私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

見せない、行かせない・・・徹底的に邪魔をする



普段から一つの行動に集中(執着)させすぎない、ということを
気を付けてください。
自分にとってマイナスイメージのものを凝視し続けるのは
「パニックよ、どうぞ起きてください」
というようなものですから。
 
(2月15日の記事から)

今日はこのお話をします。


上の動画のように、吠えたい相手が見えないように動いて邪魔をする。
そして、行きたい方向へ行かさないように邪魔をする。
声での指示よりも犬は受け入れやすい方法だと思います。
犬の注意を引きやすいのは、嗅覚、視覚、次に聴覚の順番だそうです。
興奮時は、お耳がギョウザ、っていうのはこういうわけですね~。


たま~に、こんなことをおっしゃる方がいます。
でも・・・大型犬で、前に出ると噛まれたら危ないです。
こんなに危ない時は、
マズル(口輪)の装着をお勧めします。
噛む、という悪い行動を出させないためには、装着がいい場合もあります。
虐待ではありません。
もっと言うとどんな仔でも、つけられるほうがいいです。
犬が受け入れる、ということ。
洋服でも、投薬でも、
飼い主さんのすることを受け入れる、ということがポイントですかね。
理不尽なことでない限り。
パニック的な噛みつき、人が危険にさらされる、結局犬が不利益を被ることは避けたいです。
お散歩に連れ出せない、というようなことも避けたいので・・・
口輪を装着した犬を、毛嫌いすることありませんように。
飼い主さんの心情をお察し下さいね。


話は変わって・・・
ルークママさんのガッツなコメントをお借りしました。

>ワタシはうちの犬が、犬やバイクに吠えそうになって
声掛けで意識が戻らなそうだと思ったら
おやつを口に突っ込んで齧らせます。
>捕捉させていただきますと
うちの場合は、おやつを口に放り込むだけだと
一瞬のうちに飲み込んで吠え始めますので、
大き目・固めのジャーキー(すぐに咬み切って取られないようなもの)
を手で掴んだまま、口に突っ込み、取られないようにして、齧らせています。

食べ物を突っ込むと、犬の顔が一瞬「えっ???」という顔になり、眼は相手を睨んでいる場合でも、口は一生懸命食べてます(=吠えられない)(爆)
おもしろいです。笑えます。



このくらいのユーモアさ、大胆さが欲しいですね。
犬は明るく育ち、受け入れてくれるはずです。

ただ・・・普段の信頼関係・・・顔周りをなでる、わしゃわしゃされるとか・・・
犬がそれでもリラックスできる関係・・・
そのくらいの関係になっていないと、難しいことではありますけれど。

体ごとぶつかって遊ぶ、そんな犬との遠慮のない関係から
とっさの時にも歯をあてない関係が作り上げられると思います。
遠慮はいけません。



で、話を戻しますね。
見たいもの、というか、見て吠えたい対象「犬が嫌いな場合は犬、人が嫌いな場合は人」ですね
これを見させないように、徹底的に邪魔します。
犬の気持ちが萎えるまで。(犬が何に吠えたかったのか忘れるまで、です)





こちらはもう何度も登場している動画です。
具体的に言うと、まず、左足を顔の前に出すことによって視線を遮ります。
このとき、興奮して向こう側の犬に吠えているときは
左手でリードを体に固定させるようにリードを軽く引きます。
と同時に左足を出す。

相手の犬に対しても、背中を向けることになるので
敵意はないとシグナルを送ることになります。

リード使いは毎日の積み重ねです。
努力は裏切りません。
プロっぽい使い方だって夢じゃないのですよ。
誰でも初めは素人なんですからね。

ただ、どんなときにも、乱暴な引き方はNGです。
特に首輪が当たるところは敏感な部分ですので、犬の心がいらつく、
萎える、ささくれる、不信感が生まれる・・・そういう原因になります。
リードが張れたら自分の失敗と考えるようにして欲しいな、と思います。

難しいですけど。頑張りましょう。

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