私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

匂いの世界

FBノートをこちらに転載します。

犬のおしっこでの情報交換=Pメールですね。

マーキングをさせると犬が上になるからと・・・。聞いたことがある方は多いかと思いますが、もはや都市伝説といってもいいかと思いますね。犬が色々上になるケースがある、という理論。

上にはならないでしょう。人がそう思えばそうである、ということかなと思います。

思い通りにならない時に便利な理論ですから気をつけましょう。

マーキングに関しては排泄の処理をしっかりすればいい、と思うのですね。

ではPメールの記事です。

 犬の排泄も都会ではなかなか衛生問題などで難しいですね。

させて良い場所イケない場所という線引きもそれぞれなので、何が良い悪いは決めるのは難しい。 「きたない」 という感覚からすれば、犬を飼うということは絶倒ものですかね・・・。(笑いごとではないか)

犬だから仕方ないと人の家の花壇や門や公共の施設にマーキングさせっぱなしというのは論外ですが 未だに、マーキング=支配性につながる という考え方から外での排泄にNOを犬につきつける人もいるということで、それについて考えてみましょうか。 おしっこ=pee なのでPメールです。コミュニケーションを図っているということですね。 匂いの処理に関しては我々の想像 を超えた力を持っていて、なのでおしっこからいろんな情報(性別健康状態や感情、など)を得ているのです。このやり取りがあるから犬同士触れ合っていなくても犬同士の交流ができているわけですね。 社会的な行動と言えるかと思います。 社会的な動物がそれ(社会的行動)を禁じられればストレスを受けます。 見えない相手と匂いの交換(文通ですかね)をして、ひょっとしたら初めて会ったと人間は思っていても とっくに匂いの交換をしていた仲なのかもしれませんね。 そういう意味でも、何が何でもマーキングや匂い取りはイケナイとする飼育は犬の心を育てないなぁと思ってます。 いろいろな視点で犬を考えたいですね。

犬に慣れていない場合、犬に対面させて慣らす必要はありません。

鼻が良いわけですから、排せつ物や漂う匂いで大体の相手の情報は得られます。

またそれで満足できるようになるということが大人犬の犬への社会化と言えると思います。 安易に近づいて自分ばかりが匂い嗅ぎしまくるのは、良い行いとは言えませんね。

お互いにしつこくするのも喧嘩の元になります。

(リードがついた状況で犬がいるところでガウガウするのは、リード付きでどういう経験をしてきたかの条件づけですから、無理な経験をさせる必要はありません。)

こういう話も聞いたことがなければ、地面に鼻をつける行為もNO!NO!禁じられて犬は犬としての当然の行動をさせてもらえなくなる=欲求不満に陥る。

そこから犬への吠え、突進などのフラストレーションの転嫁行動が起きる、ということもあります。

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↑は八ヶ岳散トレ。綺麗でしたね~。ここでもくんかくんか匂いを嗅いで空気中の地面の匂いから仲間を知って。

匂い嗅ぎは犬の自信を育てます。

そして興奮を鎮めます。優秀な鼻を使う機会を奪うことのないようにしたいですね。

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