私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

マイナスのスタート

おはようございます♪ 今日は一般公開記事で。

昨日の水元公園お散歩トレーニングは雨のため中止になりました。

なかなか業を行ってよい公園は少なくて、都内の公園の中の数少ない許可していただいている水元です。

最近パックウォークを行う団体さんも多くなってきていると小耳にはさみましたが ぜひ許可申請を取って開催してください。 我々にとばっちりが^^;かかってきます。

「同じ団体でしょ?」 って・・・。幹事さんに今以上の煩雑さを強いたくないのですねぇ。

個人で行っているのと看板を掲げるようになるのとでは責任の大きさは変わってきます。 行う方法は福祉に反していないか?健康を損なうものではないか? 訴訟問題に発展する危険性も視野に入れながら犬との取り組みお互い気持ち良く行える基盤を作っていきたいものだと思います。

ということで今日はヴィべケさんの4冊目の本のご紹介ですね。

プレイボウさんでヴィベケの連続セミナーを受けた時に、まず犬の成長過程を学びました。

私的にはそれでかなり良いショックを受けて、今いる日本の犬たちを見る目を変えなくてはいけないのだよね と思ったんですね。

ショップに並ぶ仔犬を 「名犬に育てる」 って意気揚々とチャーリー店に連れてこられた方達、数日もしないうちに甘噛みだトイレの失敗だで 「バカ犬」 呼ばわりして、飽きて、次の犬・・・と。

すぐに手に入る流通の形態も悪くて、見ればほしくなりますもんね。 自分の飼育や知識を棚に上げて犬をしつけようとするから犬から反発されるんですよね? という指導は面白くないわけです。 トレーナーがいるグッズショップは人気ないですかね^^;一緒に犬を叱ってくれるトレーナーがいれば彼らは安心なんだ、 と思うこともしばしばでした。 今は出張が忙しくてお店には出ていませんけど・・・。

自分のやり方を否定されると憤ってしまう、というなんだかなぁという経験をたくさんしていまして。 だから飼い主教育って小うるさくいうんですね。 自分のやり方を否定されると憤る方は自分のやり方を吹聴しやすいです。またその吹聴される方法は 前時代的な犬をいじめる方法が多いですね。

 

 

 

同じ方向に進んでいる人の足を引っ張る言い方をする人も少なくないです。

「その方法はあなたのためにならないよ」 「あなたの犬のために言うけど、そこに行くとためにならないよ」 「すごく高くつくことになるよ」 「手遅れになる前にやめた方が良いよ」 ・・・というような脅しをかける方法とか。

「そんな危険な犬今のうちに何とかしないと、教育犬に会わせないと大変よ」 とか・・・。 「うちに来なかったら咬み犬になっていたね」 みたいな。

支配されることで自分の方法を決めていると、一から自分で決めなければいけない時に大いに不安になります。 その不安につけ込まれるんですね。 何を犬を飼うことごときでそんなことを、って思いますか? でも考えてみてください。 犬を飼うことごときで大きな悩みを抱えてしまう方が後を絶たないのはどうしてでしょうか? 何を変えていけばいいのか? 一度大きく見直ししなくてはイケナイのではないかなぁと思います。

正しいと言われている方法をとりたくても目の前にいる犬は?マイナスからのスタートなんだよね、しかも個体それぞれいる位置が違います。 ほぼ繁殖の過程で社会化期で 本で紹介されているようなブリーダーさんからの社会化は受けていないわけです。 早すぎる母犬離れからショップに展示され脳の発達が阻害される環境で過ごした犬。 性格によってその時受けた傷の大きさも違うでしょう。

迎えられた過程で、くる日も来る日も怒られ続けている犬はマイナスからさらにマイナスの立ち位置にいる、わけです。 人間側が犬ってどういう動物?ということを知らなければ、プラスにしようと思う取り組みがさらに犬を追い込んでマイナスに進ませる。 そこのところを教えてくれる教室が近くにありますか? そういうことを教えてくれる獣医さんトリマーさん犬飼いの先輩が近くにいますか? なかなかみなさんそういう面で大変な状況で犬を飼い始め暮らしているといえます。

飼い主さんの責任ではない、ということがとても大きいと私は思っています。 責任を担うべき人が担っていない現状があまりに大きいと私は感じているので、毎日ある方々には小言にも感じることを発信し続けているわけです。

 

ドッグ・トレーナーに必要な「子犬レッスン」テクニック: 子犬の気質を読みながら、犬の語学と社会化を適切に学ばせる (犬の行動シミュレーションガイド) (犬の行動シミュレーション・ガイド)
ヴィベケ リーセ
誠文堂新光社

 

こういう良著を読まれると良いです。

そして犬学はどんどん進化し続けていますので、最新の知識を得るようにしましょう。

この本の中のスエーデンの生物学者、行動学者さんですかねラーシュ・フェルト氏の言葉で

 

社会化期の期間をむしろ18か月もしくは24か月までに延ばしてもいいだろう、という提案をしています。

 

社会化期の扉は4ヶ月で閉じるというような固定的なものではなくて 犬という種を見ているとどうも閉じずにいつまでも社会化が可能ではないか?と私も感じているんですね。

それが犬という動物の稀有な点、が現れているところだと思うのです。 だから保護犬さんが社会化頑張って、その家庭で馴染む、まさに再社会化されているという報告がたくさんある、と思うのです。

社会化はいくつになっても可能である、と思います。 パピーの頃を過ぎたら社会化といわない、と思う方もいるようですが、それは今の定説だけからの判断ですね? これから先どう変わっていくか分かりません。

そのくらい犬の柔軟性は謎ですもんね。 柔軟性に富んでいる犬ですが、 気をつけなくてはいけないことは 社会的な動物なので犬同士を観察し一緒に歩ける時間を作ること(狭い空間はNGだと思います、たまにはいいけど) 社会的な動物なので、無視罰の様な心に傷をつける罰は厳禁であること 飼い主のネガティブな感情で心が不安定になるので、犬のたくましさを引き出すような飼育をすること、すなわち飼い主が楽しく明るく生きること くらいではないでしょうか。 そしていつまでも学んで欲しいです。 次回の座学でこの本を持っている方はぜひ持って来てほしいです。 犬ってどういう動物なんだろう?ということをとことん学んでいきましょう!

 

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