私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

社会化期の叱りと褒め

 




興奮症・・・
若いい犬は興奮症ですよね。興奮するくらいでないと正常な発達はのぞめない、
そう考える方もいます。

ただ、
度が過ぎていると生活に差し障りが生じます。
ネット上のお悩み事よりも、さらに根深い悩み事が巷には渦巻いているのではないか
真に悩んでいる人はかなりの数いるはずですし、
何を参考にしたらいいのか、途方に暮れている方がいると思います。


行動学の専門家に相談、といっても
攻撃性のケースにあてはまると、それは攻撃性だ、と決めつけられ。
トレーナーに相談すると
それは問題行動の専門家の領域だ、と言われたり・・・

しかし、
忘れてはいけないことは
今現在でも、専門家ではない、一般の飼い主さんが
飛びつき、噛みつく犬に関わっている現状がある、ということなんです。
今、何とかしなくてはいけない、のです。
緊急であったりします。
(どうぞやけを起こさないでください)

その切羽詰まった状態の方に、何をアドバイスして差し上げられるか、
ということを常に考えてブログを書いています。
少しでも前進できるアドバイスはないか、
これ以上ひどくならないようにするために、今できることはないか?
飼い主さん自身が今日を乗り切れる言葉はなにか・・・




幼すぎる犬が、取引され、家庭に連れてこられて、
脳は未発達の状態です。
いわゆる社会化期に何をどう見て、自分で考え、どのようにパターン化してきたか、
興奮しすぎる脳を誰かが抑えてくれたか、
抑えられずに自然におさまるのを待つ状態だったのか・・・
それによって、自分で自分を抑えられる力が育っているかどうか
・・・


興奮症は脳が育っていないことが原因なのだと思います。


社会化期の叱りと褒め、それを経験して
自分の中で抑制力として育てられているか・・・
日本の多くの場合は、飼い主さんがその育ての役目を担っているのです。
(負担は大きいです)


社会化期の辛抱強い、叱りと褒めの繰り返し。これが大切。
決して怒りではない叱り・・・母犬は、体を押さえて動きを止めますね?
それが一番伝わりやすいと思います。
叱りながら押さえつけるのではないですよ。
母犬のように押さえつけるのです。それの代わりの私は「仰向け抱っこ」を
おススメしています。
先日の鉄腕ダッシュのイアンダンバー先生もハンドリングとしての仰向け抱っこを
推奨されていましたね?
子犬にとっては、受け入れやすい抑制の方法だと思います。

では・・・
成犬には?
私は、叱らない方法がいいと思います。
第一、危険が少ないかと思います。
下手に叱ると、犬は逆上することがあり、飼い主さんは
「怖い」
と思うはずです。怖いと思うエネルギーが伝わる、という発想は私の中にはありません。
ただ、
怖いと思うから、次に犬に対するときに腰が引けますね?
それがまずい。
「今度、噛みつかれたらどうしよう。。。」
そのおどおど感が、犬の抑制をさらに弱めます。
犬は強いものに憧れると思うからです。
強さとは腕力ではなく、知恵と勇気のことです。


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