私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

犬との交際術

おはようございます♪

昨日に引き続きとても良い天気ですね~。

ただ天気下り坂です。明日は水元お散歩トレーニングなのですが・・・。 持ってくれるといいなぁ。 犬とのトレーニング、学習理論などの情報が広がりつつある中で、従来の過度な強制チックなトレーニングが 見直されている一方で、攻撃性など犬の若さゆえの過剰な感情の高ぶりが、抑えきれずに、やはり陽性強化と言われる方法では無理だよね、と・・・ 思われることも少なくはないようです。

優位性の攻撃行動が誤解されていて、多くの攻撃行動は 人間からの「嫌なこと」に対する拒否や防御としての攻撃行動である、わけです。 場所を守る行動にしても、そこを守ることで罰せられてそれを学習するから次はもっと早い時点で唸って守る、と。 決して人に対して優位を示しているわけではないと言われています。 こういう知識は動物行動学の生物学方面なのですね。

ここのところの理解をすることで、引くところ押すところ直すところを間違えないことにつながってくるはずなのですが 学習理論などで対処することがスマートだと思う人が、犬からは・・・信用を無くすことにつながっています。

例えば・・・ 唸って困るから指示で、または自主的にどいてもらって正解のマーク、報酬と・・・ 唸って守る「思い」についての対処はどこに行ってしまったのでしょうか?

まずは近づかない、引く、という対処を行うことで(=生物学的対処=環境を整える)犬から信用を得ます。 引くことで犬が優位に立つ、という心配は、陽性強化と言われる方法をとりつつも持ち合わせていると 完璧な陽性法を持っているとは言えないと思うのですね。

強制的な方法をとらないだけで、結局は行動を強要しているということになりませんか?

それはしつけはされても犬的にバカになってしまうことにつながると思うんです。 犬として当然の行動は取ってはいけないのですか?ということを人間が考えなくなるから人も犬がわからないまま。

学習理論と強制思考・・・。 私はまずはここを直しました。

徹底的に支配的な思考を排除するために・・・犬を知る=生物学的な犬を知る学びを優先しています。 2月も行動学セミナーを受講しますが、そのベースはこちらです。

 

 

犬のココロをよむ――伴侶動物学からわかること (岩波科学ライブラリー)
菊水 健史,永澤 美保
岩波書店

 

また、私のルーツはここ。

 

ムツゴロウの動物交際術 (文春文庫)
畑 正憲
文藝春秋

 

術・・・。 コツはこういう知識や実力がベースとなって示せると思います。

多くの・・・犬がもともと好きではない、動物と馴染みがない方が、仔犬を迎えてトレーニングの面白さを知り トレーナーやプロになった・・・。 そういう場合、コツを学習理論に求めがちで、泥臭い動物としての「犬」について、大切にしていないでしょう?と思うことがしばしばあります。

犬は人間の都合で結構変えられるし動いてくれるので。

ただ、思い通りに行かない犬も実はたくさんいて^^;だから、トレーニングやしつけがなっていない、もっとトレーニングをと言われたりしますが、犬が正直に犬として生きる、犬っぽい犬、犬らしい犬は・・・ 受け入れられるところもなかなか少ない現状があります。

すると 「飼い主さんもっと頑張って」 となる。

頑張れば頑張るほど犬は拒否って攻撃的な行動を示す。悪循環ですね。 術を知ると、自分が変わらなければいけないことがわかるし、自分が変われます。

そうすると犬にとって身近な環境で一番大きな意味ある環境の飼い主が変わることで、結構ゆるゆる生きられて しつけやトレーニングをしなくても何とかなる、わけです。

ペコ母さんとFB でやり取りしたんですね。

こちらの素敵な記事中の

「わたしのにおい」 http://peko0421.blog.fc2.com/blog-entry-528.html

 

ふいに私のところへ自分からやってきて、 膝あたりの匂いを嗅ぐのです(笑)

について。

犬の匂い嗅ぎの研究で、親しみのある人に対しては太ももから足の付け根を嗅ぎ、警戒する相手見知らぬ人には手から腕や胸部にかけて嗅ぐんですって~。 麻布大の教授のお話なの。そのお話聞いたとき、私たいてい犬さんと会ったときって突っ立っているんだけど、座った方が座って手の匂い嗅がせてっていう人多くてね、プロでも。でも必要性を感じたことがあまりないので、嬉しかった記憶があります。出会ったとき犬語で会話すると立っていても足の匂いを嗅いで挨拶成立!って思ってたから。 突っ立ってる後の顔文字がちょっとあれですが、まあ・・・。そう。挨拶ですよ~しかも信頼してくれてるってこと。和犬さんや怖がりさんは顔がそばに来るのが怖いから、視線を外したりまばたきをすれば近くに来てくれるよ。それで来なければそれでOK うんうん、ほんでね、近づいてこないと、じゃあおやつで、となりやすいじゃないですか?でそれやっちゃうと来るかもしれないけどワンコさんにとっての価値が下がるって言い方あれですが、下がってしまうの。近づかない時どうするかを見られていて、来ないとなると、「ん?あの人は一体?」 ってなるのよね。

って・・・。

犬のココロを読むの中にも、足の付け根の匂いを嗅ぐ云々の話がかかれていますので、持っている方は読んでみてください。

23ページです。 人への社会化、という場合 大事なのは担い手の方=人間だと思っていて、まずは視線を合わさないとか、瞬きなどのカーミングシグナルを取るとか 犬が落ち着く声を出すとか、そうすれば犬は近づきたいと思うかもしれない。 近づかなくてもあの人は危険ではないと思えばそれはそれで社会化の成功と言えるのでは? 何が何でも近づいておやつ、という固まった思考では、うまく行かない犬が出てきても不思議ではないですね。

とこんな感じで術、コツみたいなものを知って少しずつ経験されると犬たちから興味を持たれる人になるのではないかなぁ、って思います♪

小田原お散歩トレーニング、ポカポカ陽気と言えるくらいの中終了しました。

また写真アルバムを作りましたのでご覧ください。

https://www.facebook.com/media/set/?set=a.755770681175425.1073741864.100002274994013&type=1&l=6a79a915f3 2月は小田原は月2回。

 

 

8日は日曜日ですので、見学参加でもOK。

犬たちと上記のような視点で触れ合うことも犬の勉強なんですね。 良かったらどうぞ~。

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