私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

心に秘めたもの

今、愛護法の見直しがなされている真っ最中です。

動物取扱業の適正化はその中でも大きな課題であるということです。

他には虐待の定義とか、多頭飼育(10頭以上の飼育)の登録制とか、 特定動物の見直し、実験動物の福祉であるとか罰則の引き上げも課題です。

動物取扱業の適正化で話し合われている項目は?

生体販売の在り方  深夜販売の禁止・店舗を持たない販売の禁止・展示の時間や散歩をさせるということ 幼齢動物の販売の禁止  数値規制、数値を明記するかどうか 繁殖制限、展示の環境(ケージの広さ、大きさの数値明記) 取扱業の業種の追加  ペット葬式業者、両生類・爬虫類販売、老犬ホーム、愛護団体なども登録制にするかどうか 登録制でなく許可制にするかどうか 取り消しの強化 規制の強化 などなどですね。

動物取扱業者にとってはより締め付け感の強いものとなってくるということです。 それだけ、センターに寄せられる苦情が多いということなんですね。

繁殖業者、訓練業者、多くの犬を抱えている事業所が 自分の抱えている犬の散歩がなされていない、とか 大通りに面しているガラスの向こうの子犬がかわいそうだとか、 お預かり後の犬が明らかにおかしい、攻撃的になっているとか そういう苦情、が寄せられているということです。

明らかに法律違反である場合でも、なかなか取り締まれない現状があります。

それに安心する、ということはNG。 どんなに気をつけていても、ミスは避けられないかもしれません、が 故意であってはいけない、ということ。

襟を正して取り組んでいきたいと、再確認しました。

私たち訓練に携わる者が、ややもすると恐れること・・・ 飼い主さんが知識をもって、訓練に挑む、ということですかね。

なぜ、それが恐れか? 自分が努力しないと、飼い主さんよりも訓練知識や技術が劣っていたのでは話になりませんから。

日々進歩している獣医療、 トレーニングの方法も科学を取り入れたものが どんどん広まってきています。飼い主さんの方が先進的であっては・・・ 一昔前の支配性理論を、すべての犬に当てはめて論じる、 その結果マニュアルの出来上がった方法論を展開する。 それを強調して、飼い主さんに実行してもらうためには 新しい知識を飼い主さんが持つことは、非常に不利益なこと、なのかもしれません。

しかし、知識を吸収すること、学ぶことを求めることは、愛護活動なんですね。

だから、 進化するトレーニング法、動物たちの福祉を考えたトレーニングを求めない姿勢は 愛護とはかけ離れた姿勢なんです。

命を救うのでしたらその魂も救おう。

認められたい、愛されたい、そう願う動物たちにの生きる要求に耳を傾けるということは 愛護の精神にほかなりません。

今、自分に何ができるか悩むのでしたら、何もできないとがっかりせずに 迷わず、学ぶことに集中しましょう。 学びは自分自身をも救ってくれると思います。

 

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