私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬との暮らし方教室 犬の森

興奮症、興奮を鎮めるために何ができるか



ヒッパリッコについて色々お話してきましたが、
「でも、うちの仔はダメ、怖い。目つきが違うし
興奮の仕方が尋常ではないもの。」
とおっしゃる飼い主さんのために、
興奮症について考えてみたいと思います。
これはこれから始める「咬みつき」についても
つなげて行きたい重要事項ですのでしっかりと把握していただきたいと思います。

動物感覚の本は覚えていらっしゃいますか?


7月21日の記事
犬のおかげで人間になれる
でご紹介しました。
この著者は、自閉症です。様々な分野で活躍される方です。動物学者でもあります。
この本の中で、興奮症を考えるときに参考になる個所を見つけたので
ご紹介して一緒に考えてみたいと思います。

・・・ある夏、アリゾナ州で観光牧場を経営しているおばの家に遊びに行き、
近所の牧場で牛の群れが「締めつけ機」に入れられるのを見た。
締めつけ機は獣医が使う装置で、注射をするときに牛がうごかないようにしっかり締めつけて、おとなしくさせる。
・・・そのしかけが目にとまったとたんに、私はおばに車を停めてもらい、
車から降りて見物した。
締めつけ機の中にいる大きな牛から目がはなせなくなった。
こんなに大きな金属製の工作物でいきなり体を締めつけられたら、
牛はさぞかしおびえるだろうと思うかもしれないが、まったく逆だ。
牛はじつにおとなしくなる。
考えてみればわかるのだが、だいたいだれでもじわりと圧力をかけられると気持ちが落ち着く。
マッサージが心地いいのも、じわりと圧力を感じるからだ。
締めつけ機で締められると、新生児が産着に包まれたときやスキューバーダイバーが水に潜ったときに感じる、
おだやかな気持ちになるのだろう、牛は喜んでいた。
私は牛がおとなしくなるのを見て、自分にも締めつけ機がほしくなった。・・・


結局自分専用の締めつけ機をつくってそれを利用するのです。
中に入るとかならず気分が落ち着いた、そうです。

で、私が何を言いたいかというとですね、
拘束技、覚えていらっしゃいますか?
記事を参照してください。(3月23日の記事、無駄吠えの拘束技)
これを、締めつけ機の代わりに使ったらどうか、という発想です。

拘束技、も横たわらせる方法も、虐待行為だと言い放つ方がいますね。
ですがどうでしょう・・・?
犬たちにとって、興奮を鎮めることができるのなら、
その方法は有効なのではないでしょうか?
虐待のくくりに一度入れられた方法を実行することがない、
それは犬たちにとって災難なのではないでしょうか!
犬が落ち着くのであれば、
ある人から見て虐待だという行為でも虐待ではない
そう思います。
ホールドスチールもアルファーロールも、嫌がるから虐待だ、
それはどうでしょうか?
興奮を止めるためには、動きを止める、まずそれが必要です。
明日に続きますね。


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