昨日の記事は戸惑われた方は多かったでしょうか?
おやつは・・・
一つのツールですが、頼り切ると、犬を軽んじていることになるし
自分の技術は向上しませんよ、ということが言いたいのです。
もう少し詳しく書きます。
お散歩トレーニングにはパピーから少々トラウマを抱えた成犬まで、
色々な犬が集まって来ます。
攻撃性のある犬については、個別のトレーニングになります。
攻撃なのか、防御なのか、その辺りは最初のカウンセリング、または
実際に参加していただいて、他の犬と距離を取って歩いてもらう間に見極めます。
パピーについてはおやつ三原則(?)のうちのふたつ、
1:慣らしの場面でのおやつの使用と、
2:良い関連付けのためのおやつの使用、
を使ってトレーニングしていきます。また、トラブルを抱えた犬については
3:トラウマ克服の補助剤としてのおやつの使用。
また、最初は私に慣れてもらうために慣らしの意味で
おやつを使います。
おやつが食べられない(人から貰えない、外で食べられないなど)犬は
まず、食べる意欲を持ってもらうことで自信をつけてもらいます。
お散歩トレーニングの反省でなぜ、おやつを止めて行く話になったかというと
はなちゃんの転移性の攻撃が現れたからです。
気丈にも、はなのおかぁちゃんが記事をUPされましたのでそちらをご覧ください。
はなちゃんはイラっとすると飛びつきます。
飛びつきには人間側もイライラしますね。
なので、多くの場合は、支配性の行為だとして強く叱って抑えると思います。
または飛びつきの逆の行動、おすわり、をさせて落ち着かせるとかですかね。
ですが・・・
はなちゃんの場合は、叱ることは一切せずにトレーニングしてきました。
座るのも無理強いはしていません。立って待てるのなら立ったままでOK,という感じに。
なぜなら、それらをすると(叱ったり、強制すると)いらつきが極限に達するからです。
決して緩いトレーニングのせいではありませんよ、飛びつくのは。
また、生活にストレスがかかっているからでもありません。
飼育は万全です。
ではなぜ・・・?
動物ですから、腹の立つことも、癇に障ることもあるのです。
ただそれを抑えるのにはまだまだ大人になり切っていない、ということです。
ホルモン性のストレスだってあるでしょうね。
真の自立期を迎えるまで、こうして波があるのは仕方のないことだと思います。
また、個体差も考慮してあげてください。
「あの子はあんなに大人しいのに~」
・・・
では、あなたは問題のない人間でしょうか?
犬は困ったことをしてくれます。
若い犬は特に無礼です。
日本のように、幼すぎる子犬の受け渡しが一般的になっている現状では
抑制のきく(簡単にパニックを起こさない)犬は貴重だと思います。
はなちゃんの場合は、一番の原因は
早すぎる親離れ、兄弟犬との噛みつき遊びの足りなさ、若すぎる母犬(母としての役目を果たさない)
・・・だと思っています。
でも・・・
これはどうしようもないですね、過ぎてしまったことだから。
では?
そういうパニックを起こす犬、興奮しすぎる犬には?
どのように接すればいいのか?
ちょっと考えてみましょう。