私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

心が満たされてきたか

飼い犬が咬む、と言う悩みをお持ちの飼い主さんにお話をお伺いして そして実際に見させていただくときに 何を見るか? 「どうして咬むのか?」 という原因のさらに奥に潜むものを探ります。 子犬はよく遊びます。 遊ぶのが子犬。 それは、脳を育てている、ということだと思います。 生まれたての脳は、大人よりも多くの神経細胞があるといわれています。 より多く使われるものが残り、使われないものは消える。 残った物は、使われる事で抑制もきちんと付属している、ということです。 だから・・・? 抑制を教える為に、 制御する、ということだけに焦点を絞っていたらいけないと私は思うのですね。 大切なのは使うこと。 犬の場合でしたら遊ぶ、行動する、ということ。 まあ、学習する、ということでもあります。 それに取り組む事で、脳は使われ、使われれば次に興奮は当然鎮まりますので 抑制は自然に育っているわけです。 しかし、 子犬は遊んでいますか? 人が体当たりで遊んであげているでしょうか? その社会化期に。 ペットショップに陳列され、家に迎えられて 咬んだと言ってはマズルをつかまれ、ケージに入れられ・・・ 絶対的に遊びが不足している状態だと感じます。 しかも、悪い事に 空前のペットブームで、しつけやお出かけの情報が氾濫して 犬を体裁よく飼うことに夢中じゃないですか? 企業もよくないですよね、煽りすぎですもの。 非常に頭が痛いな、と思います。


ザ・カルチャークラッシュ―ヒト文化とイヌ文化の衝突 動物の学習理論と行動科学に基づいたトレーニングのすすめ
ジーン ドナルドソン,水越 美奈
レッドハート

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うまくやるための強化の原理―飼いネコから配偶者まで
カレン プライア
二瓶社

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エクセレレーティッド・ラーニング―「イヌの学習を加速させる理論」
パメラ・J. リード,大谷 伸代
レッドハート

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トレーニング的な思考力を育てるのにお奨めの本です。 私の所に来て下さる方で、トレーナーを志そうと言う方も生まれて来ています。 資格とか云々は犬との暮らしに特別な意味は無いと思いますが、 ただ・・・ 多くの方に、今の日本の犬のしつけについて 伝えていく時に、プロであるほうが信用が得られると思います。 資格、といってもいろいろですので、あってもなくても同じ、とか思われる方もいらっしゃるようですが 資格があって、なおかつ犬の扱いや飼育の経験(何頭も育てたかとか)が組み合わさって 人に教える事ができるのではないでしょうか? お散歩トレーニングは、 皆で育てる場所なんですね。 誰かが我慢するとか、とりあえず参加する場所ではないの。 自分の犬がたとえ問題がなくても よその犬を観察したり、その犬の問題を一緒に考えたり パニックに陥った犬がいたらそれを手助けしたり・・・ 普段のお散歩ではとても僭越で出来そうにない経験をつむ事ができます。 擬似的な多頭飼育、かな。 また擬似的なトレーナーでもある。 もっともっと学んで、頑張っていただきたいです。 せめて、あなたの犬の専門家であってほしいな。 で、上記3冊、いわゆる学習理論や行動学についての本ですが、 私のお願いは、 命についての熱い心をぜひ、ムツゴロウさんの本で共有して頂きたい。 以下3冊。 命を育てるのにマニュアルはいかんよ、声がどうか届きますように。

ムツゴロウの動物交際術 (文春文庫)
畑 正憲
文藝春秋

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犬はどこから…そしてここへ
畑 正憲
学習研究社

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人という動物と分かりあう [ソフトバンク新書]
畑 正憲
ソフトバンククリエイティブ

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