私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

感情に応える

*最近、咥えた松ぼっくりを放させるコマンドを発見しました! それは何でしょう!*

1:チャーリー君、ぺっ!(カトーちゃん、ぺっ!のフレーズです)

2:そう!お利口さん♪

3:チャーリー♪お・や・つ! という3択ですね~。

答えは! 2番です♪

ここで、少し・・・ 松ぼっくりを咥えた状態、このしてほしくない状態を褒めていることにならないか? 行動を強化しませんか? という疑問があると思います。 実際、抱っこして甘噛み中の犬を「いい子いい子~」ってなだめてね とお話しすると同じように聞かれます。 強化しませんよ。 強化された犬は見たことないです。 人が理論的に組み立てたとおり、命は形作られないのではないかな? そう・・・ 犬はこちらの考え通りに行動を形成してくれませんね~。 うまくいかないことの方が多い。 うまくいくように、行動形成する、これはトレーニングといわれますが トレーニングが重荷になるケースもあると私は思っています。 思惑どおりにいかないことがある。 トレーニングが間違っているとかではなく・・・ 犬にも豊かな感情があるから。

行動の奥の感情を優先すると、 いけない状態でも、褒めてなだめて=存在を認める 心を落ち着かせた方が、結局こちらの話を聞ける状態になると思うのです。 犬を意固地にさせないという方法です。 昔の人の方がトレーニングしていないのに穏やかに犬と暮らせるケースが多い というのはこういうところに秘訣があるのではないかな~と 感じるところです。 仕立てようと躍起になると、犬の欲求とまったく噛みあうことがない、という そんな状態になってしまいかねません。 取り組めば取り組むほど、関係がごちゃごちゃになる。 もっとシンプルに そこにいる犬を褒めて。生きていることを褒めて愛する。 その過程には、笑えない話や苦い思い出はいくつでもあるけど 一々取り立てて大げさに騒がないであげて下さい。

犬の心がざわつくと、平常心が保てなくなる。 それは私たち人間も同じでしょ? 過干渉は良くない。見て見ぬふりも上手に使いながら、手のひらの上で 転がせるような、肝っ玉母さんで参りましょう! チャーリーはね、「良い子ね!」の次はおやつ、なんです。 「チャーリー♪」の次も必ず良いことがある、とすでに条件反射的になっています。 行動が守って、唸って、吠えて・・・ そんな場合でも「良い子ね」=「チャーリーは良い子でしょ?」 と言えば、良い行動をとってくれるように・・・ なったんですよね~。 まあね、それでも酷く執着すればどうかはわからない。 そんなにうまく、簡単に、収まるはずがないということでしょう。 我々もそうですけど、「変える」・「変わる」って大抵ではないでしょう? 犬だからって思い通りにはいかない、ということも頭に入れて 犬を飼うことを選択しましょうか。そして暮らしていきましょうか!

 

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