犬が引っ張って前を歩くのは人を支配したがっているのだろうか? では次、 犬を前に出して歩かせると、支配的になるだろうか?
引っ張りの矯正を考える時に とっても重要なポイントになりますので、はずせません。 お散歩初め・・・
十分社会化としての抱っこ散歩が出来ていると 犬はいろいろなものに興味があるので、 ガンガン歩いてくれるはずです。
興味があり過ぎて、リードを引き気味に歩く・・・
リードが張れたままの状態が続くので、犬は 「引っ張れば飼い主さんがついてくる」 ことを体で覚えてしまいます。
また・・・
社会化不足と、憶病さが相まってお外に出た途端固まって動けない そういうケースがあります。
何とか抱っこしたり、なだめながらリードで引きずったりしながら その辺を歩き、もう家に帰ろうかという時になると 一目散で家に向かう。
当然リードは張れっぱなし。
引っ張りと固まる(歩かない)は表裏一体、と以前お話したケースですね。
社会化不足=物慣れが不十分でした、ということ。
飼い主さんが思っている以上に丁寧に、時間をかけなければ 憶病な犬の社会化はできないのです。
さて、 どちらのケースでも、リードを引っ張ると飼い主さんは着いてくる 状態になるのは理解できますか?
だから、 リードは緩める、 が基本なのです。
リードワークですね。
もちろん、飼い主さんは追いつけませんからすぐにリードが張れて 木になって止まる、頻繁にそうなってしまいます。
「全然前に進みません」
そうですね・・・でも、前に進みたいのでしたら、 「走ってください」 とお願いしています。
引っ張りの矯正=リードで釣りあげる(またはリードを引いてショックを与える) という考え方をお持ちの方には、到底受け入れられない発想でしょう。
犬は、運動神経がいいので(当然です)、運動神経に自信のない方には 飼育は難しい動物です。
それでも頑張るということが大事ですけど、 頑張りすぎて、リードばっかり引き上げているようでは・・・ 犬を飼うことの楽しみは半減してしまうのではないかな?
まあ、その点も十分考慮して、本当に飼えるかどうかを考えていただきたいというのが本音です。 明日に続きます。