私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

犬とのコミュニケーション

中庸であることはとても大切です。
偏らない、視野を広く。

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/143730/m0u/%E4%B8%AD%E5%BA%B8/

犬語と言うと犬に偏り過ぎたり、反対にそれは感情を現さない生体反応だとしてしまったり・・・

昨日もお話ししましたが、私は
生体反応としてのボディランゲージと、
明らかに意図的に発するボディランゲージ(=シグナル)とがあるという考え方を持って
犬と接しています。
生体反応の場合、ちょっとストレスかかりすぎているよねと感じれば
それに対処するのは当然ですね。




シグナルとしてのボディランゲージ・・・
多くの場合、人と犬と一対一で飼育する場合がほとんどなので、
人が犬のボディランゲージを妨げない生活と接し方を心がけることで
(飼育自体を見直したり=窮屈に飼育しないということ、お散歩もゆるゆるを心がけたり)
その犬がその過程で暮らすのには不自由ないのではないかと思います。

うちの犬は犬語が出来ない、
だからお散歩がきらいなんだとか、犬にあった時に尻尾が下がるとか
犬と挨拶ができないとか・・・
見知らぬ犬との出会いで自分の犬が挨拶ができなかったからといって
過剰反応し、スクールにいれたり、近所の犬語ができるとされる犬に会わせて、ますます犬が嫌いになって
犬を見れば突進・威嚇するようになった。
それまでは飼い主さんの影に隠れているだけだったのに・・・
近づかれた時「ガウ」って意思表示してしまうだけだったのに・・・





無理はしない、
無理はさせない、
自分で動くのを待つ、接触が良かれと思わない
心にとどめておきましょう。
過剰に犬に反応する犬には
犬に興味があってあってしょうがないタイプと
犬にネガティブな条件づけをしてしまったタイプとがあると思います。
どちらにとっても、
スルーすることで飼い主さんとの安寧が保たれますので、スルーする力を養うことに重点を置く方が
健全であると思います。人間の生活の中で無理がない。




リードつきのお散歩、犬にとっては不利があるのです。(リードは多くの場合飼い主のためのもの
安心のためのものですかね。それが犬の命を守ることもありますけど。)
後ろに下がって自分で距離を取っているのにもかかわらず、リードを引かれて
前に行きなさい、前に、とせかされる。
リードがなければ自由に距離が取れるのに。おまけにリードで不快刺激を与えられるのですよ。
ますますその状況が嫌になりませんかね?
飼い主がそれをよく理解してあげるだけで犬にとっての脅威は軽減されます。
軽減されるので、リードとあなた、というものを安心として条件づけるわけです。
(反対に、犬の好き勝手にさせている人は、リードとあなたは好き勝手の条件づけ^^;が
されてしまうのですね)

犬にとってその犬の安心できるスペース(距離)があって、それはたとえ飼い主さんでも
許してもらえない時とシチュエーションがあります。
そういう時は、犬は近づかないでというボディランゲージを見せて、相手を退けたいと思うのです。
正当なものと、人間の生活自体に脅威を与える過剰なものとがあります。
それを見極めて対処していくのはなかなか大変なことですけど、
まずは譲歩して、犬に語らせる。犬の語りを理解してあげる。この人は分かってくれる、という安心感を犬に与える。
すると・・・無暗にスペースを主張しない(唸らない)犬に育ちます。
その過程はいろいろなので、いつになったら、何回やったから、というような決まったものはありません。
命ですからね。
最初、犬からの攻撃的なシグナルを
挑戦と受け止めるか、さらりと流せるか・・・それで随分その後の関係は変わってくるものだなと
色々なペアを見ていて感じてしまいます。

気楽に気楽に♪(写真は今年最後の秋ヶ瀬散トレです)








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