私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

【ブロマガ】嫌なこと

明日は横浜座学です。 横浜、ほぼ月一の定期で開催させていただいています。 今私が学んで到達していることをお話ししています。 明日はボディランゲージについてですが、私のことですから 本を読めばわかるような^^;この犬のこの表情や動作はこういう気持ちを表します、 というような解説をしたいわけではありません。 なぜボディランゲージを学ぶ必要があるのか、学んでそれをどう生かすのか、 目の前の犬は何を訴えているのか理解できていますか? 自分がそれを使えますか?犬はそれを理解しますか?まで。 それを会話の中で皆さんに考えていただき、柱となる考え方に気づいていただき、 考え方の癖を見直し、答えをすぐ求める姿勢を正していただきます。 ということで今日は前回の苦手を克服する、の続き記事です。

ココ・・・笑顔だと思いますか?暑さのためのストレススマイルですね。リラックスはできていません。

苦手になったものというのは、後から苦手になるということですから もともと嫌だったものと対提示されたから、といえると思います。

後から嫌になったものはもともと嫌なものと対になって現れたので嫌になった。 爪切りで爪を切ったら、怖い顔で保定されたから爪切りが嫌になった。 ブラッシングをされたら長すぎて辛抱できなくて暴れてブラシを見ると逃げるようになった。 車に乗せられて獣医さんに行って怖い思いをして車に乗ることが嫌になった。 玄関で滑って痛くてびっくりしたら玄関が怖くなった。 とか。 もともと嫌なこと(怖い、痛い、苦い、息苦しいなどの不快な刺激)が対提示されてしまったということです。 苦手になってしまったものを克服するには、 後で嫌になったものともともと好きなものとを対提示すればいい、わけです。 後で嫌になったものがいきなり大きな刺激量で現れてしまってはいくら好きなものを提示しても負けますよね? とうことで後で嫌になったものを、小さな刺激でリラックスした状態で提示していきます(=系統的脱感作) リラックスした状態で、というところがポイントですね。

ちょっと覚え書きというか、メモというか・・・。後でブロマガにしようと思うのですけど。 犬の心、感情面はよりブラックボックスと考えて、なおさら人間よりわからないものだから、目に見える行動を見ていくことが大切・・・なのかどうか。 転移的な、なだめの行動の奥にはより高い親和性を求めた自制の働きかけがあるとしたら、または行動はさほど意味のないものだったりしたら(犬だからその行動しか表現方法がない)? そんなことをつらつら考えて・・・。 まずは行動の前の犬の感情面をなだめることで、行動は自然に出る幕がなくなる。 これこそが犬にとってのカーミングシグナルの大きな意味、なのではないか。と。

まあ、私の仕事のほとんどが 家庭犬の 大人しく過ごしてほしい 吠えを何とかしたい 咬むのですけど という、良い状態の強化と悪い行動の弱化ですので、行動よりも感情を云々、になるわけです。 正の強化で対応しようとすると、おとなしい状態の強化にはなかなか結び付けにくいですね。

今朝FBに投稿したものですね。 これは以前から時々お話ししてきたことで、やはりいろいろ学んでもここに到達するんですね。 インコさんの本の中の P28に

「いやなこと」は行動の直後にあらわれると行動の回数が減るものをいいます。

とあります。 この定義に不服はないのですが^^; 行動の直後に表れて行動は減るけれど、現れたものが犬にとって嫌なものとは限らないのではないのかな? という考え方を持っているのですが・・・。 弱化子、嫌子、だけど、罰じゃない(嫌なものではない) と・・・。 これについていかがですか? で終わるという。^^;;;

Copyright © 2021 私は社会化のドッグトレーナー All rights reserved.