私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

ボーダーライン

認定ペットシッター養成講座のテキストでのお勉強を始めます。
お馴染み、西川文二先生執筆・監修,
パピーティーチャーのためのテキストです。



レッドゾーンとボーダーライン

何がレッドでボーダーなんだ?ということなんですが・・・

恐怖や不安、に対して脳はどう反応するか、
ということですが・・・
個体差がありますね。
Aちゃんは怖がらない街の騒音を、Bちゃんは怖がる
ということを考えたとき、
Aちゃんは、Bちゃんよりも騒音に対しての恐怖のボーダーラインが
高い、と言います。

レッドゾーンというのは、恐怖を感じる領域
また
セーフティーゾーンはそのまま、無反応領域ですね。
で、
その境目、反応するかしないかの境目の部分をボーダーラインといいます。

刺激に対するボーダーラインです。

社会化というのは、人間社会における様々な刺激に対して、
このボーダーラインを高い位置に設定する努力

だということです。
簡単に言っちゃうと、
「こんなことで、ビビるんじゃないよ」ラインの設定を高く。


ボーダーラインが高いと無反応領域(怖がらない状態)の割合が広いのです。
レッドゾーン(怖がる状態)が狭いので、いろいろなものを
受け入れやすいです。恐怖を感じることが少ないですからね。

ここまで、ややこしいですがよかったでしょうか?
図に描いて考えるとわかりやすいかも、ですね。

社会化のトレーニングをするときに、一番考えなければいけないのが
与える刺激がセーフティーゾーン内にとどめているかどうか、です。
怖がっているものに無理矢理近づけるのは
レッドゾーンの脳に陥っている犬に追い打ちをかける、
ということ。
意味がないし(トレーニングの効果はゼロです)、残酷。

で、セーフティーゾーンにいるかいないかはどこで判断するか、
というと、もう何回も登場してますね!?
フードが食べられるかどうか
です。(このことから、
慣らす為のトレーニングにおやつは必需品なんです。
餌で釣るという発想とは次元が違います。)

しかし・・・
いつまでもセーフティーゾーンで慣らしをしていたのでは
進歩も少ないので、
セーフティーゾーンの中の、ボーダーラインぎりぎりのところで犬にとって「いいこと」
を起こすようにします。(いいことは、フード、がわかりやすいし
犬にとっても最高のいいこと!)
そうすると、ボーダーラインを上げていくことができる、
というわけですね。
誰にでも比較的簡単で、失敗の少ない方法です。


社会化のトレーニングは従来のしつけやトレーニングの
考えを一回白紙にしたほうがいいかもです。
これまた、リラックスでお願いしますね。











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