私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

【ブロマガ】失敗か?成長か?

小田原お散歩トレーニングに参加してくれているそあら君。

昨年の1月に、お宅訪問させていただき、それからコンスタントに毎月散トレに参加してくれています。

私の顔を見るとすっ飛んできてくれますね♪

先日の散トレ、彼の成長、変化を見せる出来事が二つありました。

一つは私が見つけたもの。

一つは飼い主さんが

「こんなこと初めてなんですけど・・・これは?」

ってお話ししてくれたこと。

そあら君のママは、気になったことを毎回お話ししてくれて、できてきたこともそれはそれはうれしそうに 報告してくださいます。

パパはお手入れがうまくできるけど、そあら君はママがするのをちょっと許してくれなかったり、 違いに敏感なセンシティブな賢い子だと思います。

だから、叱らない方針を探して私のところにたどり着いてくださったママが、彼のママで本当に良かったなと思います。

小田原近辺の方は残念なことに 社会化、叱らない、古典的条件づけについての学びをしたくて門をたたく方は少なくて (まあ全国的に見ても少ないわけですけど^^;)

だから、散トレも一回で参加されなくなってしまう方が多いのではないかな。

こぐまちゃん。

 

まずはメールカウンセリングだったんですね。

そして、心配で同居犬さんとまず参加されました。

場の感じをつかんで、ほかの参加者さんの犬への対応自分の犬の馴染み方から 次、こぐまちゃんと来てみようと、そして月一回参加して、毎回どんどん馴染んできています。 その変化がうれしくてさらに励みになる。

そんな途中経過です。

で、そあら君に話を戻しますが^^;

一つ目私が見つけたのは、自己紹介が始まるよ、という瞬間にかれが見せた 自己インターセプト^^;です。

多くの子は背中を向けて、緊張場面に無関心を装うシグナルか、または 自分は関係ないと気持ちは逃避^^;させているのか、背中を延の中に向けて座りますよね。

散トレは強制しませんから、前を向く、横に座るという姿勢を直させることはしません。

始まりますよ、という空気を察知したのでしょう、そあら君はするする~っとママの後ろに位置付きました。

壁を作っているんですね。

賢明な判断だと思いました、またママを頼りにする気持ちが生まれてきているなぁと そのときお話ししましたけれど。

二つ目は、海まで歩き浜で、そあら君のママが 「そあらが初めて永遠ちゃん(=秋田犬)にガウガウしたんです。ガウガウ自体初めてなんです」 と。

そしてこれはそあらの自信の表れと受け取ってもいいのか?と。

はい、そうですね。 どんどん♂犬としての自覚が生まれて自己表現が出てきます。

これもお勉強をしていない方だと、支配性の表れとかガウガウ言うようになった、失敗させた、と かなりネガティブな考え方になってしまうでしょう。

そして・・・。 自信が出る、これはOK.ただしこの自信による行動も 相手が弱いものに向けられていないかどうかいつもチェックするのは飼い主の役目。

自信のない子がさらに自信のない子に自分の力を誇示する、これは散トレに来てくれている犬にはないのですけどね。

上記のままの後ろに隠れる、正しい依存が認められているから、空威張りしなくてもいいわけです。

また、自分の弱さを自覚する余裕も飼い主さんから与えられていますから、 空威張りしなくてもいいわけ。

早く自立しなさい、自分で何とかしなさい、犬は犬同士、と・・・ 正しく依存が成されていなければ、そして、叱られることでフラストレーションがたまって、 力の論理で生きる犬は、弱いものに自分の力を誇示することで満足感を得る、のかもしれませんね。 犬が若いころ、ややもするとこの論理で生き易くて、 家庭内の弱いものに向かうことがあります。

正しい依存は、何もしなくてもそのままの君が大好き、名前を呼んでおやつで築かれます。

その絆の上に、正しい力の使い方を育てあげ(犬自身の本能で、現れてくるはずです)過剰な力には 飼い主さんからのインターセプトを。

そしてそれが受け入れられるそんな関係を、生涯続けて作り、維持し続けたいものです。

 

 

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