めにこちらが一歩先に 要求を聞く姿勢が必要なのではないかな~って考えています。 吠える前に、 「これが食べたいのね、でもあとでね」 で骨ガムを与えるとか、コングを与えるとか。そういう対処が良いと思います。 クリックでの応援よろしくお願いいたします。 にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ あ、でも要求吠えに応えてあげたい、そういう場合もあります。 いやむしろ、パピーの頃または成犬でも迎えてすぐのころに 要求や欲求を先回りして理解してあげるという接し方が必要だと思います。 冒頭の そこを考えると 「伝わらないと犬が感じるから吠えが止まらない」 という事につながってきます。 座学でも触れました、当然本にも書いてあります。 それについては明日お話しします。

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