私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

一般社団法人H.P.O.T.W理事長日記

関連付けを執着に発展させてしまった・・・




とっさのときの行動の制止が、痛みとか苦しみを伴うものだとすると
犬は簡単に、目の前のものと、苦しみ、痛みを関連付けてしまいます。
ということは・・・
チェ-ンチョーカーをつけられた犬が、吠えかかろうとした時に
飼い主さんにリードをジャークされて、
犬=痛い・苦しい=嫌だ=他の犬は危険だ
と関連付けてしまいやすいですよ・・・



昨日お話ししましたが、今日はこれを発展させたいと思います。
犬を見ると狂ったように吠える・・・
この攻撃性に見える、恐怖症状(トラウマ)についてお話ししてきたことにもかぶる話です。

犬との出会い方、これは運不運もありますよね。
どんなにご自分の犬が良く社会化されていても、相手の犬が突然噛みつく犬だった、
そしてそれが連続して起こった、
逃げ場がないと感じた、
飼い主さんがギャーギャーパニックになった、
自分は逃げたいけど、リードが邪魔して逃げられないと感じた、
執拗に相手の犬が攻撃する・・・など・・・
不幸が重なると犬は出会いのまずさがトラウマになります。
どんなに性格の良い子であろうと、恐怖はどうしようもないのです。
ここ、日本では、オンリードが法律で定められています。
どんなに呼び戻しが出来ていようと、決まっていることは守らないと
犬が不利益を被る結果が待っています。
なので、犬が危険だと感じても逃げられないわけです。
また、
ドッグランで小型犬を追いかけまわす大型犬がいますが、小型犬はどんなに必死で逃げても
逃げ切ることが出来なければ、追い詰められたと感じるでしょう。
切羽詰まった感じ。
人間が思うより簡単に犬は恐怖をトラウマにしやすい動物です、私はそう思います。

ですので!
力を駆使した矯正をやめていただきたいのです。
チェーンチョーカーでの引き戻し、どなり、など、
どんな犬でも追い詰められたと感じると、行き場のないもやもやは
さらに弱いところに向かいます。
弱い者いじめ、をします。あせる

犬との出会いで、吠える、相手の犬は飼い主さんとともに迂回する
犬は追い払ったと感じる、
結果自分は強い、逃げた相手は弱い、
自分でも何とかできる場面が・・・犬との出会い。そして
自分が吠える、ということに自信がつく。
吠えて相手を追い払うということ・・・自分は強いと感じる。

というような、哀れな条件付け、関連付けをすることも、意外に簡単なのです。

犬と会った時の吠え、これは意外に執着であるような気もしますね・・・。しょぼん


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