5月の犬の森のブログ記事です。
一日一投稿。大体このくらいの文章量になります。
分離不安について
今日は分離不安について。
離れることに不安を感じる犬はこれまた正常なんですけど、
現れる行動ですね
後追い
吠え
これに対してどうしても慌てちゃいますよね。今後のことを思ったり。
で、こういう犬の行動に対して過剰に人が反応して「居場所の制限練習」をし始めると
むしろ悪化しやすいのではないかなと思います。
よだれを垂らしたり、パンティングまで出始めると、ちょっと投薬が必要な感じなのかもしれません。
それでも、20年以上前は投薬はまったく一般的ではなかったので
取り組みで何とか工夫しながら改善できるように頑張ってきたんです。
犬として当然の愛着行動だから
まずは、
犬が後追いする、ずっと見ている、姿が見えないと鳴く
これについて、当然の行動であると考えましょう。
人と犬との距離が近い=家の中ということで
見えてしまうから、聞こえてしまうから気になって仕方がない、人側の不安が生まれますよね?
人が不安に感じると、その様子、汗の匂いから
犬は
自分の置かれた状況と飼い主さんの不安の様子を対提示させて
飼い主さんと離れていることに対してよくない古典的条件づけをされ続けてしまいます。
離れていることと自分の不安の対提示、という犬もいますよね。これは本当の分離不安。
古典的条件づけ 犬の心的ニーズ
というように、ここでも
古典的条件づけが出てきますよね?
なのに、一般的ドッグトレーニングの世界では、クレートトレーニングやケージトレーニングに進みません?か?
まったくもってナンセンスだと思います。
犬の心的ニーズに合っていません。
仔犬は赤ちゃんなんです。
なぜ赤ちゃんに多くを求めるのでしょう?
それって、トレーニング教室が一般的になって、
よそ様の犬の進捗具合と自分の所との差が評価されるからではないかな?
と思いますが。
○○ヶ月だったらもうこのくらいできて当然、みたいな。
私は飼い主さんからリードを預かると、犬の不安軽減を頑張ります。
飼い主さんの姿が見えると、犬を飼い主さんに駆け寄らせます。
自分の行動は報いをもたらすもの、という達成感は犬の自信につながります。
やがて自信をつけた犬に、自信を持って
○○してくるね
と飼い主さんが伝えられるようになると、だんだん犬は不安定さとはさよならをしていくはずです。
だから、日ごろの関係性を見るためにお散歩の様子を見させてもらうのが一番と思っていて、
支配性理論信者さんたちの
お散歩で主従関係を作るためのお散歩
には全く1ミリも興味を持ちません。
状態を作れるか
吠えないで待っている、クレートの中に入る
そういう行動を作ったとしても
ず~っと落ち着いている状態をキープしなければ
お留守番ができる
とはいえませんね?
離れて落ち着いていられるには、心、感情をニュートラルにできなければいけないわけで。
そのためには、
あれをするこれをする
という方法論が必要なのではなく、総合なんですよね。
暮らしぶり。
犬のニーズを満たす、こと。
そのためには、犬それぞれのキャラにあった接し方をするわけですが、もっと大事なのは、犬それぞれに共通の
犬的なニーズ
を考慮すること、です。
肉体的にも精神的にも満たされた状態に保つために、学ぶし実践するわけで。
その実践をコツコツできる「私」で居ることは、私自身の安寧を約束してくれると思います。
犬の心を育てる 諦めさせるのではないです
心を育てる犬育て、というのは
犬の心も人の心も同時に育てるものでなくてはならないと考えています。
古典的条件づけのエッセンスたっぷりの取り組み。
感覚的に理解できて実践できると良いのですけど・・・。
自分に置き換えてみたら、どうされたい?と。
犬にも同じようにしてあげれば良いと思いますよ。
「安心のお約束を作る」から
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飼主さんがお出かけした後の不安を少なくさせる方法について ご紹介しますね。
結構お馴染だと思いますけど・・・ ひとつは、ラジオを使う方法です。
ただ、使い方が違っているかもしれませんので、確認の意味でも ご一読ください。
飼い主さんが席を離れる時に、ラジオをつけます。
その理由は?
どういうことかわかりますか?
気が紛れるから? う~~~ん、紛れないかも。
答えは、 飼い主さんがすぐに帰ってくる合図にする です。
最初に徹底的にそれを条件づけます。 トイレに行く時も家事をする時も、 いなくなる前にラジオをつけます。 すぐに帰って行けますよね? それによってラジオ=安心感という関連付けをさせます。
その関連づけが出来上がる前に、 ラジオをつけても飼い主さんが帰ってこないために犬に分離不安症状が出てしまった ということがないよういしないといけません。
ラジオ=不安になってしまうからです。
ラジオ=飼い主さんが早く帰ってくる→ラジオ=飼い主さんが帰ってくる→ラジオ=安心
この図式が成り立つまで徹底的に行います。
なかなか面倒な作業ですけど、トレーニングとはそういうものです。 即効性のあるものはありません。
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ラジオを使う、つける
という方法論ではないことに気づかれましたか?
こういう塩梅で、安心のアイテムを作って行くわけですね。
作り方は古典的条件づけを駆使していきます。
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