私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

抑制は快刺激を対提示します

名古屋お散歩トレーニング終了しました。 こじんまりとした散トレでしたが犬たちの会話、楽しかったですよ。

私的にはホリーちゃんのリードを持たせていただき、リラックスまで持っていくことができてよかったです。 リード一本あればリラックスに導く自信があります。 首輪よりもハーネスの方が伝わりやすいですよね。体にダイレクトに圧、心地よい刺激を送ります。 首輪の方が刺激が伝わり合図が伝わる・・・ 嫌悪刺激ですね。人間の怒りを伝えることと言い換えることができるのではないでしょうか、と私は感じていますが。

SDSの行動学セミナーで、犬の前頭葉の小ささについてお話があり、 前頭葉は 頭の前半分。運動の遂行や準備に関わっています。 司令塔ですね。 思考や創造性を担う脳の最高中枢です。人間ではその大きさはかなりのもの。生きていくための意欲や、情動に基づく記憶、実行機能などをつかさどっています。 ロボトミー手術…向精神薬がなかった時代、精神病の治療法、前頭葉削除手術というものが行われた・・・。そうです。5万人も。 その人たちに現れた症状

 

人間らしく生きていく上での致命的なダメージ ・外界に対して無関心、無頓着になった ・注意力がなくなり、反応性が乏しくなった。 ・状況を理解したり、推理したりすることが困難になった ・時と場所をわきまえない浅はかな言動が多くなった ・我慢ができなくなり、己の感情のままに行動するようになった

http://goodbrains.net/brain/shikumi3.html

 

そのダメージから前頭葉の働きが推測できる、わけですね。 ということは?犬はその部分が小さいことから、引用した機能が苦手ということができます。 セミナーでは 「辛抱するのが機能的に苦手である」 と言われました。 そして、ここからが大切なことですが、 機能的に苦手であるから、辛抱させるときに対提示するもの(辛抱は古典的条件づけで行うということですね。

ハズバンダリートレーニングもそうですもんね)は快刺激で、と。

例としては・・・ 良いこね~と言いながら、拾い食いしたものを取り出す^^;とか 楽しく大騒ぎしていて気をそらしているうちにお尻に注射^^;みたいな・・・。 おやつを目の前にして待てよ~で不快な刺激を与えてオペラントで待たせてできたら上げる、できなかったら上げない という機序とは違うと気づかれますか? 定位反応を起こさせないように好子の大盤振る舞いが必要。甘やかしているのではなく、脳の機能からそれは必須なんですね・・・。 なので、私たちが何を取り組むかというと どれだけたくさんの好子(できれば条件性の好子=条件性強化子=二次強化子)を携えられるか?ということ。

犬は受動的でいいんです。 ここのニュアンスがしっかり理解できるとハンドリング、リードワークにグッパーが生かせるのかな、と思います。 パーも快刺激ですが、グーも(制御も)快刺激ですね。指圧も心地よいでしょう?

後半ホリーちゃんのリードを持つ私が映っていますのでご覧ください。

 

http://youtu.be/U9fGHTJy8WQ

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