私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

柴犬だから,というその思い込みを捨てる





結局、柴犬シリーズとか言いながら(言ってないかな?)
犬語の話になり、犬の社会の話になり、優しい顔の話になって・・・
何が言いたいか、その総括をしておきたいと思います。

思い込みを捨ててみませんか?
ということです。

柴ワンコ(思い込みを捨てる)
の記事のそら母さんのコメントをご覧ください。
(そら母さんのところには3回ほどトレーニングにお伺いさせていただきました。
ブログもご覧ください。
「空晴日記~黒柴犬空との日々~」 )
昨日のお散歩トレーニングも参加していただきました。
健やかに育っているなと感心しましたよ。

「柴だから・・・」という言葉に私が縛られていました。
「柴だからというより和犬だから、洋犬とは違う躾をしなければならないんだ」と・・・
私が買った数冊のしつけ本は「柴犬専門」で、
「柴だからこうだ、あぁだ」との記述が多数あり、すっかり思い込んでいました。
結果、「柴だから、こうしなければ」と家にまだ慣れず不安だったであろう時期に、空には厳しくしてしまい、後悔しています。
今では、チャーリーママさんのご指導のお陰で、
身体にも触らせてくれる人懐こいワンコになりつつあります。
・・・・・


柴犬をお飼いの方本人、そして他の犬の飼い主さん、
双方の思い込みを捨てましょうね、ということなんです。
捨てるためには、犬の基本的な知識を身につける、ということも大事ですよ。
フセは攻撃の前触れ、2本足で立ちあがったら攻撃する・・・
みたいに、何となく思い込みに支配されていませんか?

私たちはとかく思い込みに縛られて、自分の目で観察して考えることを停止していませんか?
そして、これが一番怖いことですが、早すぎるしつけ(調教を言ってもいいような教え)を
犬に施していないでしょうか?
ここが一番気になります。

早く、いい仔にしなくては。
もう手遅れではないか?
など・・・何かに急かされて犬を育て過ぎではないか、ということですね。

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何度かご紹介しています。ムツゴロウ動物王国の石川さんの本です。
今まで信じられていた飼育マニュアルの???に経験という力で立ち向かっておられます。
知識の上に経験がありますので、説得力がありますね。

その中で、幼すぎる犬の訓練がたくさんの悲劇を
というお話をされています。
ここで言う訓練とは、「人間がボスになるための服従訓練」のことを指しています。
犬が犬らしくふるまう、そのふるまいの多くを、
支配性の現れと決めつけられる今の現状・・・
特に、柴犬は和犬の中でも一般的に広く飼育されて、
それだけお悩みの数も多いですね?飼育頭数が多いのですから。
それだけに、目につくので
「ほ~ら、柴はやっぱりねぇ~」
ってな感じに言われるのです。
で、かなり厳しいしつけをしてしまうのではないでしょうか?
それによって、人に対する不信感が前面に現れ、
触っただけでも咬みつくというような、敏感すぎる犬にしてしまっているのではないか・・・
そう危惧しています。

一度、思い込みを捨てて、犬って何だろう?
その問いに答えるための学びの道を一緒に歩いて行きましょう。
柴に限りませんよ。
チワワでも、秋田でも、ロトワイラーでも、基本は同じです。
支配する、されるの関係でなく、
信頼されるかどうかの問題です。

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