私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

落ち着きを犬に与える




昨日の記事をお読みになってから、もう一度9月27日付の
記事を読んでみていただきたいと思います。↓
(ココの動画もご覧ください)
いろいろな(ココからの)メッセージが読み取れると思います。
いかがですか?
ブルブルしてます。ペロペロしてますね?
地面の匂い嗅ぎもして、そっぽも向いて、終いには横ずわり。
首をかこうかなぁ~、と思ったのをやめてますね。
はい、ココの気分は。
「落ちつけ!自分!」
このように、カーミングシグナルは、自分に向けてのものもあります。


トレーニングの最終目標は、自分で自分を抑えられること、です。
抑制力を養う、ということですね。

ですので・・・
興奮する犬を、そのままにする、もしくは助長することは
その犬のためにならない、ということになるわけです。

突進する犬をなだめるためには、
飼い主さんが手助けして、わざと遠回りしたり、ジグザグ歩いたり
カーブを描きながら行きたい目標物に近づいてあげてください。
それは、相手の犬の興奮もなだめることができる
と言うことにも昨日少し触れました。

ということで、ココのこの動画ですね。

ココが喜んで突進してきた時に
私がキャーキャー甲高い声で、「ただいま~、寂しかった~♪」
などと言ってわしゃわしゃ触りまくれば
ココのテンションはさらに上がるでしょう。
(この仔は非常に抑制のきくタイプなので、実はこのように
少しはテンションを上げてあげないと楽しくないですけど)
私はこの時カメラを持っているわけですね。
ココにしてみたら、じっと動かないし反応がない、まさに木になった状態。
それが相手を落ち着かせるポイントですね。

なので、後ろ向きに立つ。じっと動かず目を合わさない、もちろん声もかけない。
この態度が興奮する犬に対しての優しい接し方なんですね。

それによって、
自分で鎮められます。鎮められない仔は見たことがないです。
反応するからいつまでも、ピョンピョン、ワンワン大騒ぎするのですね。
個体によっては、思い通りにいかないからと
手当たり次第にものを噛んだり、口に入れたり、吠えたり
転移行動が現れますが、それもじっと無言で耐えれば、
やがて落ち着きます。
それは、自分でスイッチを切れた、ということで、
脳の大脳皮質の働きです。(脳トレーニングですね)
それに引き替え、興奮を叩いて抑えることは、即効性があったとしても
辺縁系に働きかける行為なので、
トラウマを作りやすく、ある時別の問題行動として形を現す危険性があります。

なかなか・・・
難しいんですよね~。

Copyright © 2021 私は社会化のドッグトレーナー All rights reserved.