お散歩トレーニングに参加中の市ちゃんです♪
さてさて、昨日の続きですね。
柴犬には、本当に特別な神経があるか!?ではなくてですね、
追い詰めるような叱りがなぜいけないか、
丁寧に育てるとはどういうことか、
思い込みを捨てる事の大切さ、みたいなことをお話しますね。(2,3回の連載になるかも)
これらはすべて、常識の範囲のお話です。
犬のしつけや訓練が、いかに常識を外れているか、その事の警鐘と受け取っていただいても
かまいません。
追い詰める、
人が追い詰めたと感じる範囲に隔たりがあるのと同じで
犬にもかなり個体差があります。
ご自分の犬に対して観察を怠らないようにしましょう。
遊びを通して、見極めることが一番いい方法です。
体をちょっとつねったり、前足にタッチしたりした時に
大げさに痛がったり唸ったりする子は、繊細な子ですので叱られて部屋の隅まで文字通り追い詰めた時
一か八か最後の攻撃を選んだりするかもしれません。
ただ・・・
その前に、犬はカーミングシグナルによって自分の意思を表しているのですね。
それに気がつかない人間も抜かりがあった、ということかもしれませんが。
さて、今日は以前カウンセリングにお伺いした
「家の物が咬まれるんです」
という相談の柴犬の事についてのお話をします・・・
お宅にお伺いして、まず、「どうされたのですか」と聞きました。
「足を拭いたら、急に咬みついたのです」
ということでした・・・しかし
よくよくお聞きすると・・・
その日のお散歩の途中で鳥の骨を咥えてしまったのだそうです。
「出せ!出せ!」
とお散歩中ず~っと叱り続けていたそうです。
で、家に帰ってきて、無理矢理骨を取り上げた。
さあ、家に上がろうとご主人が抱っこして、奥さんが前足を持った途端に
がぶっ!
抱っこするご主人の手を思いっきり咬んだ、そして、手には穴があいてしまった・・・
もちろん流血。
ということでした・・・
私が気になった点を挙げてみます。
骨を咥えた時点で口をこじ開けて骨を取り上げなかったのはなぜか。
ずっと叱り続た事は追い詰めることになったのではないか、
もしくは骨に執着させることになってしまった。
「これだけはお父さんに渡さない」
骨を取り上げた時叩いたか?(家でだったら人目がないから?)
足を拭くとき、いつもよりきつめに抱っこしたのではないか。
飼い主さんは足を拭く時点で、気分転換をするべきではないか。
ずっと、不機嫌なままではなかったか。
・・・
というように。
「いきなり咬んだ」と人間が一言で片づけてしまう言葉の向こうには
様々な犬の心の葛藤や、人側の心の働きかけがあったことを忘れてはならないのです。
この時も最後におっしゃいましたよ。
「やはり、柴はやめた方が良かった」
明日も続きます。