メールでHELPが・・・
「うちの犬に噛まれたのです」
そういう場合、今日、どう乗り切ろうか、ということですよね。
噛んだ後も、犬のパーソナルに人が入ると噛むか？
それとも（まあ、普通これはない）人がいるだけで人のパーソナルに侵入して噛みつきに来るか
または・・・
人が通ると、噛みつきに来るか。
噛まれたご家族の、犬に対する接し方、
強圧的だったか、犬がもともと嫌なことに対しては唸るようなタイプだったか・・・
など、
いろいろなケースがあるので、一つのマニュアルでの指導は危険です。
まずは、
噛ませない、ということ。
噛まれる状況に至らせない、ということです。
ベットやソファの上で唸って噛むのなら、乗せないようにする。
唸っているから人が下がる、というのは
犬からすると、唸ることで人を退けられたと経験学習したということ。
この時は唸りを無視する、が人の取るべき方法です。
が、多くは人が退くか
罰を与えるか・・・
トレーニング、訓練と言うと、多くはこの罰をどう与えるか
という方法論の展開だという気がしますね。
体罰か、声で叱るか、天罰か、物を投げるか、リードショックするか。
トレーニング脳を作るということは
罰を与えずにすむように人が働きかける、環境を設定するということなのです。
そうなんですね、
トレーニングに罰は存在しないのです。
家庭犬として、ゆるゆる暮らすためには罰は不要であると思います。
また・・・
お散歩時、ハーネスをつける時に噛まれる、その時引きさがってしまうのなら
日常的に、ハーネスをつけっぱなしにする、
食器を守って噛むのであれば、食器を使わない
子供を噛む、という場合は接触をさせない・・・など。
考えられる事はすべて行います。
その上で、叱らないこと。
次に
「○○ちゃん、いい子♪」
と声をかけておやつを一粒投げ与える、を日に何度も何度も繰り返す。
顔を見るたびに
「○○ちゃん、いい子♪」
と優しく声をかける。
ただこれだけです。
犬の前では不安そうな顔を見せない。犬の悪口を言わない。
ネガティブな情報を犬に与えない、ということが大切です。
それを下地として、犬のボディランゲージに言葉をかぶせて行きましょう。
舌舐めずり、まばたきの回数が多くなる、拒否的なシグナルが出たら
「緊張しているの～、そうなのね～、大丈夫よ～」
と言って、その時しなくてもいいことだったら無理にしない。
美味しそうに食べている時は「おいしいね」と声をかける。
犬の気持ちを理解できているよ、敵ではないから、と犬にしっかりインプットさせます。
１か月単位の取り組みですよ。
そういう地道な取り組みを続けていくことで、犬が噛みたいと思わない人になる
噛みつきの衝動が抑えられる・・・ようになっていきます。
こちらは年単位の成果を期待しましょう。
ただし、酷く噛まれる状況には至らないはずです。
人の性急さをよくよく抑えて、落ち着いて対処してください。
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