私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

犬たちのボディランゲージ

犬語、カーミングシグナル・・・
犬対犬のコミュニケーションとして現れます。
広く知られるようになった犬の行動言語ですね。

しかし、対人に対しては?出ないとは言えませんが、犬に出すような大きなシグナルではないのではないか?
犬は人とのコミュニケーションには、犬語を使わないのかな、と最近特に思うんですね。
ただ、
バツが悪い時に、まばたきしたり、あくびが出たり、首筋をかいたり、地面の匂いを嗅いだり・・・
しますので、それが犬語と言えば犬語ですが、
そういうものは私たちに語るというよりも、自分の「ガス抜き」っぽい動作なのだろうか?
生体反応的なもの
と、考えています。(あくまでも私が、ということです)

だからこそ、犬たちは犬同士じっと見ないけど、私たちを見つめる目は真っ直ぐ、延々と^^だし。
近づくときにも一直線にやって来るし。
寝っころがっていればお腹の上を通るし^^;
人間と犬は種が違うので、犬もそれを踏まえて、対人には人への対処法スキルの腕を年々上げているのかもしれないですよね。
だからこそ、遠慮なく人は人の言葉で犬に語るべきだし、犬はそれを学ぶ動物だと思います。

「ガス抜き」の動作。
これには吠えるとか、走り出すとか、くるくる回る、と言うのも含まれるのかなぁとも思いますし
人間と同じように、自律神経の働きで毛が立ったり、心拍数が上がったり、その結果身震いしたり
ハァハァ息が上がったり。
体が硬直したり、一気に脱力したり・・・
と言う生体の反応的な動作がいろいろ現れるわけです。
注意したいのは人が一々意味を与えすぎないということかな。
私たちが困った時、無意識に髪をかきあげる時に、その動作の意味を色々考えてもらいたくないじゃないですか。
動作も思考も次々と移ろっているのですから。

そういう細かい動作、生体反応に対して共感できることが大切ですよね。感じるということ。
言葉で意味を与えないで感じるということですかね。
また・・・
ガス抜きの行動なのですから無暗に抑制は良くないと思います。
発散も必用。

一昨日のTwitterでもつぶやいたのですが

お散歩が終わって、家に帰る。そこで家の中を大騒ぎで駆けまわる犬。。。
飼い主さんのご相談は結構あります。「何かストレスでしょうか?」「お散歩が足りないのでしょうか?」って・・・
わが家でもよくありますが、お散歩で満足している方が家に帰って大騒ぎすることが多いのね。それを我が家では「祝祭」と呼んでいます。ストレス説に怯えないでね~。

ですが・・・
度々質問されますので。
お散歩が終わって家に帰ると、多頭の場合は犬同士で大暴れ。部屋を駆け回るとか。
一頭だったらおもちゃを咥えて走り回る・・・
「お散歩が足りていないのですか?」
「何かストレスがあるのでしょうか?」
って。
よく観察し続けてください。それは犬が若い頃のことではないですか?
すっかり落ち着いてしまってから大暴れしますか?

我が家のチャーリーとココは(特にココは)、怖いものが多いのですが
お散歩から帰って、妙にテンションが高い時が度々ありました。
その様は、どう見ても嬉しそうなんですね。
二頭で走り回るさまはまるで祭り。「祝祭」と呼んでいます。
獲物をしとめて意気揚々と帰ってきた動物が祝っているかのように見えるから。

今ではめったにお目にかかれなくなりました。懐かしい犬の若さの象徴だと思います。



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