夢中になっていることを、取りあえずやめてもらえればいいのだから
犬が喜ぶ言葉で気をそらせられればOKなのではないでしょうか?
否定では、何がいけないのかが伝わりにくいと思います。
だから私は名前は良いことと関連付けるようにして、名前=嬉しい
の反応が出るまで繰り返しています。
名前を呼べば「な~に?」って振り返る。
行動をやめさせる目的なんですから、これで大丈夫なはずです。
昨日の記事で???と思われた方も多いでしょう。
私も以前は
「そんなばかな」
と思ったからです。(自分の仮説にばかなと思ったのです・・・)
クリッカートレーニング、ってありますよね?
カチって鳴らすやつ。
名前を呼ぶ=おやつ=いいこと
と関連付けているとしたら、名前=クリッカー音、ということにならないだろうか?
ということが心配だった。
ようするに、いたずらをしているときに、名前を呼ぶことは
いたずらをしていて良い事の前触れの合図がした、
いたずらという行動=行動が正しいという合図になってしまうのではないか?
という心配ですね。
いたずらという行動を強化するのではないか?
という疑問がわいてくる・・・?
どうでしょうか?
学問的に考えたらそうなりますよね?
どう考えますか?
経験的に言うと、名前を呼んで行動を止めていると
その行動自体、しなくなります。
どんな仔でもそうでした。
不思議ですよね~。
犬って賢いですよ。というか素直です。
もっと正しく、犬にわかりやすくするためには、
名前を呼んで、「おいで~」なり、「すわって」なり、
犬ができる行動をさせてご褒美、がいいとは思います。
しかし、
引っ張りなどの矯正では、「引っ張ったら名前を呼ぶ」を繰り返していると
引っ張りが収まってくるはずです。
不思議ですよね。
これは一度実践してもらわないと体験できませんので、ぜひ試してほしいと思います。
チャーリーのような深読み犬にも使える方法です。
というか、むしろ深読み犬の一枚上手を行くために必要な方法だと思います。
人間の直球勝負!
学問ではなくて、経験、とか勘、とかいうものももっと大事にしたいな、って思います。
だから、学問的に犬学がなかったころから、人と犬はいい関係で結ばれていたのでしょうから。
家庭犬の問題行動は、禁止を教えたいものが多くて
その答えやヒントはしつけ本、トレーニング本には見つからないのは
こういったことではないかな?
禁止は信頼関係のもとに犬が素直に従える指示なのではないかな?
だから禁止のコマンドを用意しなくても、名前を呼んでこちらに意識を向けられればOK。
叱りが続くと、呼んでも見向きもしなくなります。
競技などの行動を教える事と、問題行動を直していく事と
切り離して考えたい、と思うのは私のこうした思いと、経験があることを
どうぞ理解して、これからもお付き合い願いたいと思います。
否定しない、という事は犬にネガティブな感情を抱かせない。
副作用が無いので、次に何かを教えたい時もマイナスからの出発にならないので
非常に素直に心を開いてくれます。
家庭犬に対するときには大切なポイントだと思うのですが、いかがでしょうか?
(使役犬でも同じだとは思いますけど)
追記:この記事を書いてからもずっと考えていましたが
今日朝、smallcountryさんからのコメントを読んでまた自分なりに考えてみました。
で、コメント返しをここに追記として載せますね。
>私はクリッカーを行ったことがないんですね。
これからも多分、実生活で使うことはないと思います。スキルとしてしっかり身につけるのもいいかな、とは思っていますが。
しっかり本格的に理論から学んでいない人が多いので、正確に使えていない人も多いかもしれませんね。
「カチ」っと鳴った瞬間の行動を強化するための道具、ですよね。
行動の頻度を高める。シェイピングです。
なので、自分でよく考えた結果、クリッカーはsmallcountryさんが仰るとおり、行動を止めたことにOKを出す。
行動を止めさせるための名前を呼ぶのとは違うな、と考えました。
正解かどうかはこれからも考え続けようと思います。(*^▽^*)