私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

行動学の基本だとしても・・・



犬の行動のパターン、条件を伴う行動には
4つのパターンがあります。
簡単にお話してみます。
(1)犬のとった行動によって「いいこと」が起きた。
その犬の行動は頻度が高まります。

(2)犬がとった行動によって「嫌なこと」が起きた。
その犬の行動は減っていきます。

(3)犬のとった行動で「いいこと」がなくなった。
その犬の行動は減ります。

(4)犬の取った行動で「嫌なこと」がなくなった。
その犬の行動は頻度が高まります。

って・・・
もう一度読んでみられたほうがいいでしょう・・・か?

(2)は罰、叱ることですね。
行動学では、罰は「適当な強さ」「必ず起きる」「即、起きる」
という条件が揃って初めて効果がある、といわれています。
その条件を満たせないのであれば
罰としての効果がない、効果がない罰を与える=心理的な虐待
と言い切る方もいます。
が、
私は、効果がない(いたずらをやめない)からといって
「だめ」「いけない」「こら」「ノー」
といって叱らないのは実践的でない、
そう思います。
そしてここからが大事なのですが
たとえお客さんがいても、公衆の面前でも
いけないことをしたら「いけない」
と言いましょう。
これが一貫性がある、ということ。
たとえその時は効果がない叱りであっても
同じいたずらに同じ叱責が与えられる事で
あなたの一貫性のある態度を認める=尊敬に値する人だ
という認識が生まれます。犬のなかで。
では・・・あなたがいないとき同じいたずらをしても
叱られないのなら、一貫性がないじゃないか?
あなたに叱られないようなときをねらって
いたずらをするようになりませんか?
という質問があるかもしれません。
・・・う~ん・・・

そこまで犬は馬鹿ではありません。

あなたがいけないというのなら、そのいけないという行為を
しなくなるものです。
毎日、心を込めて、犬の精神を壊さないような対応によって
犬も心が豊かになります。
その結果、あなたに褒められる事がしたい、そう思うのが犬です。

学問は大切ですが、
体当たりでぶつかる中にこそ本当の何かがあるような
そんな気がします。
明日に続きます。


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