いや~、長いタイトル^^; ただ、タイトルで食いついてほしいなと(笑)
吠えは断トツ一番のお悩みですね。 子犬期に一切吠えなかった犬が、社会化トレーニングにいそしんだ犬が、 問題が全くないと思っていたおとなしい犬が 吠え始めて、どんどん吠えがひどくなって、いろいろなトレーニングに励んで、 一向に直らない、吠える対象がいないところでは吠えない(当然ですが)でも一旦吠えだすとどうにも対処できない、 悪化して吠えだけではなく周りにあるものに噛みつくようになってしまった、とか。 色々なケースがあります。
で、ここでタイトルの 犬が嫌いだから吠えるという誤解 について。 嫌いではなくても吠えるし、もともとは警戒信号だった吠え(本能)、または犬同士の会話(主張、欲求、意思)だったりしたものをこじらせて、常同行動的なものになってしまったものが 問題に感じているケースが多いのではないでしょうか?
3月の杉並座学でいろいろお話しさせていただき、ほぼ総論で終わって^^; ご自分の犬の吠えについて、どのように対処すべきかまで踏み込めませんで。 これから一年かけて吠えのお悩みについて考えていきたいと思っています。
犬の行動学(生物学、生態学)を駆使する、その中でもボディランゲージを見て、犬のパーソナルスペースについて理解する。その点を重視して行きたいと思います。
ボディランゲージは何を物語っているか。 パーソナルスペースとそれを変化させられるものについて考える。ということ。
パーソナルスペースというのは犬が警戒しているときはむちゃくちゃ広くなりますので、 まずは警戒心をとくことで幾分スペースを広げることができるし、スペースにこだわらないようにできるはずだと思いますので、パーソナルスペースを主張するということは吠えにつながるので では何をすれば? そうですね警戒心をとく=社会化=古典的条件づけによる馴化の取り組み をしていくということです。
決して犬が人の上に立ちたいから吠えているわけではないので まずは支配性理論を捨て去る そして古典的条件づけに付いて理解を進める 同時進行で、ボディランゲージを学ぶ。 こんな感じでお願いしています。
最も基本的な教科書としては
ドッグ・トレーナーに必要な「深読み・先読み」テクニック: 犬の行動シミュレーション・ガイド | |
ヴィベケ・S. リーセ | |
誠文堂新光社 |
こちらをお勧めしていますので、お持ちでない方はぜひ! お値段高めですがカラーで厚くて内容充実していますので損はないです^^; ということで
私が思い切って^^;もっと簡単に分けてみました。
①会話
②警報・警戒(犬としての本能的な吠え)
③常同行動的な吠え
になってくるわけですね。 お話を続けていきます。 今年の夏は室内ドッグランを使って吠えの対処、吠えの学習をしてみます。
まだ構想を練っているところですが、全国できると思いますので各地ドッグランの情報をお待ちしています。 犬が嫌いだから吠えるわけじゃない、犬が嫌いだから吠える犬もいる どちらもいるでしょう。
で、犬のいないところでトレーニングをすると言ってもですね、犬は鼻が良いでしょう? もし嫌いだったら、匂いだけで怯えるんですね。
嫌いではなくてもストレスフルな犬臭には怯えるものです。 まずは飼い主さんのホールドラッピングが有効なことが社会で犬たちがまあまあの線で暮らしていける最低限の条件であると思いますので、まずは人に心を開く、人が良いものであるという経験を積ませてほしいです。
人が嫌いで人を怖がると言っても人の中でしか生きていけないわけですものね。 あまり色々考えすぎずに、大らかに犬のたくましさを信じてあげたいと思います。
ココは対犬へのアプローチがとてもうまいです。 興奮して挨拶をせがむ犬にはおどけてフライトディスタンス一杯に走りまわるので相手の飼い主さんに 「ほら~、怖がっているからやめなさい」 と言われます。
こういう誤解が犬の行動の不理解につながり、吠えや突進を強化してしまうわけですね。 これについてもお話ししていきます。