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犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

無駄吠えはなぜ、止められないか(2)

 

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昨日からの続きですが・・・
なぜ、止められないか、
と言う事に関して、犬側の原因を考えるのではなく、
人間が注意する点、という視点でお話しています。

本来、吠える事は少しも悪い事ではありません。
吠えてくれてよかった、
と言う場面もあると思いますよ。
では、なぜ吠えてはいけないのか。
人間の都合の悪い時に吠えるから、ですよね。

ということは、
もともと吠える事が本能的に備わっている犬に
吠えるなということを覚えさせるのですから
教育しなければいけないわけです。

吠えやすい子と吠えにくい子がいて
吠えを止めやすい子と、止めにくい子がいる、
と言う事実があります。

なので、公園で他の飼い主さん(吠えない犬を連れている飼い主さん)が
「吠えた時はマズルをつかまなくてはだめよ
私はそうしてこの子を吠えなくさせたわ」
と言っても鵜呑みにはできません。
その子はもともと吠えにくいか、あるいは吠えを止めやすい子
かもしれません。
また、その子にはOKな方法が、すべての犬に
応用できるとは限りません。


まず、人間が犬を理解する事、
すべてここから出発しましょう。

では、今日は、吠える犬を目の前にしてというシュチュエーション
を想像していただきます。
ご自分の犬が吠えているのではなく
訪問した先でそこの飼い犬が吠えている
というパターンを想像してください。

はい、ではあなたならどうしますか?

「触らない、話しかけない、目を合わせない」
犬が自分で、(吠えながらでも)あなたに近づいて
匂いをかぎに来るかもしれません。それを待つのです。
それでも触ってはいけません。声をかけてもダメ。
目を合わせるのもダメです。
この3つの行動をとれば、落ち着き始めた犬が
またパニックを起こしたように吠え始めるかもしれません。

犬に匂いをかがせることはとても重要な行為なのです。
犬は、眼で見てその人と判断するのではなく
匂いで記憶します。ですから、たっぷり匂いをかがせるように
持って行く事ができれば、犬はあなたを受け入れて
くれるはずです。

飼い主さんは、無理に近づけてはいけません。
犬の自発的な行動を待ちます。

飼い主さんに出来る事はなるべく早く
落ち着いて、新しいものの匂いかぎがしたい
といういう犬本来の本能が働く事を手助けすること。
そのためには・・・?
抱っこ、または、拘束です。もう一度
前の記事に戻って復習していただきたいと思います。





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