行動の原因を考えたり、問題になっている行動を変えてうまく、暮らしやすくする目的で 行動分析学を使う ことには全く問題はない、と思ってます。 ただ、 いくらやっても悪化する、よくならない、と、 犬さんたちの最も近くにいる飼い主さんが気がつき、なんか変?私のタイミングが悪いのか?と、 深く悩む方が少なくないと思います。 そこにトレーナーが現れて、介入すると行動が変化したりする、それは・・・? 他人だから、すがれないから、素を見せられないから、という本能的なものを感じるのは私だけでしょうか? 今日のこの記事と、福井座学が終了してからのまとめ記事で、8月のブロマガは終わりです。 一応私が到達した、今の時点のトレーニングに対するひとりごとを、皆さんにお伝えすることで ひとりごとではなくなりますが^^;共有していただき、一緒に検証し続けていただきたいと思っています。
犬はどこから…そしてここへ (2007/01) 畑 正憲 商品詳細を見る |
この中から 引用させていただきます。
「犬はとびかかってきたらくるっと回ってかわしなさい」 と言います。実際にやってみると、犬はとbつけなくてバタんと倒れます。この時にお菓子を持ってきて、オスワリをさせます。しばらくすると、犬はまた遊びたがってとびかかる。クルっと回ってかわす、そしてオスワリ。これをやるんですね。 こんなことをやっていると、それこそ将来咬み犬になります。一番悪いことをしているんです。 なぜかというと、犬がとびかかる、そのコミュニケーションを受け止めてあげて、そこに調節のシステムができあがることが最も大切だからです。しかもエサではぐらかす。これは生き物と暮らす時に一番やってはいけないことです。精神を開くことにはつながりません。
行動分析学入門―ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書) (2005/09) 杉山 尚子 商品詳細を見る |
行動分析学からはこちらを引用。
行動の種類 行動分析学の対象となる行動は大きく分けると二つある。「レスポンデント行動」と「オペラント行動」の2種類である。レスポンデントという用語はいわゆる刺激に対する反応をいう。 ・・・ まず、原因となる外界の刺激が現れ、次にそれに反応して行動が起こる。このタイプの行動を レスポンデント行動と言い、レスポンデント行動の原因は時間的に見て行動の前に発生する。 しかし人間の行動はそれだけでは説明できない。人間のする行動の原因のすべてが、行動の前に発生する外界の刺激というわけではない。
レスポンデント行動が、唾液分泌や膝蓋腱反射のような生体に備わる単純な反射に対し、オペラント行動の方は、より日常生活に即した興味深い行動のように見える。しかしレスポンデント行動もまた人間の感情や情動を考える時に重要なものである。
メリットの法則――行動分析学・実践編 (集英社新書) (2012/11/16) 奥田 健次 商品詳細を見る |
メリットの法則からはこちら。
本省の冒頭、行動の原因は「行動の前では泣く、後に続く結果にある」と強調したが、こうした行動を行動分析学では「オペラント行動」と呼んでいる。しかし、人間の行動をより良く理解するためには、寒気や悪寒、あるいは安心感のような「何とはなしに引き起こされている行動」がある。こうした行動は、確かに行動の前に生じた刺激によって引き起こされるものであり、行動分析学では「レスポンデント行動」と呼んでいる。 レスポンデント行動の例を見て見よう。 原因 行動 耳元に息を吹きかけられる → 首筋がぞっとする 酸味のある果物を口に入れる→ 唾液の分泌 突然の乾いた音 → ドキッとする レスポンデント行動は、反射と呼ばれる種類の行動で、確かにこれらの行動の原因は行動に先立つ刺激にある。 恐怖や好みや苦手についても、レスポンデント行動によって形成されたり、派生的に広がったりするものである。(たいてい本人すら気がつかないことが多い)
さて、私は何を言いたいでしょうか? ヒントはタイトルです。