私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

無気力は学習される

セリグマンという心理学者(1960年代だったかな?)の実験 今だったら動物虐待ですけどね、皆さんも聞いたことがあると思います。 AとBの二つのグループに犬を分けます。 両方の犬をハンモックのような装置に固定して電気ショックを与えます。 その時、 Aのグループの犬の頭の上には電気ショックを止められる板があって、 それを頭で押せれば、ショックは止まる、という仕掛け。 Bのグループの犬はその板がないので、延々ショックを受け続ける・・・ というかわいそうな実験が行われました。 で、どうなったか? 結果は、Aグループの犬は板を押せばショックが止まることを学習して 電気ショックが起こると板を押すようになります。 (板を押すと電気ショックが止まることを学習した、ということですね) 問題はBグループです。 ショックが延々続く犬は次第に動かなくなり、逃げようとする行動が消えてきます。 これって・・・ 何をしてもショックは止まらない・・・逃げるという行動が無駄なことを学習した、 ということになります。 無気力は学習される、ということです。 引き続き実験は続き・・・ 箱を犬の肩の高さの壁で二つに仕切ります。 一方には電気ショックがかかる仕掛けがされていて 片方は何もしかけられていません。 電気ショックがかかる方に犬を入れて電気シックを与える。 電気ショックが加えられるときに、合図として部屋のランプがつく、という仕組みで 先ほどのA・Bグループの犬での実験が続きます。 板を押して、電気ショックを止めると学習でしたAの犬は 電気ショックを与えられるときには部屋のランプがつくこと気づき ランプがつくと壁を乗り越えて隣へ移動するようになります。 ランプが合図だということを学習するのですね。 ところが Bの無気力を学習した犬は・・・ 何もしないのです。先ほどとは違うシュチュエーションにもかかわらず 何をしても無駄だ、という思いが伝染してしまっている、ということです。 犬をトレーニングする時は、 学習をさせることを目指しましょう。 そして出来る限り、楽しい方法として、正の強化を行いたいですね。 犬が行動した→良いことが起こった→行動が増えた この強化ですね。 人に対しては何をしても無駄だよ、と 無気力を学習させることがありませんように。   こちらと 人気ブログランキングへ こちら にほんブログ村 犬 お手数ですがポチポチと2回、「読んだよ~」のクリックお願いいたします。 トレーニングの予定 【7月のトレーニング】 7月3日(土)・6日(火)・10日(土)・13日(火)・14日(水)・17日(土)・21日(水) ・27日(火)・28日(水)・31日(土)  

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