私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

クレートトレーニングの落とし穴



いつ何時やってくるかわからない災害に備えて
ペットのためにクレートトレーニングを!
と言われています。
皆さんのお宅はいかがでしょうか?

ブログ村のアンケートで
「あなたの犬の寝場所はどこですか?」
というお題でみなさんにお答えいただいていますが・・・
圧倒的に多いのが・・・もうご存知でしょうが
飼い主さんと一緒に寝る、というものです。

ぶっちゃけて私の意見を言いますと、
どこでも犬の快適な場所であればOK、であろうと思います。

クレートトレーニングはどうするんだ、
災害時には一緒に寝られないので、かわいそうだ。
クレートに慣らさなければいざというとき犬に余計にストレスを与える。

仰るとおりでございます・・・。

が、ここに落とし穴があります。

○○しなければいけない、
と飼い主さんが躍起になりますね。
(躍起になるということは、さては犬はクレートを嫌がるのですね?)

実際、なんの苦労もしないでクレートに入っている
そういう犬は多いです。
飼い主さんが入っていてね、と言えば入っています。

問題は、嫌がる犬。
嫌がるのですから、何かが嫌なんでしょう。
そこを理解しようとしないで、
慣らそうとするあまり無理矢理入れて閉じ込める、
ぎゃんぎゃん鳴くので仕方なしに出す・・・
多いパターンではないですか?
ここでは二つ失敗があります。

一つは、無理矢理入れた、ということ。
慣らすことに強制はいけません。
慣らしに必要なことは、その物に違和感を感じなくさせる、ことです。
二つ目の失敗は、鳴いたから出した、ということ。
鳴けば出してもらえるということを学習させてしまう、
鳴けば飼い主さんが言うことを聞いてくれる、
そういう結果になります。

もう一点、気をつけていただきたいことがあります。
クレートまたは巣穴のような場所に犬を追い込まないで、
ということです。
逃げ場のないところに追い込まれた(人間が追い込んだと思わなくても
犬は追い詰められた、と感じる事があります。
犬は繊細です。)と感じた犬は、
固まるか攻撃するかどちらかの行動をとるでしょう。
攻撃する犬は何かの拍子に咬むという行動にでやすいですし、
クレートの中でテリトリー意識を高めやすいです。
固まる犬はクレートを嫌がるようになるでしょう。

なので、何事も心に余裕を持って取り組んでいただきたいと思います。
計画性も必要ですね。

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