私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

噛む、という悩み

お散歩トレーニングに参加している犬たち・・・ カウンセリングを受ける犬たち・・・ 年齢も犬種も、性別も様々・・・ 抱える問題も色々です。 中には特に問題のない犬もいるかもしれません。 飼い主さんが問題だと思うから問題だ、ということは言えるかもしれませんが 問題があるのに、それを放置する飼い主さんよりは、私的には好感が持てます。 犬の成長を考えるとき、 脳の働きをぜひ考えていただきたいと思います。 お悩みの中で最も多い 噛む という問題。 噛む理由はそれぞれであったりします。 甘噛みから始まって、危険なものを遠ざけるための噛み、 無礼な行為に威嚇の意味の噛み、 そして・・・成長期の脳の未発達ゆえの、衝動的な噛みつき。 ここでは各自の対処法は述べません。 対処法はそれぞれですので、こういう形で(ブログで)書くことは危険ですから。

ただ一つ、言えることは、 成長過程に応じた対処法がある、ということです。 成長過程=脳の成長、ということです。 噛みつきの矯正=噛みたくなくなるまで叱って(叩いて)直す 横線で消された対処法は、普通に行われているかもしれませんが 心を壊す副作用があることを肝に銘じてくださいね。

海馬については覚えていますか?過去記事を参考にどうぞ。 http://charlie1210.blog113.fc2.com/blog-entry-170.html 大脳の皮質には攻撃をブロックをする機能があります。 瞬時に攻撃的になる犬は 攻撃のセンター(海馬)の使い方が悪い=皮質が未発達なので 抑えきれない、そうです。 海馬は昨日お話ししましたが、ここが豊かになることで 攻撃性が抑えられる、というか攻撃性を表面化させ難くする、ことができます。 豊かな環境(人の深い関わり合い、触れ合いによって)で 犬の脳は発達する、発達すると トラウマになり難い脳の状態になる、 怒りを感じても、すぐに行動を起こすことがなくなる。 大脳皮質を鍛えるためにはお家でリラックスした状態でトレーニングすることです 良い匂いは海馬を活性化させますので、 お気に入りのおやつを使いながら、根気よく、ゲーム感覚で 「スワレ→フセ」トレーニングや、おやつ探しトレーニングなどを行っていただきたいと思います。 大人しくしているから、そのままにしておこうと考えないでくださいね。 (こう書くと、まじめな方は「犬を寝かさないのですか?」 とお聞きになりそうですが・・・適当にお願いします。

パピーの甘噛みなど、 甘噛みしている時には大騒ぎしてあれこれ対処するのに、 静かにしている時(一人遊びしている時や、まったりしている時)など、 そのままにしている方が多いのが気になります。 犬が興奮状態の時は無視してください。 一人にさせます。 大人しくしていればお相手して遊んであげればいいのではありませんか? 皆さん、逆をしてませんか? 逆をしていると、大騒ぎ、興奮症は直りませんし、飼い主さんが制御しようと思っても 普段、興奮状態の時に構われ過ぎていると、パニック的になります。 リラックスしている時に遊ぶのですよ。 自制心を養うためには、大騒ぎしている時は背中を向ける、他の部屋に行くなど 自分で落ち着けるように(脳が発達します)、パピーの頃から励行しましょう。 (犬がかわいそうという弱気はNGです。無視は犬同士の有効なシグナルですから) そして・・・ 静かに落ち着いたところで、こちらから誘って遊び始めると、 オンオフの利いた犬になると思います。 お散歩で疲れさせて落ち着かせる、というのともちょっと違うかな・・・。 落ちつく=遊びが始まるというパターンを作る、と言ってもいいかな。 良いパターンを作ることは犬を育てる上でとっても役に立つんですよ。 ペットショップのケースの中で長いこと陳列されていたり、 母離れが早すぎて、犬としての脳が育っていないと、 ???な行動が多くて飼い主さんはあたふたします。 巷には不安をあおるような情報が多くて、待ったなしの犬育てが非常に辛いものになることが多い。 目の前にいる犬と体ごとぶつかることも選択しない方も多いですね。 犬がまだ小さくて、自分の体を持て余す時にこそ、 正しく抑制の方法を教え込んでください。 母犬のように教えられればベストです。 それができなければ、仰向け抱っこ、拘束技を試してください。 たとえ大型犬でも小さい時にでしたら女性でもコントロール可能なはずです。 パピーの頃は待ったなし、犬に遠慮していると犬は勝手に自分のルールで行動し始めます。 思春期、自立期・・・扱いにくい時期です。 社会化期が最も扱いやすいです。 (この時期、徹底して噛みの加減を抑制できれば、上手に歯を使って遊ぶことができます。 歯を使うことを一切禁止することはナンセンスですよ。) だからこそ、社会化の重要性は初めてのワクチン接種の時に、獣医師によって 徹底していただきたいと願っています。

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